「投信ブロガーが選ぶ! Fund of the Year2023」の結果が発表されました。
結果、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が5年連続の一位となりました!
その名の通り「投信ブロガー」による投票によるものなので、世間一般の意識を表しているわけではありませんが、ウエルスアドバイザーによる『1/9~1/12の重資金流入額上位10ファンド』を見ている限り、オルカン人気であることは間違いないようです。
すばらしい!
特定のセクター・地域に限定することなく、「全部の株式に投資してしまえ!」に近しい選択肢でもあるオルカンがトップであることを非常にうれしく思います。
投資という行為は「お金を増やしたい」という思いを実現するための行為です。
そして、
「どうせお金を増やそうとするのならば、ほかの人よりも大きく増やしたいですぞ」
と考えるのは当たり前の欲求です。
ゆえに、インデックス投資を選択するにしても、S&P500のような『オルカンよりも過去のリターンが素晴らしい』『ちまたでも人気』な投信に賭けてしまっていたとしてもおかしくありません。
であるのにも関わらず、オルカンという「平均的なリターンしか手に入らないモノ」がトップになったということは、個人投資家のなかにある種「諦め」的なものが芽生えていることの証明なのかもしれません。
世の中を見渡せば『投資で大成功した話』がゴロゴロと転がっています。
それを見て「自分もこうなりたい!」と考え、それに向けた選択をしてもおかしくはないものの、実際は無難な選択をしている人が多くいるようです。
日本人にある「投資は怖い」精神が昇華した?
これはもしかしたら、日本人の多くに根付いてしまっている「投資は怖い」という意識があったからこそなのかもしれません。
昨今の投資ブームにより、
「投資嫌いは怖いが、どうやら投資をしないとやばそうだ」
となり、そこから
「それでも投資は怖いぞ。自分で投資先を選ぶのは恐ろしいじゃん。」
と考え、そこで
「大きなリターンを狙うのリスクが高そうだから、投資先を選ばず、平均的なリターンが期待できる広く分散した投資にしよう!」
と考える人が多く生まれたのではないかと想像しています。
似たような例として、
- 固定電話の導入が遅れている新興国だからこそ一足飛びに携帯電話・モバイル決済が広がり、先進国をも超えて普及していった
といったこともあり、『遅れているからこそ一気に進化した事例』は往々にしてあります。
もしかしたら、日本の『投資への意識の遅れ』が『インデックス投資の急激な普及』の一因であったのかもしれない。と思うと面白いですね。
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さて、運よくなのか、個人投資家が真面目に検討した結果なのか、「広く分散投資しよう!」という認識があたり前となっているのは非常に素晴らしい傾向だと思います。
しかし、
いかに分散した投資であったとしても「長期投資」という最低条件を満たさなければ、リターンを期待することはできません。
オルカンがどんなに素晴らしい商品であったとしても、オルカンで短期投資をするのであればギャンブルをしているのと変わりありません。
そして、残念ながらその最低条件が広く認識されているかどうか確認するすべは私にはありません。(どうしたら確認できるんでしょうね?)
そんなわけで、このブログでも引き続き「数十年単位の長い目でみてちょーだい」という発信を続けていこうと思います。
『数年単位の投資』は長期投資じゃないよ。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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