スパコンSEが効率的投資で一家セミリタイアするブログ

投資のリターンを0.01%でも上げるための情報を紹介しつつ、子持ち夫婦がインデックス投資”だけ”でセミリタイアするまでの過程を公開

先進国株式を買っている理由

私はオルカンをメインに投資していますが、先進国株式投信へもそこそこ投資しています。

 

その理由は、主に

  • 過去のリターン実績を見ると、新興国はイマイチであったから
  • 『効率的市場とは言えない新興国市場』を投資対象としたくないから
  • オルカンよりも先進国株式のほうが低信託報酬だったから

という3点からです。

 

過去のリターン

クレディスイスによると、1900年~の先進国市場 vs 新興国市場のリターン実績は

と、結構大きな差がついており、年率で見ても

  • 先進国市場:8.4%
  • 新興国市場:7.4%

と、先進国市場のほうが大きく成長していることが分かります。

(出典:Credit Suisse Global Investment Returns Yearbook 2018 

 

これを見て先進国市場へ限定した投資をしている人も多いでしょう。

 

新興国市場は効率的?

また、インデックス投資とは、

「市場は効率的だから『未来に起こる予測不能なモノ』によってのみ左右されるわけなんで、個別リスクを抑えて広く分散投資しとこう」

的な考え方がベースにあるわけですが、

「新興国市場は効率的市場なのか?」

という疑問があります。

 

これを確認すべく過去に調べた

  • 中国市場の投資信託(多くはアクティブファンド)
  • 中国の代表的インデックス『CSI300(愛称:上場パンダ)』

の比較では、『投資信託のほうが市場平均よりも高いリターンを上げている』という結果になりました。

CSI300(愛称:上場パンダ)』とのリターンを比較


この背景として、

  • 中国には1億7000万人をこえる個人投資家がいると言われており、その投資家の多くがギャンブル的な投資をしているため、市場平均ですら異常な株価となりやすい

ということが言われています。

 

先進国市場では、市場の資金の多くをプロが取引しているため『インデックス投資で市場平均を狙うことで、プロの投資家の平均点が取れる』なんてことを言います。

しかし、個人投資家の多い中国市場では『インデックス投資では、素人投資家の平均点が取れる』という状況にありそうです。

 

また、この理由として(完全なる偏見ですが)、

「中国市場ではインサイダー取引が当たり前のようにされているんじゃないの?」

なんてことも思っており、これを組み合わせると、

  • 中国でインデックス投資をするということは、「内部情報を入手することができずイマイチなリターンしか狙えない個人投資家の平均点を取ること」である

なんて考えになってしまうわけです。

 

それはイヤだね。

 

そんなわけで、先進国株式を選択していたわけです。

 

しかし、

  • 『新興国が効率的市場じゃない』なんていう誰もが分かっている理由を元に、新興国を投資先から除く

なんて考え方はインデックス投資の根幹である「分からないから全部に投資しよう」という思想に反しています。

 

これは、言い方を変えると『先進国に集中投資している≒アクティブに投資をしている』とも言えます。

つまり、「どこに投資したらいいか分からない!」と言っているくせに、「先進国に投資すればいい!」とアクティブな判断をしているわけで、言葉と行動が完全に矛盾しています。

 

『新興国市場にはゆがみがあり、インサイダー取引ができるごく一部の投資家しか勝てない』となれば、新興国市場にお金は集まらず、新興国市場は割安となり、大きなリターンが期待できるようになってもおかしくありません。

 

よって、これまであげてきた理由を根拠に「新興国市場は除くべし」とは言い切れません。

 

先進国株式のほうが信託報酬が低かったのに…

それでも以前は、

  • オルカンに含まれている新興国の比率は低い(新興国の影響は小さい)し、オルカンよりも新興国株式のほうが低信託報酬だったから

なんて理由で先進国株式への投資をある程度正当化できたわけですが、(オルカンの信託報酬引き下げにより)信託報酬が逆転したことでその言い訳も使えなくなってしまいました。

 

なんでなんだ…。

 

しかも、多くのライバルが存在するオルカンはこれからも信託報酬が低くなることが十分に考えられますが、存在感の薄くなってしまった先進国株式の信託報酬が低くなることは期待しづらいです。

 

ひどい…。

 

そういった面から言っても、

  • 先進国株式よりオルカンの方が良い商品である

と考えられそうです。

 

とはいえ、

  • 世界の市場のほとんどは先進国市場である
  • 先進国株式投信も十分コスパのよい商品である

ことから、他に優良な全世界株式へ投資する選択肢がないのであれば、先進国株式への投資は健全なものだと言えるでしょう。

 

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というわけで、先進国株式も非常にすばらしい投資先ではありますが、

「やっぱりオルカンよな」

という結論となりました。

 

未来を予想することはできないので『この先100年間も先進国株式のほうがリターンが優れていた』なんてことになる可能性も十分にありますが、それでも

「オルカンの方が安心して長期投資できるよね」

という意味で、オルカンを最有力の選択肢とさせていただきます。

 

先進国株式推しの記事を書く予定が、そうならなくてワロスw

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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