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驚愕のチャート8選【○○セクターを買え!?】

モーニングスターより投資のヒントになりそうなチャートが公開されていたので紹介します。8 Charts That Matter to Investors Right Now

 

まずは、2023年のアセットクラス別リターン

今年の実績。

色々なところで言われている通り

  • 大型成長株(Googleやテスラなど)が市場をリードした

ことが明らかに分かりますね。

 

また、反対に

  • 小型株や新興市場のリターンはイマイチであった

ことも分かります。

 

また、直近10年の実績を見ても

2023年実績ほどの差はないものの、

  • 大型株がリードし、小型・新興市場はイマイチである

という傾向に変わりはないようです。

 

これだけを見ると「やっぱり大型株よ!!」と言いたくなってしまいますね。

 

しかし、2001年以降の20年超の実績を見ると、

と、

  • 中型株がもっとも強く、大型株と小型株のリターンに大差はなかった

という「直近10年だけとは違う世界」が見えてきます。また、

  • 各アセットクラスの差は、それほど大きくない

ということも分かります。

 

これが、よく言われる「平均回帰」によるものであると考えれば納得で、

  • 高リターン期が続けば、いずれ低リターン期がやってくる
  • 長期にわたって特定のアセットクラスだけが高いリターンを出し続けることはない

という考え方が正しいと、これまで見てきたチャートからハッキリと分かります。

 

さて、大型株 vs 小型株に注目してみましょう。

 

それぞれ、現在のPERを20年間平均と比べる。

表にすると、

   20年平均    現在  
 小型株  19.6 13.4
大型株  15.6 18.7

と、

  • 現在の小型株は、PERがかなり落ちてきている(割安になってきた)
  • 現在の大型株は、PERが上がってきている(割高になってきた)

ことが分かります。

 

さて、このように『2023年は大型株が大きくリードしてきた』わけですが、その理由としては高金利が上げられ、小型株・大型株の借金の割合は

上のチャートの通り、

  • 大型株の借金の90%以上は固定金利だが、小型株は半分近くが変動金利で借金している

となっています。

 

よって「この高金利は小型株につらいよね~」ということで、株価にも大きな影響を及ぼしていることが考えられます。

 

しかし、この高金利時代も終わりが見えつつあり、市場は金利が下がっていくことを予想しています。

 

整理すると、

  • 小型株は常にリターンが低かったわけではないが、ここ数年は低リターンとなっていた
  • その結果、現在の小型株は過去20年平均と比べて大きく割安となっている
  • 小型株の低リターンの原因の一つである金利は、これから下がっていくと予想されている

といった感じになります。

 

小型株、買いたくなりますね?

 

-------------

が、これから本当に小型株の時代がくるとしても、小型株ならなんでも上がるわけではありませんし、その時代がすぐに来るとも限りません。

 

よって、インデックス投資家であれば「小型株がくるかもしれないねぇ…」と思いつつ、引き続きインデックス投資を継続すべきでしょう。

 

なお、ちまたで大人気のオルカン(emaxis Slim オールカントリー)には小型株が含まれていません。

『全世界株式投信』というくくりで言うと、

  • SBI・V・全世界
  • 楽天VT

あたりが、小型株も対象となっています。

 

(比較検討したこちらの記事もどうぞ)

 

 

もし、オルカンに投資しているのにも関わらず、小型株に魅力を感じたのであれば、同じ全世界株式の投信の中での乗り換えをしてもいいかもしれません

 

 

が、

 

が、

 

この程度の状況に影響されて乗り換えてはいけません。

 

今回は『小型株有利に見える状況にある』ため、「小型株を含んだ投信の乗り換えたい!」と思ったかもしれませんが、

今後『大型株有利に見える状況』や『新興国有利に見える状況』などなど、様々な局面が訪れるはずです。

 

今回乗り換えたとすると、今後ことあるごとに乗り換えることになりかねません。

 

この行為は、インデックス投資家の多くが諦めているはずの『タイミング投資』にほかなりません。

『タイミング投資はうまくいかない』と理解しているのであれば、今回の乗り換えが賢い選択でないことも分かるはずです。

 

とはいえ、この記事を読んで

「小型にも投資しってえええええええええ!」

という気持ちがおさえられなくなったのであれば、今回を最初で最後の乗り換えにして、その後は何があってもホールドなんてのも良いかもしれませんね。

 

ただし、

「二度と、二度と乗り換えない!!!!」

と、固い決意の上ですることをお勧めいたします。

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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