「積み立て投資だと「ドルコスト平均法」でリターンが拡大するって本当?」
という記事がありました。
『ドルコスト vs 一括投資』というネタは、いたる所で何度も繰り返されているので今さら言及することもないわけですが、いい機会なので少しばかし。
『ドルコストか一括投資か』は無用な議論
まず、多くの人にとって『ドルコストか一括投資か』は無用な議論だと思うのです。
というのも、投資を開始する時点で巨額の現金がある人はまれだからです。
であれば、投資をする方法としては
- 定期的に手に入る労働収入を、すこしづつ投資に回していく
という選択しかできず、勝手にドルコスト平均法的な投資になってしまいます。
仮に、投資を開始する時点で数百万円程度の貯金があったとしても、投資とは一生付き合っていくものだと考えると、その数百万円は生涯の投資額からすると大した額ではありません。
よって、投資歴が長くなればなるほどに『全投資額のうちドルコストで投資した金額』が大きくなります。
そして、一括投資であろうとも、ドルコスト平均法であろうとも、投資が完了した時点からのリスクは同じです。
40歳のあなたが、2千万円を100万円ずつ20ヵ月かけて投資をしても、2千万円を一括投資をしても、40歳と20ヵ月から死ぬまでのリスクはまったく同じです。
つまり、
- どちらの投資をしていようとも、リスクの大きさは人生のほとんどの期間において同じである
ことになります。
よって、
- ほとんどの人にとって『ドルコストか一括投資か』は微々たる影響しかない
ことになります。
「積み立て投資だと「ドルコスト平均法」でリターンが拡大するって本当?」
なお、紹介している記事の通り、ドルコスト平均法によってリターンが拡大することはありますが、同じように減ることもあります。
『株式投資をする』という選択をするのは、「これから株価が上昇していく」と考えたからこその決断かと思います。
であれば、
- できるだけ早く・できるだけ多く、投資した方が期待リターンは大きくなる
と考えなければなりません。
とはいえ、議論となっている『投資するタイミング』について『一括で投資したほうが絶対もうかる』と言えるものではなく『早く投資した方がリターンが大きくなる可能性が高い』としか言えません。
しかし、同様に株式投資そのモノも『絶対もうかる』と言えるモノではなく『儲かる可能性が高い』程度のものモノでしかありません。
残念ながら、投資に絶対はありません。
よって、投資家は
- より高い確率で、より大きなリターンが期待できる行為に賭ける
しかありません。
つまり、
- 儲かる可能性が高い株式投資をする
と同じように、
- 儲かる可能性が高い一括投資をする
を選択することが自然であるわけで、
- 『あまっている現金を一括投資する』ことがベストな選択である
と言えるわけです。
とはいえ、結局のところ巨額の現金を余らせているような人は少ないので
- ほとんどの人はちょこちょこと投資していくしかないわけなので、自然とドルコスト平均法的な投資をすることになるよ
という冒頭で書いた内容となるわけです。
現実には悩んでいる人が少ないのではないかと思う議論が繰り返し巻き起こるのは、「投資するタイミングを考えるのは放棄せよ」という思想が広がっていないということですね。
というわけで、もっと多くの人に
と伝えなければ。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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