Vanguardより「投資で成功するための時代を超えた 4 つの原則」なる良記事が出ていたので紹介。
その原則とは、
- 明確で適切な投資目標を立てる
- バランスの取れた多様な投資の組み合わせを維持する
- コストを最小限に抑える
- 見通しと長期的な規律を維持する
の4つです。
明確で適切な投資目標を立てる
まずは「目標」です。
下のグラフにあるように、
- 投資期間が短いうちは、資産のほとんどは元本から成っている
- 投資期間が長くなればなるほど、資産の中での投資リターンが占める割合が大きくなる
というのが一般的です。
言い換えると
「短期間で大きく儲けることはできんぞ」
ということです。
また投資にはリスクがつきものであるため、
- 短期間で資産を増やす必要があるのであれば、投資よりも貯金のほうが向いている
とも言えます。
よって、
「老後の資金だからリスク高めの株式でいこう」
「10年後に家を買うための頭金を貯めたいから、余剰資金の半分は貯金にしておこう」
などなど、目的に合わせた投資をする必要があります。
バランスの取れた多様な投資の組み合わせを維持する
とはいえ、
「投資でリスクを取るのが怖いから貯金だけにしておこう!」
というのも危険です。
投資にはリスクがありますが、『投資をしない』という行為にもリスクがあります。
現金には『インフレ』というリスクがありますし、株式は短期的には不安定ですが長期的には大きなリターンをもたらしてきた実績があります。
よって、一つの資産ばかりを集中して保有することなく、多様な資産を組み合わせておくことで自身にとって適したポートフォリオを組む必要があります。
この考えには、株式・現金といった資産の種類だけでなく、投資先のセクターや国も当てはまります。
コストを最小限に抑える
投資による将来のリターンを知ることはできませんが、『投資にかかるコスト』は投資する前から大まかに知ることができます。
具体的には
- ノーロードで低信託報酬な商品を利用する
- 税制面で有利な制度(NISAなど)を使う
- 配当金を再投資する投信を利用する
などがあり、これらによって『確実にリターンが向上する(損失が少なくなる)』ことになります。
見通しと長期的な規律を維持する
そして最後に最も大切なのが、
「航路を守れ(Stay The Course)」
です。
長期目標を立て、バランスのよいポートフォリオを構築し、低コストな投資をしていたところで、『短期的な売買を繰り返す』や『暴落に怖くなって投資をやめる』といった行為をしてしまっては元も子もありません。
投資で大きなリターンを手に入れるためにもっとも大切なことは『市場に残り続けること』です。
巷には様々な情報・予想が飛び交っていますが、そういったものを無視して、今は亡きVanguardの創業者ジョン・ボーグル氏のアドヴァイス通り、航路を守り続けましょう。
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という感じで、超常識的な内容でしたがあえて紹介させてもらいました。
以前X上で
vanguard「今後10年間の米国株リターンは年率4.2%~6.2%。米国以外の先進国市場は7.0% ~ 9.0%、新興国市場は 6.6% ~ 8.6%になると予想しています」
— スパコンSE@投資ブロガー (@hyoshionnu) 2023年11月20日
「バリュエーションが最も高くなっているのは米国です」
とのこと
ただの予想ではあるもののこういった意見もありますよとhttps://t.co/T8UfAG03U8
なんてポストをしたわけですが、とある方から「これらの予想は、航路を守るために必要なのだろうか?」という疑問を投げかけられたことがあります(素晴らしいご意見ありがとうございます!!)
投資に関する記事を探していると、どうしても「2024年のリターン予想!!」といった「おっ!」と思わされるタイトルの記事を読んでしまいがちです。
しかし、そんな記事を読んだところでインデックス投資家にとって有益なことは何一つありません。
それどころか「来年はインドがきそうだから、インド投信に乗り換えようかしら…」なんていう邪念が浮かんでくるというマイナスの効果を生むかもしれません。
というわけで、刺激的であったり、興味を惹かれるように記事ではなく、今回紹介したような『当たり前のことが書いてある記事』を読んで、
「やっぱり長期・分散投資よ!」
という考えを固めていった方がインデックス投資家にとって良い効果をもたらすのではないかと思います。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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