「インデックス投資などで、嫌いな企業へ投資してしまうことをどう受け止めたらいいですか?」
という問いがあったので、考えてみました。
端的に回答すると、
- 好みで投資していない
- 受け止めなければならないのであれば、「嫌いな企業に投資することで『嫌いな企業があげた利益』を吸い取ることができる」と考える
の2点となります。
好みで投資していない
私は、全世界株式インデックスをメインの投資先としているので、『嫌いな企業』どころか『嫌いな国』にも投資していることになります。
もちろんこれは、「嫌いな国に成長して欲しい…!」との願いをかけて投資しているわけではありません。
シンプルに
「自分の好みで投資をすると、リターンを押し下げることになりそうだから」
と考えているにすぎません。
投資を『趣味』や『娯楽』の一環としている面もありますが、それ以上に『安定したリターン』を、重要視しているので
- 「応援したい企業に投資している!」や「嫌いな企業には投資しない!」という『お気持ち』よりも、「ドライに分散投資しておくべし」という『戦略』が上位にくる
という状況にあります。
よって、間接的に『嫌いな企業』への投資をすることになっていたところで、
「最大の目的を達成できているので、投資先がどこになっているとかどうでも良い」
と考えることができます。
嫌いな企業に投資することで『嫌いな企業があげた利益』を吸い取ることができる
また、あえて『嫌いな企業(や国)に投資していること』を意識するのであれば、「嫌いな企業に投資することで『嫌いな企業があげた利益』を吸い取ることができる」と考えます。
『株式投資』は、その企業を応援することにもなりますが、その企業の上げた利益をかすめ取ることにもなります。
応援したい企業に投資しているのであれば、
- 応援したい企業に投資する
- 応援したい企業の利益を一部受け取る
- 応援したい企業の商品(サービス)を積極的に買う
- 応援したい企業の利益が増える
と、株主・企業がwin-winの関係となるでしょう。
そうではなく、嫌いな企業に投資しているのであれば、
- 嫌いな企業に投資する
- 嫌いな企業の利益を一部受け取る
- 応援したい企業の商品(サービス)を積極的に買う
- 応援したい企業の利益が増える
と、
- 『嫌いな企業』があげた利益を、『応援したい企業』にまわす
ことができます。
「ざまーみろ!!」
…と考えれば、喜んで嫌いな企業へも投資できることでしょう。
よく「応援したくなる企業に投資しよう」という言葉を聞きます。
この背景の一つには、
- 投資家には見えていない『消費者目線での企業の良し悪し』が良い投資を生むことがある
という考え方があるかと思います。
マゼランファンドという1977年から1990年の間に年率29.2%という驚異的なリターンを叩き出したピーターリンチにも、
- 『ダンキンドーナツで飲んだコーヒーが美味しかった』ことをきっかけに投資対象として興味をもち、財務状況も良好であったことから投資することを決めた
というエピソードがあり、個人投資家にも『知っている企業に投資する』ことを勧めています。
もちろん、これで成功することもあるでしょう。
しかし、『企業が素晴らしい商品・サービスを提供している』ことと『企業が素晴らしい経営をしている』が、必ずとも一致しているわけではありません。
消費者に良い商品・サービスを低価格で提供し続けたことで、経営が立ち行かなくなってしまう企業もあります。
ここからも『投資先を好みで決めるべきではない』と考えることができます。
よって、投資の最大の目的を『自己満足』でなく『リターンを勝ち取る』にするのであれば、
- 『嫌いな企業に投資している』なんて些末なことはどうでも良い
という結論になります。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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