インデックス投資は本当に初心者におすすめなの? 購入前にデメリットも理解しておこう
という記事があったので、ご紹介。
これに対して色々と思うところがあったので、考察していきたいと思います。
なお、この記事であげられているデメリットは
- 短期間での大きなリターンを狙いにくい
- 市場全体が下がっているときは利益が出ない
の二つです。
<目次>
短期間での大きなリターンを狙いにくい
これはまったくもって異論のない特徴ですね。
記事では、
短期間で大きなリターンを狙いたい場合は、アクティブ運用のような変動の大きい投資方法がおすすめです。
と書いています。
しかし、
- 『インデックスより儲かるアクティブファンド』を見つけることが困難
という大きな問題があります。
これは、(このブログでは散々取り上げていますが)名著『敗者のゲーム』や『ウォール街のランダムウォーカー』などからも明らかで、
- 過去の実績は将来のリターンを保証するものではない
ため、どうしようもない事実です。
それでも「ギャンブル的になってでも、アクティブファンドで大儲けしたいのだ!」というのであれば、
- 競馬やカジノで大金を賭けたほうが、より短期間で莫大なリターンを狙うことができる(リターンがあるとは言っていない)
わけなので、そちらをおススメします。
株式なんて1年で数倍になれば大大成功なわけなので、競馬やカジノと比べると大したことがありません。
よって『短期間での大きなリターン狙い』が最大の優先事項なのであれば、ギャンブルがおススメです。
反対に『時間がかかってもいいから着実なリターン狙い』なのであれば、インデックス投資は良い商品だといえるでしょう。
市場全体が下がっているときは利益が出ない
これもごもっともな意見です。
市場に連動しているインデックス投資は、市場全体が下がっていれば資産を減らしていくことになります。
もとの記事では
アクティブ運用であれば、プロが経済の動きを予測して、市場全体が下がっている中でも、値上がりする銘柄に目をつけている可能性があります。
と書いています。
これと同じように
- 個人投資家によるアクティブ運用であれば、素人が経済の動きを予想して、市場全体が下がっている中でも、偶然値上がりする銘柄に目を付けている可能性がある
と言えます。
「市場全体が下がっているときにもリターンが欲しい!」と考えているのはプロであろうと素人であろうと同じことであり、
インデックスに勝つことはプロ投資家であっても難しいことであることは周知の事実として存在しています。
よって、
- 「市場全体が下がっていてもリターンが欲しい!」というのであれば、株式市場じゃない世界に賭けた方がいいんじゃない?例えばギャンブルとか(リターンがあるとは言っていない)
をおススメしたいと思います。
ただ、
- 市場全体は、下がっているのか?
- 市場全体は、いつまで下がり続けるのか?
を知ることは困難であるため、「株式市場から撤退して、ギャンブルに手を出していたら、市場が大暴騰してました…」なんてことになる可能性もあります。
なので、「市場全体が下がっている時にリターンがないのは仕方ないよね」と考えられる方にはインデックス投資をおススメしたいと思います。
んで、ここからは紹介している記事とは関係ないのですが、私が思う「インデックス投資最の大のデメリット」を。
投資したくない企業に投資してしまう
私は『投資したくない企業に投資してしまう』がインデックス投資最大のデメリットだと思っています。
例えば、インデックス投資をしていると
- 経営的にいまにも破綻しそうな企業
- 頻繁に不正しているような企業
- 生理的に受けつけない大嫌いな企業
に投資してしまうこともあります。
私の思う『投資することの意味』は、
- みずからの資産を増やす
- 将来に期待できる企業を応援する
の2点で、個人的には「将来に期待できる企業を応援する」という行為が『投資の理想の姿』なんだと思います。
「新しい技術を開発し、生活を便利にしてくれそう」
だとか
「治療ができなかった難病を解決してくれそう」
といった『希望が持てる、応援したくなる企業』に投資をし、その企業が目的を達成して世界が豊かになり、その結果として投資のリターンが得られる。
なんていうケースが『投資における最大の成功』でしょう。
私も、可能であればそんな投資家でいたいと切に願います。
しかし、私には『ある企業を応援していたけど、事業が失敗して破綻してしまい、投資したお金がなくなった』なんてことに耐えらるだけの金銭的余裕はありません。
そこで、
- 自分の「応援している企業に投資したい!」という気持ちを押し殺して、インデックス投資を選択している
というのが本音です。
というわけで、
- 自分の生活を最優先に考えた結果、『妥協』しながらもインデックス投資を通じて『応援したい企業』への投資がほとんどできず、大嫌いな企業にもイヤイヤ投資をしてしまう
というのが、インデックス投資における最大のデメリットだということになります。
いやー、難しい問題ですね。
- 自分の生活を賭けてでも『未来を託したい企業』に投資する=個別株投資
- 自分の生活を豊かにするために 『気に入らない企業』にも投資する=インデックス投資
のどちらにも理があり、どちらか一方が正解というわけではありません。
そんなわけで、ほとんどの庶民は
- インデックス投資で資産を守りつつ、失っても構わないお金で個別株投資をする
なんてことがベターな選択なのかなぁ、と思った今日この頃でございました。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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