『金融所得倍増』を実現するには、適切な知識を持ち、判断できる金融リテラシーの向上が欠かせない。
との日経新聞の社説がありました。
ごもっとも!!
…なんだけども、難しいよね~。
『金融リテラシーの向上』といえば、高校で始まっている金融教育にある程度の期待はしていますが、それだけではすでに社会に出ている人々を救うことはできず、
「もっと、こう、投資を身近に感じられるような…、リアルな投資体験を気軽にできるようにならんもんか?」
なんてことを考えていたら、閃いてしまいました。
『GPIF投資信託』が爆誕したら色々と捗るんではないか!?
そして、投資に疎い人には「とりあえずGPIF投信に投資しておけ!」と言ってしまえばいいのでは!?
と。
以前、下の記事でも書きましたが、
- 日本人の多くは、GPIFを通じて間接的に世界中に分散投資している
という状態にあります。
んで、そのGPIFは、
と、20年以上にわたって素晴らしいリターンを叩き出してくれています(年金積立金管理運用独立行政法人)
このGPIFのリターンを、さも
「これは、あなた個人のお金を運用した結果ですよ~」
という雰囲気を出しならがら、年金定期便での報告に追加したらどうでしょうか。
具体的には、
- 仮に、あなたの拠出した年金と同額を使って、GPIFと同じ投資をしていたら、合計で○○万円拠出して、○○万円増えましたよ。
なんていう報告です。
すると、
「俺のお金、投資でこんなに増えてたんだ!」
とGPIFによる運用実績を「私の実績である」と(あえて悪い言葉を使うと)『勘違い』する人々が多く発生することでしょう。
投資をしていない人の中にも「投資はもうかる”らしい”」と考えている人は多く、「投資家はずるい」なんて発言をする人は、その典型例でしょう。
そんな人が投資に手を出せないでいる理由は『投資が遠い存在であること』だと私は考えているので、GPIFの実績によって「私は投資してきた」と勘違いさせることができれば、投資を身近なものだと感じさせるのができるのではないかと思うわけです。
んでもって、
「もっとお金を増やしたいのであれば、GPIF投信に投資するといいよ。実績バツグンでしょ?」
と誘惑すれば、
「投資とかよく分からないけど、俺のお金を増やしてきたGPIFなら大丈夫な気がする!」
と考え、GPIF投信に投資する人もでてくるのではないでしょうか。
投資初心者にひとつだけ既存の投信をおススメするとしたら、オルカンに代表される『全世界株式』になるかと思いますが、
- しょせん『6000本近くある民間の投資信託のひとつ』でしかない
- ほぼ株式で構成されており、リスクが非常に高い
という問題がありますので、投資がよく分かっていない人に
「とりあえずオルカンにしておけ」
というのは気が引けます。
その点でGPIF投信は、
- 行政法人(国の政策を実施する機関)による運用
- ポートフォリオの50%が債券であり、比較的にリスクが低め
ということで、民間の投信に比べておススメしやすいモノとなっています。
また、GPIFは過去の暴落を乗り越えてきた実績もあるため、暴落に出会ったとしても、このグラフを見ながら
「国際金融危機と言われたリーマンショック(赤丸部)でさえ、この程度の下落しかしなかったよ」
「新型コロナのパンデミック時(緑丸部)なんて、すぐに大復活しているよ」
と、実績をアピールしやすいです。
それによってGPIF投信の信用を高めることができますし、GPIF投信を勧める側にとっても安心して勧められる根拠となるでしょう。
さて、このGPIF投信を推すにあたり大きな問題となるのが、
- 金融リテラシーの低い人ほどGPIFを『ダメな存在である』と認識している
ということでしょう。
この原因は明らかであり、
- メディアがGPIFの運用に関して不安を煽るような報道ばかりしてきたから
です。
ポジティブな話よりネガティブな話の方が注目されやすいので、そういった報道がでるのは一定理解できますが、GPIFに対するマイナスなイメージが強い今なら
「メディアの年金報道は嘘ばかり」
「実はムチャクチャ儲けている、年金運用」
といった煽るような記事を書いたら、「あれ?!聞いていた話と違う!」と、結構関心を引けるのではないかと思うのです。
ただし、これは早い者勝ちになると思います。
もし、二番煎じとなってしまうと「○○新聞に便乗しているだけやん」と批判されてしまうかもしれませんので、どこよりもお早く報道するようお願いしたいと思います。
また、GPIFの実績が正しく報道されるようになり、GPIFが信頼を取り戻すことで年金未納者が減れば
- 年金未納によって『障がい基礎年金』『遺族基礎年金』が受けられなかった人々
- 年金未納によって老後に貧困生活を送らねばならなくなった人々
を救うことにもつながりますので、是非ともよろしくお願い致します。
というわけで、ここまで書いてきたことをまとめると、
- 資産所得を倍増させるためには、全国民の金融リテラシーを向上させるべきである
- しかし、みなの金融リテラシーを向上することは困難であるので『詳しくは理解できていないけど、信頼してお金を託せる(信託できる)モノ』が必要である
- 『信託できるモノ』を民間に任せるのは難しいので、GPIF投信を爆誕させたらどうか?
なんてことを書かせてもらいました。
このアイデアは「(公的機関による)民業圧迫だ!」と批判されそうですし、実現する可能性は低いでしょう。
しかし、年金や保険制度はすでに官・民による競合が起きているようなものなので、そこの範囲をちょっと広げるような感覚で、なんとか実現してくれることに期待します。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
------
あなたのクリックが本ブログの評価を決定します。以下バナーをクリック頂けると嬉しいです。よろしくお願いします^^
ツイッターでは記事の公開を通知したり、投資に関係するニュースを取り上げたりしています。よろしければフォローをお願いします!