投資をしていると
- 若い頃は投資なんかせずに経験を買え
なんていう言葉がよく飛んできます。
実際に、下のような記事を見つけました。
この記事によると、
- 人生のステージによって、お金を貯めるべき時と、使うべき時がある
- お金を使うべき時は、30代前半までの若い時期と60代後半である
- とくに20代の若い時期は、スキルアップのためにも絶対にケチらない方がいい
- よって、お金を貯めるべき時期は、30代中盤以降から子供が独立するまでの期間である
とのことです。
一見ごもっともな意見のように感じますが、なんとなく違和感を感じてしまいます。
「自分のスキルアップにお金をかけ、子育て中は貯蓄せよ」の謎
まずは、
- 「若い時期には、自分のスキルアップにお金を使え」と言うわりに、子どもが独立するまでは貯蓄せよと言っている
という点についてです。
これは
- 自分のスキルアップのためにお金を使うのはいいが、子どものスキルアップ(や経験)のためにはあまりお金を使うな
と言っているに等しく、「子供に色々な経験をさせたい」と考えている私からすると賛同できない提言となっています。
「若い時期に、自分のスキルアップにお金を使え」という言葉は、
- ある程度の年齢を重ねてからスキルを身に付けるよりも、若い頃にスキルを身に着けた方が効果が大きい
といった考えからきているのでしょうが、であれば
- 自分がスキルを身に付けるよりも、子どもにスキルを身に付けさせた方が効果が大きい
なんてことになるはずです。
そう考えれば、
- 子育て中は、子どもにバンバンお金を使うべきで、貯蓄している場合ではない
- 仕事をやめたり時短労働にしてでも子どもとの時間を増やし、様々な経験をさせるべし
なんてことが言えます。
よって、
「貯蓄するべき期間は、30代中盤以降から子供が独立するまでである」
という言葉には違和感を覚えてしまったわけです。
また、それ以前に
- 『節約』や『投資』は、若い時期に身に付けるべき超重要なスキルである
という点も抜けています。
節約・投資は人生を大きく左右するスキルである
『節約』や『投資』といったマネーリテラシーは、人生を大きく左右する超重要なるスキルです。
どれだけ稼ぐ力があろうとも、どれだけ大きな資産を持っていようとも、マネーリテラシーがなければ金銭的に苦しい生涯を送ることになってもおかしくありません。
そんな超重要なスキルを30代中盤まで身に着けないのは非常に危険です。
例えば、『30代中盤、結婚して小さな子供がいる状況』において、
「今こそ投資でお金を増やす時期だ!」
と、投資を始めたとしてましょう。
そこで、ただのビギナーズラックによって成功し「私って投資の才能あるかも!」と浮かれ、某SEのように『調子にのってすべての資産を溶かした』なんてことになったら大惨事です。
『若いうちに全財産を失う』といったケースであればなんとでもなりますが、『30代、既婚、子アリで全財産を失う』のは非常にダメージが大きいです。
そういった意味でも、
- 若いころから投資をし、スキルを身に着けておくべき
といったコトが言えます。
また、
- どれだけの仕事が順調にいっていたとしても、『急な解雇』などの予期せぬ事態によって収入が激減する(途絶える)こともある
といったケースもあります。
そのような状況において『節約や生活水準を落とすスキルを持っている』というのは非常に強い武器となります。
『生活水準を落とすことは難しい』といったことはあたり前のように言われており、
- 収入が減ったのに、生活水準を落とすことができず借金まみれになった
なんてエピソードは、しょちゅう聞きます。
特にプロスポーツ選手のように『若い頃にはスポーツスキルに全振り』していた人が、引退、収入が減少したことによって破綻するといったケースはよく聞きますよね。
そういった意味でも、
- 若いころから節約をし、マネーリテラシーを身に着けておくべき
といったことが言えます。
とはいえ、
- 若いころから『投資』『節約』にばかり集中し、その他の経験やスキルを軽視することは得策ではない
というのも事実でしょう。
攻めのスキルアップ、守りの投資・節約
ここまで振り返ると、
- 労働収入を多くしたところで、投資・節約スキルがなければ痛い目を見る”かも”しれない
- つまり、投資や節約のスキルはどちらかと言うと『守り』のためにある
なんてことが言えそうです。
反対に、
- 労働収入に直結するようなスキルを磨いておけば、もしかしたら若くして億万長者になれるかもしれない
- つまり、(投資や節約以外の)スキルは攻めに使える
なんてことも言えそうです。
これの組み合わが極端になれば、
- 投資・節約はできるけども、そもそもまともな労働収入がないから金銭的に困難な人生を送ることになる
- 大きな労働収入はあるけども、散財するわ、投資で失敗するわで金銭的に困難な人生を送ることになる
なんてことになってしまいます。
つまり、
- バランス(分散)が大事
という、このブログにはピッタリな(ですが面白みのない)言葉に行きつきます。
しかし残念ながら、ここで言う『バランス』には『時価総額加重平均』なんていう王道の分散方法は存在しません。
よって、
- 若いうちからどちらも嗜みつつ、自分にとっての適切なバランスを見極めておく必要がある
と言えるでしょう。
これを元に、私なりに若い人にアドバイスをするとしたら
「『若い頃にすべきこと』は、投資も、節約も、スキルアップも、すべてである」
ということになります。
子育てにも同じことが言えますが、
- ○○という存在を知らないがゆえに、隠れた才能を埋もれさせたままにしてしまうかもしれない
というリスクを知り、色々なことを少しずつでもカジっておくことをおススメします。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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