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【圧倒的成績】アメリカ株のけん引役GAFAM【暴落時と平時の成績を比較】

最終更新日:2020/5/28

 

GAFAMへ投資していれば、攻守ともに圧倒的な好成績を得られています。

 

GAFAMとは、アメリカの巨大なIT企業である

  • アルファベット(google)
  • アップル
  • フェイスブック
  • アマゾン
  • マイクロソフト

の5社のイニシャルを集めた呼び名で、アメリカ株の好調をけん引しています。

 

本記事では「GAFAMの株価がどのように推移しているのか」や「新型コロナウィルスによる暴落によるダメージ」についても比較・確認していきます。

 

<目次>

  

アメリカ株のけん引役GAFAMの株価の推移を確認

アメリカ株のけん引役GAFAMの株価の推移を確認

GAFAMは巨大な時価総額を誇っており、アメリカ株式市場の全体をカバーするETFのVTI(バンガード・トータル・ストック:約3600社が所属)の、上位5位を占めており、

  • 4.8% :マイクロソフト
  • 4.1% :アップル
  • 3.7% :アマゾン
  • 1.7% :フェイスブック
  • 1.4% :アルファベット(google)

 ※2020年5月時点

と、合計すると15.7%もの時価総額となります。

 

いずれも、既に大企業でありながらも急成長を続けている企業ばかりで、今後もアメリカ経済をけん引していくことは、ほぼ間違いありません。

 

しかし、本ブログでは何度も言及している通り「成長率と株価は無関係」であることから、これら企業の株価の推移をじっさいの数値で確認してみたいと思います。

 

GAFAMの株価の推移を比較

というわけで、GAFAMの株価の推移と、アメリカ株全体(VTI)の推移を並べてみます。

対象の期間は、フェイスブックがナスダックに上場した2012年5月からです。

GAFAMの株価の推移を比較

※2012年5月時点を100ポイントで統一しています。

 

結果は、

  •   627% :マイクロソフト
  •   421% :アップル
  • 1140% :アマゾン
  •   614% :フェイスブック
  •   472% :アルファベット(google)
  •   263% :アメリカ株全体(VTI)

と、いずれの企業もアメリカ株全体(VTI)を大きく超える成績を収めています。

よって、GAFAMがアメリカ株全体(VTI)の成績を引っ張り上げているとみて間違いありません。

 

このグラフの中から、興味深い点を2点挙げると

  • アップルの低迷
  • アマゾンの圧倒的な成績

が目立っています。

 

アップルは、2019年以降は好成績を収めていますが、それ以前はアメリカ株全体(VTI)と似た推移となっていました。

アップルの売り上げは

  • 2011年:1082憶ドル
  • 2012年:1565
  • 2013年:1709
  • 2014年:1828
  • 2015年:2337
  • 2016年:2156
  • 2017年:2292
  • 2018年:2656

と、急速に成長しているのにも関わらずです。

このことからも「高成長するからといって株価が上昇するとは限らない」との言葉を再認識できます。

 

次いで、アマゾンについてです。

アマゾンは新型コロナウィルスのパンデミック後に、いったん株価は下げているものの、すぐさま上昇に転じて過去最高を更新しています。

 

それは「外出禁止」といった事態の中であっても、アマゾンのメイン事業である「ネット通販」「ストリーミングサービス」「クラウドコンピューティング」等々には影響がない(どころか追い風になる)と、市場が判断したためです。

 

一般的には、GAFAMのような急成長企業は「経済危機の発生時」には「市場平均以上の暴落」をこうむるケースが多いのですが、今回のアマゾンにそれは当てはまらなかったようです。

 

というわけで、次は新型コロナウィルスによる暴落前後の株価の推移にフォーカスを当ててみたいと思います。

 

GAFAMの暴落時の株価の推移を比較

というわけで、さっそくグラフで推移を比較してみます。

対象の期間は2020年2月からです。

GAFAMの暴落時の株価の推移を比較

※2020年2月初旬を100ポイントで統一しています。

 

結果は、

  • 105% :マイクロソフト
  • 103% :アップル
  • 122% :アマゾン
  • 115% :フェイスブック
  •   95% :アルファベット(google)
  •   91% :アメリカ株全体(VTI)

と、全てアメリカ株全体(VTI)を上回っており、それどころかアルファベット(google)以外は2020年2月時点を上回る株価にまで上昇しています。

(アマゾン・フェイスブックは過去最高値を更新している)

 

おそるべしGAFAM…。

 

とはいえ、新型コロナウィルスによるダメージはGAFAMにも当然あります。

 

アマゾンCEOのジェフ・ゾベスは、

「2020年第1四半期の全利益(およそ40億ドル)を、新型コロナウィルス対策に費やす。」

と発表しており、それによってアマゾンの利益が吹き飛ぶことになります。

(この発表直後にアマゾン株は5%下落しました)

 

そして当然、同様の費用が他の企業で必要となることは間違いありません。

また、「その費用がいつまでかかるのか」が現時点ではっきりしていないため、長期に渡って企業の利益を削ることになる可能性があります。

 

そうなった場合、好調に推移しているGAFAMであっても、大きなダメージを負うことになると予想されます。

 

そして、GAFAMの没落はアメリカ株全体(VTI)の没落にもなりかねません。

 

GAFAMがつまずけばアメリカ株全体がつまずく

記事前半にも書いた通り、GAFAMは巨大な時価総額を誇っており、アメリカ株全体(VTI)の多くの割合を占めています。

 

つまり、GAFAMが暴落するような事態が起きればアメリカ株全体(VTI)へも大きなダメージを与えることになります。

 

GAFAMのPERは2020年初時点で、

  • 31倍:アルファベット(google)
  • 26倍:アップル
  • 27倍:フェイスブック
  • 87倍:アマゾン
  • 34倍:マイクロソフト
  • 19倍:アメリカ株全体(VTI)

と、アメリカ株全体のPERを大きく上回っており、「割高な株価」となっています。

 

「割高」が容認されているということは、「そこらへんの企業より急成長が期待できる」と投資家達からの期待されているということです。

実際に、GAFAMの属するIT業界は今後も間違いなく発展していくことが予想されます。

 

しかし「成長はしたけど、そこそこ程度の成長率」となってしまった場合、株価は急落する危険性があります。

そうなれば、GAFAMの属する(絶好調な)アメリカ株(VTI)の成績は低迷してしまうことになります。

 

以下記事にもまとめさせてもらった通り、アメリカ株(VTI)は長期に渡って好成績を収めていますが、上記のような危険性をはらんでいるコトは理解しておきましょう。


なお、「GAFAMの将来は心配だけど気軽にアメリカ株に分散投資したい」というのであれば、それを含まないETF等を選べばOKです。

 

GAFAMを含まない米国高配当株式(VYM)などに投資するのも有り

ぱっと思いつく「GAFAMを含まないアメリカ株への分散投資」と言うと、

  • ETF    : 米国高配当株式(VYM)
  • 投資信託: 楽天・米国高配当株式インデックスファンド

が思いつきます。

 

これらは、GAFAMを含んでいないため、最近の成績はぱっとせず、新型コロナウィルスによる暴落時にも冴えない成績となっていますが、PERは「16倍」と、アメリカ株(VTI)の「19倍」に比べて割安になっているため、多少安心感があります。

 

※最近の成績は以下記事をご参照ください。

 

まとめ:GAFAMは暴落時にも平時にも強かった

ここまで記事にさせてもらった通り、GAFAMは急激に株価を上げてきているだけでなく、「新型コロナウィルスによるダメージも少ない」という、攻守そろった銘柄でした。

 

しかし、現在の株価は「割高」と言わざるをえず「市場の期待に応えられない成長率」となってしまった場合は、いっきに株価が下落する危険性をもっています。

 

そして、GAFAMの暴落=アメリカ株(VTI)の低迷にもつながるため、アメリカ株に過剰に期待するのは危険かもしれません。

 

とはいえ、未来を正確に予想することは困難である以上、何が起ころうとも「自分の決めたルールを守って、たんたんと投資を続けていくこと」が、インデックス投資家には求められます。

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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