「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という言葉があるように、個人的経験だけを元にして投資をしているようでは「愚者」と言わざるを得ません。
今回は、疑う余地もなく世界No1と言えるアメリカ経済が現在の地位に至った経緯を確認し、そこから投資家が学べることについて考察してみます。
先を読んで投資することの難しさを以下記事にまとめています。よろしければご参照ください。
<目次>
アメリカが世界一になる前の大国
産業革命以降の1800年代はイギリスが世界一の大国として君臨しており、競うようにフランスも大国として位置していました。
1700年代アメリカはイギリスに統治されており、独立した(された)のは1783年と、比較的歴史の浅い国であることが分かります。
その後アメリカは各国との戦争、略奪を続けて大国への道を歩みます。
第一次世界大戦でNo1の座を確実なものに
アメリカを世界一の大国とした決定的な歴史が、第一次世界大戦です。
アメリカは開戦当初は中立を守りながらも、戦争を行っている国へ兵器を輸出し続けました。
そして、戦争を行っている国のお金が不足しても「お金を貸してやるから兵器を買え」と言わんばかりに、お金を貸し付け、兵器の輸出を続けました。
戦争後に勝戦国となった国であっても戦地となった街は荒れ(主にヨーロッパの国々)、戦闘員に限らず非戦闘員への被害も膨大なもので、経済的にも大ダメージを負っただけではなく、アメリカへの大量の借金を抱えることとなりました。
しかし、アメリカは戦地にはならず人員的被害も少ないまま、「お金を貸す」「兵器を売る」の二刀流で荒稼ぎすることで世界中の金(ゴールド)を集め、米ドルを世界の基準通貨とすることに成功。
これらをきっかけに世界一の経済大国の座を確実なものとしました。
なお、戦勝国はアメリカへの返済金を得る為、敗戦国であるドイツに賠償金を求めましたが、ドイツの経済規模では調達しきれない額の賠償金を請求し、それがきっかけで第2次世界大戦となりました(が、それはまた別の話)
アメリカの台頭から投資家が学べること
上記の通り、アメリカは第一次世界大戦より100年以上の間、世界No1の経済大国を不動のものとしています。
アメリカはNo1となったことで、各国に圧力をかけることでアメリカに有利な条約を結べるだけの力も手にしたとも言え、アメリカ1強の時代は当面続くかと思われます。
しかし、過去には世界一の経済大国でありアメリカを支配していたイギリスでさえ、昨今のような没落ぶりを見せています。
イギリス没落の大きなきっかけとなった「戦争(第一次世界大戦)」は現代では容易に起こるとは考えられません。
しかし、アメリカは世界一の大国となったこと(「世界の秩序は俺が守る!」と、調子に乗って至るところにちょっかいを出していること)で多くの敵を作ることともなっており、「中国」「北朝鮮」「イラク」などの国と、いつ何が起きてもおかしくない状況に陥っているとも考えられます。
「盛者必衰」の言葉の通り、頂点にいるモノはいずれ衰えます。
アメリカの没落があり得ないわけではないというコトを忘れないようにしましょう。
(それが1年後か100年後かは誰にも分かりません)
一般投資家ができること
一般投資家が今後の世界情勢を正確に読むことが容易ではありません。
よって「今後もアメリカ1強が続く」「今後は中国の時代だ」と、素人予想を立てるのではなく、世界中に分散した投資を心がける必要があります。
そして、世界で何が起きようとも冷静に状況を見つめ、株価の値動きやネット記事等に惑わされることなく、たんたんと投資を続けることが一般投資家にできる資産形成の方法です。
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それではまた。