どの国にもライバルとなる国が存在します。
そして、賭けている国がライバル国に負けてしまった時には「その投資は失敗だった」ということになります。
しかし、全世界に賭けていれば、地球上にライバルは存在しません。
つまり、
- 『全世界に賭けた投資』が失敗するということは、地球が『地球外のナニか』に敗北したということである
と言えます。
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インデックス投資が個人投資家にひろがりつつありますが、その理由の一つは
- 個人投資家が『儲かりそうな投資先』を見つけることは難しい、と知れ渡ってきたから
であることは間違いないでしょう。
よって、
「投資先の企業を選ぶのではなくて、広く・薄く分散するインデックス投資をしよう」
と、多くの個人投資家が考えるようになったのでしょう。
というのも、企業はライバル企業との戦いをしながら利益を伸ばそうとしているわけですが、その『戦いによる勝者』を正確に予言することが困難であるからです。
(『効率的市場仮説』という重要なポイントありますが、今回は割愛。詳しくはこちら)
どの企業も「利益を伸ばそう!」「ライバル企業に打ち勝とう!」としているわけですから、選択をミスした企業が負け、そうでない企業が勝つことになります。
そして、敗者に賭けていた投資家は損をして、勝者に賭けていた投資家だけが得をします。
これは『国』で見ても同じことです。
すべての国が手を取り合って、お互いが成長できるように協力関係にあれば心配はいりませんが、米中で激しい貿易摩擦が起きているようなことからも分かるとおり、残念ながらそんな世界ではありません。
また、友好関係である国であったとしても、
「お互いに成長できるのがベストではあるが、自国の成長の方がより重要である。」
と考えるのはあたり前のことです。
よって、
- 個別の国に集中投資することは、敗者へ投資することとなりうる
ということが分かります。
コロコロと変わる世界の覇権国
とはいえ、
「国単位でそんなに勝者と敗者が入れ替わるようなことはなんじゃないの?」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、歴史を見ると世界の覇権国ですらもコロコロと入れ替わっています。
具体的には、
- 16世紀:スペイン
- 17世紀:オランダ
- 18世紀:フランス
- 19世紀:イギリス
- 20世紀:アメリカ・ソ連の2大大国
- 21世紀:アメリカ
と、ざっくりと上げるだけでも100年単位でなんども入れ替わっていることが分かります。
『100年』と聞くと長いように感じるかもしれませんが、人生100年時代と言われる今であれば、
- 一生に一度は世界の覇権国の入れ替わりに直面する
というコトができます。
実際に、『いまの覇権国アメリカ』と『次の覇権国と言われている中国』とのGDPはかなり近づきつつあります。
これはCEBR(Centre for Economics and Business Research)によるGDPの実績&予想です。
これによると、2028年には中国がアメリカのGDPを追い抜くと予想されています。
とはいえ、これはあくまでも『予想』でしかなく、実際には「中国に派遣国をゆずってなるものか!」とアメリカの抵抗もあるでしょうから、現実のものとなるかどうかは分かりません。
しかし、過去の歴史を見ている限り「いつかは覇権国が入れ替わる」ということが予想でき、
覇権国でなくなった国がどうなっていくかは、過去の覇権国であるロシア(ソ連)、スペイン、イギリスあたりの現状を見れば分かるでしょう。
また、これら国に賭けていた投資家の末路も言うまでもありません。
しかし、全ての国に賭けていたらどうなるのでしょうか?
地球全体から見ると『国』の影響は小さい
『すべての国に賭ける』という行為は、『地球に賭ける』とも言い換えられます。
地球全体に賭けていれば
- ○○社が赤字に転落した
- ○○社が倒産した
という、個別企業のうごきに影響されないのはもちろんのこと
- ○○国が破綻した
- 覇権国が○○国に入れ替わった
という『国単位の動向』の影響すら小さくすることができます。
また、日本をはじめ多くの先進国では少子高齢化がすすんでおり「先行きが不安だ…」と思うかもしれませんが、『地球』に注目すれば
- 世界人口は2080年まで増え続け、2100年までピークを継続する(2022年7月に発表された国連による推計)
と、まだまだ伸びしろがあることが分かります。
出典: JIRCAS
『人口の増加』=『経済規模の拡大』=『株価の上昇』とは必ずしも言えないものの、そうなる可能性は高いことは予想できるため、
- 『地球に賭ける』という行為であれば、『国』という小さな単位のモノがどう動こうと、賭けに成功する可能性がきわめて高い。
と言うことができます。
しかし、地球に賭けていた場合、いままで意識もしなかった新たな敵を想定しなければならなくなります。
それが異星人です。
地球人のライバルは異星人
(by AI画伯)
『全世界株式に投資している投資家』にとって、地球の中でパイの取り合いをしている限り、どんな企業が勝とうが、どんな国が勝とうが関係ありません。
しかし、地球の外から地球の利益を奪い取る存在がでてくるのであれば、話が違ってきます。
そして、『地球の外の存在』とは宇宙人に外なりません。
過去に地球の中であったように、
- 『テクノロジーが発展した国』が『新興国』に襲いかかり、資源を略奪し、人間を奴隷化する
ということが、宇宙規模で起きたケースを考えると、
- 地球が宇宙人に敗北すれば、『全世界株式に投資している投資家』は賭けに負けたことになる
と言えます。
(反対に、地球が襲う側になり、勝利を収めることができれば、『全世界株式に投資している投資家』はさらなる成功を収めることにもなりますねw)
そして、このリスクをヘッジするためには、『全宇宙株式インデックスファンド』へ投資するしかありませんが、残念ながらそんなファンドは存在していません。
というわけで、
「誰が勝者になったとしても儲けられる投資をしたいんです!」
と考えている投資家は、
- 『全宇宙株式インデックスファンド』が発売される日がくるまで、『全世界株式インデックファンド』に投資するべし
という結論とさせて頂きます。
将来、宇宙人に搾取されないことを祈ります…。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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