スパコンSEさんの妄想記事。
主題は、
- どこでもドアが誕生したら為替変動の影響は小さくなるよね
- そうなったら言語が物価を左右するようになるよね
の2点です。
どこでもドアが為替の心配を解決する
例えば、物価の度合いをはかる有名の指数として『ビックマック指数』なんてものがあるわけですが、2024年1月時点では
- スイス :1207円
- アメリカ: 841円
- 日本 : 450円
と、
- 日本のビックマックは圧倒的に安い≒物価がかなり安い
と判断される状況にあります。
しかし、極端な話、この差はどこでもドアが開発されたら存在しなくなります。
というのも、
- 日本でビックマックを買う。
- それをスイスで売る。
- スイス・フランを円に換える。
を繰り返せば楽に金儲けができてしまうことになり、どこでもドアを利用する人が増えたらこの『物価の差』はなくなるためです。
これによって、ビックマックに限らず『物理的なモノ』の価格差は小さくなりそうです。
そうなれば、「円高になったら(円換算した)資産が減って、買えるモノの量が減ってしまう!」みたいなことがなくなります。
これはサービスについても基本的に同じで、例えば
- 店舗の場所にかかわらず、質の高いマッサージ店の価格は高くなり、質の低いマッサージ店の価格は安くなる
と、世界共通で『質に応じた価格』を支払うことで、相応のマッサージを受けることができるようになります。
しかし、このサービスに『コミュニケーション(会話)』が入ってくるとまた別のことが起きるのかもしれません。
言語が物価を左右する
例えば、『完全に同じアトラクション、同じサービスをそろえたディズニーランド』が、アメリカとラオスの2か所にだけあった場合、需要はアメリカのディズニーランドに集中するはずです。
ラオスではラオ語という世界でも330万人程度にしか使われていない言語が公用語であるため、『ラオ語は理解できないが、英語を理解できる人』という世界中に何十億人といる人間にとっては、アメリカのディズニーランドの方がより楽しめるためです。
(『目的地へ移動するためのコスト(手間)』はどこでもドアによって解消しています)
当然、需要の集中するアメリカのディズニーランドの価格は跳ね上がります。
つまり、『同じモノ』をそろえていても、利用している言語によって需要に差が生まれ、価格にも差が生まれることになります。
どこでもドアが誕生すれば、『物理的に同じモノ』はどこでも同じコストで調達できるようになります。
しかし、それを利用するサービスの言語によって価格に差が生まれます。
すでにその傾向はありますが、どこでもドアが登場してもその傾向が解消されることはありません。
そういう意味では、
- 大きな需要があるのに、供給が追い付いていない『言語』に賭けることが、これから大きなリターンを手にするための方法
なのかもしれませんね。
まとめ
どこでもドアは極端な例ですが、『テクノロジーの進化により、輸送コスト・輸送時間の減少』は進んでいるわけで、少しずつですが確実に『どこでもドア論』に近づいてきています。
輸送コスト・時間がゼロになり、『どこでも同じ値段でモノが買える時代』がくれば、円高になって(海外資産の)円ベースでの額が減少しても、購買力は変わりません。
これによって、為替の変動が小さくなり
「円高になったら海外資産の(円換算した)金額が減っちゃう!!」
という心配が減少します。
そうなれば、「これから為替はどうなっていくんだろう…(ソワソワ)」という無駄な心配をする必要がなくなり、より良い生活が送れるようになるのではないかと期待しています。
しかし、輸送コスト・時間がゼロになったところで『会話を伴うサービス』に関しては需要と供給の関係によって価格が上下動します。
日本語でのサービスを期待する場合、これを供給する業者の数が不足していれば、それは多言語に比べて割高なサービスとなってしまいます。
『輸送コスト・時間がゼロになる時代』が我々が生きている間に到来することはないでしょうし、子供、孫の世代になっても実現はしていないような気がします。
しかし、確実にそれに近づいているとは思います。
少しずつでも『為替の心配』が減少していくことに期待したいと思います。
いや待てよ…
どこでもドアより『ほんやくこんにゃく』の方が早く誕生するじゃないの…?
まぁ、いいか!!
素晴らしい思考実験でしたね。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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