投資に関してはネガティブな発言の目立つ荻原博子さんが『新NISAの落とし穴』を解説してくれていたのでご紹介。
話題の新NISA、実は「落とし穴」だらけ…荻原博子が「おやめなさい」と断言するワケ
その落とし穴は以下4点です。
- 「ナンピン買い」が難しい
- 損益通算ができない
- 損失繰り越しができない
- 売却してもすぐにNISA枠が復活しない
なお、4つ目の「売却してもすぐにNISA枠が復活しない」は私が勝手に要約した言葉ですが、原文では「口座を一人一口座しか持てない」となっていました。
原文のその個所では、
タイミングを見て売ったり買ったりといった、機動的な売買で儲けたい投資家にとっては不便で、結果的に買ったらずっと持っているような投資商品に偏っていくことになりかねません。
と書いてあったので、勝手ながら「口座を一人一口座しか持てない」ではなく「売却してもすぐにNISA枠が復活しない」とさせてもらいました。
さて、この4点の落とし穴については完全に同意です。
それぞれ
- タイミング投資を狙っている投資家にとって上限金額が決まっている新NISAでは、ナンピンのための枠が不足するかもしれません
- 短期売買を繰り返す投資家は、損益通算をすることができないために多くの税金を払わなければならなくなるリスクがあります
- 同じく短期売買による損失を翌年以降に繰り越せないため、将来の利益との損失通算ができません
- 機動的な売買でリターンを狙う投資家にとって、年間240万円の成長投資枠は小さすぎます
と、タイミングをみて売買を繰り返す投資家にとって新NISAは『使い勝手のいい制度』とは言い切れません。
よって、
「新NISAで短期投資をするのはおやめなさい」
というのが荻原さんの助言となります。
反対に言うと、荻原さんは
「新NISAでは長期投資をなさい」
と言っているとも考えられます。
完全に同意です。
なお、荻原さんは、
「長期投資なら安全に増える」という幻想は抱かないほうがいいでしょう。
というアドバイスもしており、これについても同意です。
長期投資であろうとも、リスクを取っているからこそリターンが期待できるわけで「安全に資産が増やせる」なんてことはありません。
「安全に増やせる」なんて勘違いをしたまま投資をしていれば、暴落時に怖くなって逃げだしてしまうという最悪の選択をしてしまうかもしれません。
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というわけで、繰り返しになりますが荻原さんのアドバイスを(私なりに)整理すると、
- 新NISAでは長期投資をなさい!
- 長期投資だからといって確実に増えると考えることはおやめなさい!
ということになります。
非常に的確なアドバイスですね。
いわゆる『投資ブーム』的なものが起きると、よく分からないまま
「乗るしかない、このビッグウェーブに」
と参戦してくる投資家が増えてくると想定されます。
そういった方々には、「○○年間ほったらかし投資をすることで、○○万円のリターンを手に入れました。」といった成功体験を語るのではなく、
「投資を甘く見るのはおやめなさい」という厳しめの言葉をかけるほうが大事なのかもしれません。
そんなわけで、今後も荻原さんの活躍に期待したいと思います。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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