スパコンSEが効率的投資で一家セミリタイアするブログ

投資のリターンを0.01%でも上げるための情報を紹介しつつ、子持ち夫婦がインデックス投資”だけ”でセミリタイアするまでの過程を公開

【20%のリターン減】多くの人がやらかす『タイミング悪すぎ問題』

「タイミングの悪さによって、『ファンドのリターン』よりも『そのファンドに投資している投資家のリターン』は1.7%も低くなっているぞ!!」

という面白いデータがあったので紹介。

Bad Timing Cost Investors One Fifth of Their Funds’ Returns

 

具体的には、

  • 2022年までの過去10年間の『ファンドリターン』『そのファンドへ投資している投資家のリターン』を比較
  • ファンドの平均リターンは年7.7%
  • 投資家の平均リターンは6.0%
  • つまり、投資家は売買タイミングの問題によって、リターンを5分の1も減らしている!

ということが報告されています(信託報酬的なコストがどう扱われているかは不明)

 

「そう簡単にタイミング投資を成功させることはできんよ!」ということは理解していますが、それにしても損失が大きいですね…。

 

また、ファンドのカテゴリー別で比較すると、こんな感じです。

 

タイミングよく売買することができれば、投資家リターンがファンドリターンを超えることも可能ですが、残念ながらどのカテゴリーにおいても投資家リターンの方が下回っています。

とくにセクターファンドがひどく『投資家のリターンはファンドリターンの60%しかない』という状況にあります。

 

なお、乖離がもっとも低いアロケーションファンドとは、複数の資産に分散管理するファンドで、『株式60%、債券40%』のような形で運用するファンドです。

もしかしたら、こういった『無難なファンド』に投資する人の多くは『頻繁に売買しない』がためにファンドリターンに近しい結果となっているのかもしれませんね。

 

また、同じカテゴリー内でも『ボラティリティの高さ』別にファンドリターンと投資家リターンの比較もしています。

そこでは、

  • 同じカテゴリー内でも、ボラティリティが高いファンドほど、投資家のリターンは減少する
  • 最もボラティリティの低いファンド群は、ファンドリターンに比べて投資家リターンは-0.9%ほどだった
  • 最もボラティリティの高いファンド群は、それ(最小群)よりもさらに1%低いリターンとなった

という結果が出ています。

 

二つを整理すると、

  • セクターファンドのような投資先を限定するファンドほど、投資家リターンは低くなる
  • ボラティリティが高いファンドほど、投資家リターンは低くなる

となります。

 

ですよね。

 

感覚的に、ですが、

  • セクターファンドやボラティリティが高いファンドを選ぶ人は「良いタイミングで売買して大儲けじゃ!」と考えている割合が高い

のではないかと私は思うのです。

 

しかし、残念ながらそのタイミング投資は上手くいかず、『ファンド以上の追加リターン』を得るどころか、『持ち続けていれば得られるはずだったリターン』すら手放してしまっているのでしょう。

 

もちろん、これは『平均』の話だけなので、タイミング投資で成功している人もいることは間違いありません。

 

しかし、それがそう簡単ではないことが本調査からも明らかなので、

「よほどの自信があるのでなければ、タイミング投資は避けた方がいいと思うよ」

という結論とさせて頂きます。

 

分かり切った結論ではあるものの、大事なことなので何度でも繰り返し発信していきたいと思います。

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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