私は『4500万円の資産をつくって2024年いっぱいでセミリタイアしよう』と資産運用をしているわけですが、
「なんでセミリタイアしようとしているんだっけ?」
を考える機会が増えてきました。
というもの、目標としている資産をすでに手にし、目標期日が1年4か月後にまで近づいていることで『セミリタイア』が身近なものとして感じられるようになってきたためです。
それによって、『セミリタイア計画をたててから6年たったので心境の変化を振り返り』でも書いた通り、
- 「いつかセミリタイアしてやるぜ!」と計画を立てるのはカンタンだが、いざセミリタイアするのはむっちゃ勇気がいるぞ!
と感じるようになりました。
そこで、
「”セミリタイア”という目標は、そんなに大切なモノなんだっけ?」
を考えねばならないと感じています。
いま思うと、私がセミリタイアを目標とするようになったのは、
- 大して意識していなくても自然とお金が貯まる家計だったので、「これ、投資したら若くしてリタイアできるんじゃね?」と気付いた
が、きっかけであったような気がします。
わが家はもともと出費の激しい方ではないので、インデックス投資を始める前は、
- 毎年、およそ手取り収入の半分(400~500万円ほど)を住宅ローンの繰り上げ返済に充てる
という生活を3年ほど続けていました。
しかし、そんな生活を送っていく過程で
-
Twitter(X)にふるえるで紹介したブログに出会う
- 『敗者のゲーム』『ウォール街のランダムウォーカー』に出会う
といったことをきっかけに、
「繰り上げ返済に使っているお金をインデックス投資にまわしたらどうなるんだろうか?」
をシミュレーションしてみたところ、
「40代そこそこまで投資したら仕事を辞められるんじゃないの?」
と気付きました。
その後、
- 仕事を早く辞めたい
- 家族の時間が欲しい
- 低収入であっても『自分の好きなコト』で稼ぎたい
と、それらしい理由を『後付け』していったような気がします。
そんなわけで、
「後付け理由である『仕事を辞める』などを理由にした『セミリタイア』って、そんなに大事なモノなんだっけ?」
と考えるようになったわけです。
とはいえ「仕事を辞めたい」という気持ちにウソはありません。
SEである私が、現時点で担当している仕事は、
- お客さんの要望を聞いて仕様を検討する
- その仕様を満たすシステムを構築する
というのが主な業務内容であり、私の能力はこの業務に向いていると自負しています。
というのも、私は臆病なタイプなので念入りに設計・開発を進めていき、質の良いシステムを提供することができるからです(かわりに時間はもらうよ!)
開発するシステムによっては、一つのミスが致命的なダメージ(工場のラインが止まる、給与支給額を間違える、機密情報が漏洩する、など)につながる恐れがありますので、この臆病さが武器として機能しているわけです。
しかし、当然のように『構築したシステム』は『誰かが使用する』ことになるわけですが、これに耐える能力が全然ありません。
どれだけ慎重に開発をしたとて「絶対にバグのないシステムを作った」と言い切ることはできないため、臆病な私は『誰かが使用する』ことを想像すると、
「本当に大丈夫だろうか…?」
と心配でたまらなくなってしまうのです。
不具合の内容によっては、
といった問題につながる可能性すらあるわけですから、軽い気持ちで仕事をするわけにはいきません。
これが「仕事を辞めたい」と思う大きな要因であるわけです。
また、
- セミリタイアという目標を立ててから数年後に、会社の戦略によって『スパコンSE』から『アプリケーションSE』に転身させられ、それをきっかけにメンタルを病んだ
という事件(?)もあったので、当時は「少しでも早く仕事を辞めたい…!!」と考えていました。
しかし、ここ数年はその『辞めたい欲』が減少しつつあるように感じています。
正確に言うと、
- 仕事が辛い時には「早く辞めたい…」と思う
- 仕事が楽な時には「もっと働いてもいいな」と思う
という状況に変わりはないわけですが、後者である時期が増えてきているように感じています。
もちろん、辞めても(経済的に、など)なんの問題も起きないのであればさっさと辞めてしまいたいのが本音ではありますが、先述した通りに私は臆病なタイプなので、
- もっと働いて資産を貯めたほうが安全なんじゃないか
- むしろ、この程度の資産でセミリタイアすると「この先、大丈夫だろうか…?」と心配で眠れない日々を送ることにならないか
と不安になってしまうわけです。
つまり、
- システムの構築ミスへの『心配』から解放されたいがためにセミリタイアしたい
- しかし、セミリタイアすると生活費の『心配』が出てくる恐れがある
という状況にあるわけです。
言い換えると
- 仕事の『責任』が重いからセミリタイアしたい
- しかし、セミリタイアすると収入が不安定になるため、家族を守らなければならない『責任』が重くのしかかる
なんてことにもあります。
…うんうん。
セミリタイアに対するモヤモヤがなんか整理できてきたぞ。
とはいえ、現時点で「だから○○する!」という結論には至っておらず、しばらくは『いざとなったらセミリタイアできるだけの資産』という秘密兵器を隠し持っておきつつ、ゆるゆると現状を維持していくこととします。
『普通の人が選ばない道を選ぶ』というのは、予想していた以上に『思い切り』が必要なことのようです。
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