- FXの口座開設数は年々上昇
- 30~49歳の投資対象の第3位はFX
という少々残念な調査結果があったので紹介。
(参考:「FXはやめとけ」は本当?なぜトレーダーはFXを選ぶのか、そのメリット・デメリットとは 口座開設数は年々上昇&30~40歳代の投資対象3位にランクイン)
まず、口座数の推移。
ここ4年で1100万口座の増加ということで、むっちゃ増えてますね!
ついで、年齢別の「どんな投資をしていますか?」のアンケート結果。
(紹介している記事の画像には間違いがあったので出典元の画像です)
まさかの『30歳~』『40歳~』の世代でFXが第3位に…。
近ごろ『投資』に対するネガティブなイメージが減少しており、身近なもとして認識されている感があります。
もし、それによってFXに手を出す人が増えているとしたら、少々残念な事態だと言わざるをえません。
まず、私は
- FXは投資ではない
と考えています(スワップポイント狙いのFXであればまだしも、売買によるリターン狙いは特に)
『投資』の意味を広辞苑で確認すると、
①利益を得る目的で、事業に資金を投下すること。出資。
②比喩的に、将来を見込んで金銭を投入すること。「息子に―する」
③元本の保全とそれに対する一定の利回りを目的として貨幣資本を証券(株券および債券)化すること。「―家」
④経済学で、一定期間における実物資本の増加分。資本形成。
と出てきます。
投資の王道である『株式投資』は③に当てはまり、③の文言である『一定の利回りを目的として…』という部分に当てはめると「FXも投資である」と言えなくもないでしょう。
しかし、
「一定の利回りを目的としているものすべてを『投資』とするのであれば、パチンコや宝くじだって『投資』と言えちゃうじゃん」
と思うわけです。
『利回りを目的=投資』としてしまうと、パチンコや宝くじは、これらの還元率を理解したうえで娯楽としてお金を投じている人にとっては『ギャンブル』なわけですが、
還元率を知らずに「俺はパチンコで儲けるんじゃああああああ!!」と考えている人にとっては『投資』となってしまいます。
株式投資や債券投資は、「お金を渡してくれたら増やして返せるように頑張るから!」という約束のもとお金を投じるので『リターンが約束されている行為』と言えますが(確約されているわけではないので、約束が破られることもありますがw)、
パチンコや宝くじ、FXはそのような仕組みとはなっていません。
好意的に考えてもゼロサムゲーム、手数料などを考慮すればマイナスサムゲームとなってしまいます。
中には、
「衰退していく日本の通貨(円)を売り、成長していくアメリカの通貨(米ドル)を買うのは、高い確率でリターンが期待できる投資である」
と言う人もいるかもしれません。
しかし、1990年頃~の『失われた30年(赤丸部分)』と言われる『日本低迷&アメリカ好調』の時期を見ているだけでも、為替はそんなに単純なものでないことが分かります。
よって「FXは投資じゃない」と思うわけです。
だからといって
「FXは投資じゃねーんだよ!!バーカ!バーカ!!」
とまで言うつもりはありません。
実際に、あの4億円脱税主婦が教えるFXの奥義の著者のように「FXでこそ輝ける人」がいるのも事実であり、そういった人を否定することはできないためです。
しかし、『FXよりもリターンが期待しやすい商品』が存在しているのもまた事実なわけなので、多くの方はそちらを利用した方が良い結果が近づくのではないかと思います。
そんなわけで、
「昨今の投資ブームに押されてFXをする人が増えているんだったら、残念だなぁ…」
と考えさせる記事を紹介させてもらいました。
そして、懸念するとしたら
- 『資産所得倍増計画』によって、よりFXに手を出す人が増えるかもしれない
ということでしょうか。
「みんなで投資やろうぜ!」と言う前に、『投資とはなんぞや』的なマネーリテラシーを身に付けることが大切であると、改めて考えさせられました。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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