最終更新日:2020/8/23
アメリカ株が絶好調で、
- S&P500(主に大型銘柄)
- NASDAQ(主にハイテク銘柄)
が過去最高値を更新してきています。
株価に大きく影響するであろう『全世界の新型コロナの感染者数』は、ここ1か月くらい”ほぼ横ばい”という傾向が続いており、投資家が楽観視(今後は株価が上昇していく)できる状況にあると言えそうです。
※新型コロナ世界の新規感染者数の推移
提供元:Template:COVID-19 pandemic data - Wikipedia
とはいえ、 これは『新規感染者数』なので
- 毎日のように感染者が30万人くらい増え続けている
という危機的状況であることに変わりはありません。
参考までに、『世界人口:70億人』『新規感染者数:30万人/日』が続くとすると、
- 1年で世界人口の約1.6%が新型コロナに感染する
こととなります。
さて、このような状況の元、株価はどのように推移しているのか、実際の”数値”で確認していきたいと思います。
確認するのは、
- 日本で販売している投資信託(為替の影響も含んだ確認)
- アメリカで販売しているETF(ドル-円の為替を無視して確認)
の2つです。
※先週の記事内容と大きく変わらないので、先週の記事を読んで頂いた方は「へー」くらいで軽く見てもらうだけで十分です。
<目次>
- 【新型コロナウィルス】世界同時株安からの株価の変動を確認【暴落から26週間】
- 【新型コロナウィルス】過去2年間の株価の推移
- 【新型コロナウィルス】過去26週間の株価の推移
- VTI・VT・VWO・TOKの推移を比較
- 今後の株価について
【新型コロナウィルス】世界同時株安からの株価の変動を確認【暴落から26週間】
さっそくですが、株価の変動を「世界全体の株価の指標であるMSCI-ACWIを基準とする投資信託」の推移で確認してみたいと思います。
(世界平均の株価の推移と思ってください)
まずは過去10年の推移から。
※2020年8月21日時点の224,217ポイントに合わせて赤線を引いてあります。
『2020年3月に暴落した跡』は見ることができるものの、”新型コロナ”によって世界経済に大ダメージが発生している(移動規制などが行われている)とは思えない推移となっています。
「株価は経済の先行指数(数か月先の経済を先取りして動く値)」とは言うものの、「さすがにちょっと回復しすぎじゃない…?」と言いたくなる感じです。
では、次に過去2年間の推移を掲載します。
【新型コロナウィルス】過去2年間の株価の推移
青線よりもオレンジ線(2か月の移動平均線)で推移を見てみると、
- 2019年末~2020年初に大きく上げた
- その反動で2月末に大きく下げた
- 8月初時点では元の株価に戻した
といった流れになっています。
見た通りですが、2019年末~2020年初の株高期を除けば、『過去最高の株価』というところにまで回復しています。
既に
- 新型コロナによる暴落からは完全に脱した
といっても過言ではありません。
では次に過去26週間の株価の推移を掲載します。
【新型コロナウィルス】過去26週間の株価の推移
まだまだ上昇傾向が続いています。
特に移動平均線(オレンジ線)で見ると、力強い上昇傾向にあることがよく分かります。
「このまま上昇し続けて、過去最高値を更新していくのでは?」
と思ってしまうほどです。
なお、具体的な株価の変動率としては
- 先週末と比べて0.5%の下落
- ピーク時(2/21)と比べて5.9%の下落
- 底値時(3/24)と比べて44.1%の上昇
となっています。
では最後に、投資先地域毎の推移をETFで確認します。
VTI・VT・VWO・TOKの推移を比較
※2020/2/3時点を100ポイントに統一しています。
今週はどの地域も『ほぼ横ばいの1週間』でした。
具体的な結果を成績順に並べると、
- 104.9ポイント:アメリカ(VTI)
- 104.1ポイント:新興国(VWO)
- 102.4ポイント:全世界(VT)
- 101.7ポイント:先進国(TOK)
と、グラフの通り全ての地域が順調に推移しています。
なお、アメリカ株(VTI)は過去最高値を更新していますが、その他は『最高値を更新するところまでは回復していない』という状況です。
ついえでに、グラフには載せていませんが、ひょしおんぬが大好きな銘柄のVYMは、
- 90.2ポイント:アメリカ高配当ETF(VYM)
と、けっこう悲惨な成績となっています。
『高配当銘柄は暴落に強いぜ!』は常に通用するとは限りませんね。
関連記事:【ETF比較】高配当・増配当銘柄は暴落に強いのか?【VTI・VYM・VIGで検証】
今後の株価について
新型コロナの『新規感染者数の増加』は、いったん落ち着きつつあります。
が、”増加”が落ち着きつつあるだけで、大量の新規感染者を出し続けていることに変わりはありません。
よって、これからしばらくの間は、『新型コロナが経済へダメージを与え続けるターン』が続くことが予想されます。
しかし、歴史を振り返れば、今までの乗り越えられなかったパンデミックはありません。
よって今回の新型コロナも『いつか鎮静化することは間違いない』と言えますが、その『いつか』が、”今年”なのか”10年後”なのかは分かりません。
そして、もし『その”いつか”が当分は訪れない』と判明すれば、いったんは株価が暴落するかもしれません。
逆に『その”いつか”が明日だ』と判明すれば、株価は一気に上昇する可能性もあります。
というわけで、個人投資家がやらねければならないことは、
- 「出遅れないように今のうちに買おう!」と買い急ぐ
- 「2番底の前に逃げ切ろう!」と売りに走る
といったことをせず、冷静に市場を見つめながら自分の投資ルールに忠実に従うことしかありません。
とはいえ、以下グラフの通り、広い目線で見れば世界の株価は100年以上にわたり上昇を続けているのも事実です。
つまり、今後暴落が発生しようとも、しなかろうとも
- 大きくとらえれば”今”が最も安く株を購入できるチャンス
と言えるわけです。
というわけで、本ブログの筆者ひょしおんぬは、
- 生活防衛費を残した余剰資金の全てを投資する
というスタイルを今後も継続していき、将来のリターンに期待したいと思います。
関連記事:積立インデックス投資にナンピン買いは不要【資産を最大化するためのヒント】
最近では変化が少なく、分析も少々だるくなってきたところではありますが、『継続は力なり』ということで、観察・考察を続けることで、何か『新しい気付き』を見つけられることに期待して、継続していきたいと思います。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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