最終更新日:2020/8/16
今週も先週に引き続き株価が上がり続けました。
株価に大きく影響するであろう『全世界の新型コロナの感染者数』は、”ほぼ横ばい”といえる状況になりつつあり、上手くいけば以降は減少方向に向かっていくことが期待できる状況にあります。
※新型コロナ世界の新規感染者数の推移
提供元:Template:COVID-19 pandemic data - Wikipedia
とはいえ、 ここ1か月ほどは毎日20万~30万ていどの新規感染者が発生しており、”危機的状況”であることに変わりはありません。
参考までに、『世界人口:70億人』『新規感染者数:30万人/日』が続くとすると、
- 1年で世界人口の約1.6%が新型コロナに感染する
こととなります。
さて、このような状況の元、株価はどのように推移しているのか、実際の”数値”で確認していきたいと思います。
確認するのは、
- 日本で販売している投資信託(為替の影響も含んだ確認)
- アメリカで販売しているETF(ドル-円の為替を無視して確認)
の2つです。
<目次>
- 【新型コロナウィルス】世界同時株安からの株価の変動を確認【暴落から25週間】
- 【新型コロナウィルス】過去2年間の株価の推移
- 【新型コロナウィルス】過去25週間の株価の推移
- VTI・VT・VWO・TOKの推移を比較
- 今後の株価について
【新型コロナウィルス】世界同時株安からの株価の変動を確認【暴落から25週間】
さっそくですが、株価の変動を「世界全体の株価の指標であるMSCI-ACWIを基準とする投資信託」の推移で確認してみたいと思います。
(世界平均の株価の推移と思ってください)
まずは過去10年の推移から。
※2020年8月14日時点の226,815ポイントに合わせて赤線を引いてあります。
『2020年3月に暴落した跡』は見ることができるものの、”新型コロナ”によって世界経済に大ダメージが発生している(移動規制などが行われている)とは思えない推移となっています。
「株価は経済の先行指数(数か月先の経済を先取りして動く値)」とは言うものの、「さすがにちょっと回復しすぎじゃない…?」と言いたくなる感じです。
では、次に過去2年間の推移を掲載します。
【新型コロナウィルス】過去2年間の株価の推移
青線よりもオレンジ線(2か月の移動平均線)で推移を見てみると、
- 2019年末~2020年初に大きく上げた
- その反動で2月末に大きく下げた
- 8月初時点では元の株価に戻した
といった流れになっています。
見た通りですが、2019年末~2020年初の株高期を除けば、『過去最高の株価』というところにまで回復しています。
既に
- 新型コロナによる暴落からは完全に脱した
といっても過言ではありません。
では次に過去25週間の株価の推移を掲載します。
【新型コロナウィルス】過去25週間の株価の推移
まだまだ上昇傾向が続いています。
特に移動平均線(オレンジ線)で見ると、力強い上昇傾向にあることがよく分かります。
「このまま上昇し続けて、過去最高値を更新していくのでは?」
と思ってしまうほどです。
なお、具体的な株価の変動率としては
- 先週末と比べて2.1%の上昇
- ピーク時(2/21)と比べて4.8%の下落
- 底値時(3/24)と比べて45.8%の上昇
となっています。
では最後に、投資先地域毎の推移をETFで確認します。
VTI・VT・VWO・TOKの推移を比較
※2020/2/3時点を100ポイントに統一しています。
今週はどの地域も『順調に株価を上げた1週間』でした。
具体的な結果を成績順に並べると、
- 104.2ポイント:アメリカ(VTI)
- 103.5ポイント:新興国(VWO)
- 102.1ポイント:全世界(VT)
- 101.3ポイント:先進国(TOK)
と、グラフの通り全ての地域が順調に推移しています。
一時的(7月初旬ごろ)には『新興国が飛びぬけて上昇した』時期もありましたが、長い目で見ると結局は『同じように推移している』といった感じになっています。
今後の株価について
新型コロナの拡大はいったん落ち着きつつあるように見えますが、日々30万人近くの新規感染者が発生していることに変わりはありません。
であるのにも関わらず、株価は上昇を続けています。
それは「いずれ新型コロナは鎮静化していくだろう」と期待されているからです。
歴史を振り返れば、今までのパンデミックは人類の英知によって乗り越えてきています。
よって今回の新型コロナも『いつか鎮静化することは間違いない』と言えますが、その『いつか』が、”来年”なのか”5年後”なのかは分かりません。
そして、もし『その”いつか”が当分は訪れない』と判明すれば、いったんは株価が暴落するかもしれません。
逆に『その”いつか”が明日だ』と判明すれば、株価は一気に上昇する可能性もあります。
というわけで、個人投資家がやらねければならないことは、
- 「出遅れないように今のうちに買おう!」と買い急ぐ
- 「2番底の前に逃げ切ろう!」と売りに走る
といったことをせず、冷静に市場を見つめながら自分の投資ルールに忠実に従うことしかありません。
とはいえ、以下グラフの通り、広い目線で見れば世界の株価は100年以上にわたり上昇を続けているのも事実です。
つまり、今後暴落が発生しようとも、しなかろうとも
- 大きくとらえれば”今”が最も安く株を購入できるチャンス
と言えるわけです。
というわけで、本ブログの筆者ひょしおんぬは、
- 生活防衛費を残した余剰資金の全てを投資する
というスタイルを今後も継続していき、将来のリターンに期待したいと思います。
関連記事:積立インデックス投資にナンピン買いは不要【資産を最大化するためのヒント】
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
------
ツイッターでは記事の公開を通知したり、投資に関係するニュースを取り上げたりしています。よろしければフォローをお願いします!
また、本記事が少しでも良かったと思って頂けたら、以下バナーをクリック頂けると嬉しいです。よろしくお願いします!
よろしければ以下の関連する記事もご参照ください。
本ブログの読者たちに”最も伝えたい内容”を整理した記事です。
筆者はこの記事で紹介する本たちの力によって、
- 大きな資産を手に入れ、セミリタイア計画を遂行出来ている
と考えています。
本ほど「”低コスト”で”人生を豊かにする”道具」は他には考えられません。
それではまた