最終更新日:2020/1/7
平凡なサラリーマンがセミリタイア(アーリーリタイア)するには投資が必須だと考えていますが、投資について誤った知識を持っていては資産を増やすどころか減らしかねません。
投資とギャンブルの違いを正しく理解し、怪しい金融商品に手を出さないようにする必要があります。
(以下記事の続きです)
「セミリタイアした場合の投資有無による資産推移の差」
まずは、前回の記事に載せた以下条件で、投資有無の差をつけた線を引いてみます。
・世帯年収800万円(手取り600万円)
・年間300万円(月間25万円)で生活(セミリタイア後も同様)
・30歳時点で貯蓄0
・年利5%の全世界投資信託を定期購入(5%は過去実績を参考)
結果は上記グラフの通りです。
投資をしていない場合(青線)は、42歳時点で資産額が3600万円程度となりアーリーリタイア。
その後は資産を取り崩しがら55歳時点で資産が0となり生活が破綻。
(実際は資産が減ってきたら働き出すか厳しく節約すると思いますが、機械的に線を引いています)
年利5%を想定した投資をしていると比較すると、12年経過後に資産の差が1.3倍になります(4700万円vs3600万円)
人によっては「12年もギャンブル(投資)したのにたった1.3倍か」と感じる人もいるかもしれない差ですね。
ただ、引退後の線を比べると見た通り大きな差があります。
投資をしていない場合は資産が純粋に毎年400万円ずつ減少していきますが、投資をしていた場合は投資による利益があるため(4000万円保有時であれば)200万円程度の資産減少で済みます。
これは「年間の消費額が数百万円しかないのに、5%の利益を得られる資産が数千万円あるから」という状況であるため、「消費額と投資額の差が大きい」状態となっているおかげで資産の減少ペースが穏やかになっているためです。
よって、42歳時点で「数千万持ちの金持ちになったぜ!ひゃっほーい!」といって、急に散財しだすと一瞬で破綻する計画ですので、勘違いされないようご注意ください。
実際に「投資はしていたけど引退時(42歳時点)に調子のって高級車(1000万)を購入したケース」のグラフを追加
上記グラフの通り破綻しました。
「元々の計画では65歳時点で2000万円以上残る予定だったから、42歳時点で1000万円使っても大丈夫なんじゃないの」と思うかもしれませんが、違います。
これは「42歳時点で毎年5%の利益を生む資産(1000万円)を手放した」からで、それはすなわち「投資から得られる年間の利益が50万円ずつ減った」というコトになります。
その結果、車を買った時点での資産差は1000万円しかありませんが、その後じょじょに差が開いていき、65歳時点では3000万円の差となります。
そのため、アーリーリタイア後も調子に乗るコトなく、自制して計画的に生きていく必要があります。
そのためには自身の計画を上記に載せたようなグラフにしておき、予定と実績とを見比べながら生きていく必要があると思います。
「投資は儲かるのか?」
ここまで「投資で年利5%を得られる」ことを前提に記事を書いてきました。
それが「本当に達成可能な目標なのか」については、以下記事にまとめさせてもらいましたので、よろしければご参照ください。
また、セミリタイアするための具体的な手法を以下記事にまとめてありますので、少しでもセミリタイアに興味のある方は是非ご参照ください。
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それではまた。