「自分のリスク許容度に合わせたアセットアロケーション・ポートフォリオを組む必要がある」
的な言葉をあたり前のように聞きます。
わたしもよくこのブログでこのような発言をしているのですが、正直に言って
リスク許容度なんか分からんくね?
とも思うのです。
自分の経験を振り返ると、
- リーマンショック時、信用取引に失敗して追証をギリギリ払うことができたものの、資産がほぼゼロになった
- それでも翌月の給料を投資に充てた
という経験から察するに、
「私のリスク許容度は極大で、資産がゼロになるほどのリスクをとっても問題ない」
と言えるのかもしれません。
しかし、これは『25歳・独身のわたし』のリスク許容度であり、『41歳・既婚・子持ちのわたし』のリスク許容度と一致しているとは思えません。
現状において資産がゼロになってしまったら、想像もできないほどの恐ろしい事態を招くことになるでしょう。
また、(最近しょっちゅう書いてますが)『現役のいま』と『セミリタイア後』でも、とうぜんリスク許容度は変わりますし、他にも
- 年齢を重ねた
- 資産が増えた
- 家族ができた
- 病気になった
- 地球が核の炎につつまれた
などなど、リスク許容度が変わる条件はいくらでもあります。
そんなわけで『実体験から自身のリスク許容度を正確に理解する』ことはかなり難しいです。
よって、「自分のリスク許容度はどれくらいなのかな?」と想像するしかないわけですが、例えば「いまの資産が半分になっても耐えられるか?」を頭の中で考えたところで、リアリティがなさすぎて答えがでません。
例えば私は、
- 超心配性であり、とにかく石橋を叩いて渡るタイプである
- アクシデントにより『ATM手数料を取られる』という少額の損失があっただけで、しばらく立ち直れないほどのダメージを負う
といった人間であるため『リスク許容度は極小』と想像できるかもしれませんが、上でも書いたように、実際はかなり高めのリスク許容度を持っています。
パチンコなどのギャンブルで、予想を超える勝ち(や負け)を経験したときに、ギャンブルに行く前には考えられなかったほどに心が揺さぶられるのと同じように、
想定外の値動きによって大きなダメージを負えば、その時の心的負担は予想以上のものとなることでしょう。
ギャンブルしないから知らんけど。
とまぁ、こんな例え話をするまでもなく
- 「自分がどれだけのお金を失っても冷静でいられるか?」を想像したところで、自分のリスク許容度を正しく知ることなんてできない
ということは、多くの人が賛同してくれることでしょう。
とはいえ、
「リスク許容度が分からないから適当でOK!!」
と言うわけにもいかないので、個人的には
- とにかく若いうちから投資をはじめ、色々な状況で何度も暴落を経験し、『現在の自分のリスク許容度』を想像する力を高めるしかない
と思っております。
「若いうちは、株式投資なんかせずに自己投資せよ」なんてことをよく聞きます。
わたしも、遊ぶお金がなくなるほどに株式投資なんかをするべきではないと思います。
しかし、『できるだけ多くの暴落を経験し、投資の経験値を貯めておく』という目的のためにも、
- 少額でもいいから可能な限り早くから投資をする
ことが、知りようもないくせにムチャクチャ重要な『自分のリスク許容度』を少しでも理解するための方法なのではないかと思うのでした。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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