「ウォーレン・バフェット氏の年間配当金61億ドルのほぼ半分は3銘柄だけから出ている」というインデックス投資家の私ですら「おっ!」と思ってしまう記事があったのでご紹介。
Nearly Half of Warren Buffett's $6.1 Billion in Annual Dividends Comes From These 3 Stocks
ウォーレン・バフェット率いるバークシャーハサウェイは、年間61億ドルを超える配当を受け取る予定となっていますが、そのうちのおよそ半分は
- バンク・オブ・アメリカ(9.9億ドル)
- アップル(8.8億ドル)
- オクシデンタル・ペトロリアム(8.7億ドル)
の、たった3社から支払われている配当によるものです。
いわゆる『高配当銘柄』なのかな?と想像してしまいますが、これら銘柄がバークシャーの配当金の多くを占めているのは、下グラフの通り『バークシャーの保有株式の大部分を占めているから』だけであり、高配当銘柄を選好しているわけではありません。
実際に配当利回り(直近1年)は、
- バンク・オブ・アメリカ:2.69%
- アップル:0.51%
- オクシデンタル・ペトロリアム:1.25%
と一般的な配当利回りとなっています。
------
さて、『すごい配当金』のような言葉を聞くと、直感的に
「多くの配当金がもらえるようになったらFIREできるのになぁ…」
と考えてしまう方も多いのではないでしょう。
というのも、配当金は株価よりも比較的に安定しているため、
「安心してFIRE生活を送るためには、キャピタルゲインよりもインカムゲイン(配当)を重視したほうがよい」
と、なんとなく感じてしまうためではないかと思います。
『配当金を再投資した方が投資リターンが向上する』ということは誰しもが理解しているはずですが、それでもインデックス投信を活用する方々の中でも『配当金再投資派閥』と『配当金を受け取る派閥』に分かれて論争してることがよくあります。
その点にかんして、個人的には
- 効率的な投資であれば、配当金を再投資すべし
- 配当金を受け取る喜びを重視するのであれば、配当金を受け取るべし
だと思っています。
配当金を受け取って気持ちよくなれば目標達成
わたしは配当金再投資を選択していますが、それでも「配当金は魅力的よな~」と思うことがあり、実際に配当金を受け取っている人々の気持ちはよく分かります。
しかし、配当金再投資派閥からは『配当金を受け取る』という選択をしている人々に対して、
「配当金を受け取る派閥はリターンよりもお気持ちを重視するんかいwww」
と笑い声が聞こえてくることがあります。
しかし、この批判は間違っていると私は考えます。
というの、投資の究極的な目的は『いい気持ちになる』であるためです。
投資をするのは、お金を増やすため。
お金を増やしたいのは、良い・楽な生活を送るため。
良い・楽な生活を送りたいのは、『いい気持ちになりたい』ため。
でしょう。
つまり『お気持ちのために投資をしている』わけです。
「お気持ちなんかどうでもよい」のであれば、そもそも投資なんかをする必要はなく、仕事すらせず、貧乏で、周りから蔑まれまがら苦しい思いをしても構わない。
ということになってしまいます。
であれば、配当金を重視する投資家にとって『投資のリターンが少なくなる悲しみ』よりも『配当金を受け取る喜び』が大きいのでれば、目的を達成できているのではないでしょうか。
---
ちなみに、『配当金を受け取る派閥』の言い分の一つとして、
「投信を売るのは難しいから配当を受け取った方が良い」という意見もあるようですが、
- 売らないと生活に困るのであれば、イヤイヤでも売るだろうし
- 売らなくても生活できるのであれば、売る必要もない
と思いますんで、これは気にしてません。
繰り返しになりますけども、
- 効率的な投資であれば、配当金を再投資すべし
- 配当金を受け取る喜びを重視するのであれば、配当金を受け取るべし
とだけ考えれば十分じゃないでしょうか。
---
ちなみに、3銘柄の一つとして紹介したオクシデンタルはバークシャーが持ち上げ比率を上げたと1月12日に判明したばかりです。
興味のある方は調べてみてもいいかもしれませんね。
タイトルである『バフェットが受け取る配当の半分を占める3銘柄』とはあまり関係のない話となりましたが、最後に少しだけ触れたから良しとしますw
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
------
あなたのクリックが本ブログの評価を決定します。以下バナーをクリック頂けると嬉しいです。よろしくお願いします^^
ツイッターでは記事の公開を通知したり、投資に関係するニュースを取り上げたりしています。よろしければフォローをお願いします!