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「ヤバいアメリカ」

アメリカ経済が脆弱であることを警告している面白い記事があったので紹介。

The State of American Finances: Rising Debt, Falling Savings, and Economic Vulnerability - Game of Trades

 

この記事では、アメリカ国民の貯蓄や負債などのデータをもとに「経済的な脆弱性が増している」と警告しています。

ここではその中からいくつかのデータを紹介したいと思います。

 

収入の何%を貯蓄しているか?

まずは、「収入のうちどれくらいを貯蓄しているか?」です。

 

1980年以前は10%前後の貯蓄率、

直近30年ほどは3%前後の貯蓄率

だったわけですが、現在はほぼゼロとなっています。

これは、

  • 今後くるかもしれないリセッションに備えることができていない

と考えることができ、いざリセッション入りした時に大きなダメージを負うことが想像できます。

 

クレジットカード負債の総額

アメリカ国民は、『貯蓄できていない』だけでなく『出費をクレジットカードに頼っている』という状況にもあります。

現在の負債総額は1兆ドルを超えており、10年前のおよそ2倍となっています。

 

ここからも生活苦であることが想像できます。

 

急上昇したクレジットカード金利

上昇ししているのはクレジットーカードの負債だけでなく、金利も同様です。

クレジットカード金利はここ数年で急激に上昇しており、1995年以来最高の21.19%になっています。

『大きな負債』と『高い金利』が家計を苦しめています。

 

それにより、クレジットカードの延滞が1991年以降最大となっています。

これは、リーマンショック時を超えるレベルです。

 

ヤバい家計 × リセッション

ニューヨーク連邦準備銀行(Federal Reserve Bank of New York)、全米経済調査局(National Bureau of Economic Research)によると、

  • 2024年にリセッション入りする確率は約60%

とされています。

 

現時点ですでに『アメリカ国民の家計はヤバい』となっているわけですが、2024年にはさらに厳しい状況になる可能性が高まっています。

 

紹介している記事ではこう結論づけています。

アメリカの財政状況は、貯蓄率の低下、消費者の負債レベルの上昇、経済的脆弱性の増大を特徴とする憂慮すべき状況を呈している。緊急事態に備えるアメリカ人はごく一部に過ぎず、かなりの部分がクレジットカードに頼って生活していることから、経済的なひずみは明らかである。負債が累積し、貯蓄が減少するにつれ、経済的影響の可能性が迫り、個人と政策立案者がこれらの課題に対処し、経済的回復力を促進する必要性が強調されている。

The state of American finances presents a worrisome landscape characterized by declining savings rates, escalating consumer debt levels, and increasing economic vulnerability. With only a fraction of Americans prepared for emergencies and a significant portion relying on credit cards to make ends meet, the financial strain is evident. As debt accumulates and savings dwindle, the potential for economic repercussions looms, emphasizing the need for individuals and policymakers to address these challenges and promote financial resilience.

 

これからアメリカ経済がどうなっていくか、注視する必要がありそうですね。

 

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さて、こんな記事を書いてきたわけですが、だからといって

「アメリカ市場だけに賭けることはやめておけ!!」

と言いたいわけではありません。

 

ここではネガティブな情報ばかりが出てくるわけですが、

  • 数えきれないほど存在するデータの中から、自分の主張にとって都合のよいデータだけを出してきている。

だけかもしれません。

 

ここで紹介した情報に限らず、経済に不利なデータを集めようと思えば山ほど出てくることでしょう。

しかし、反対に経済に有利なデータを集めようとしても山ほど出てくることでしょう。

 

世の中には、ポジティブなデータがあれば、ネガティブなデータもあります。

どちらか一方だけしかない状況はなく『必ず○○である』と言えることはまずありえません。

 

というわけで、

  • ポジティブな情報ばかりが目に入るようになったら積極的にネガティブな情報をあさり、ネガティブな情報ばかりが目に入るようになったらポジティブな情報を探す。そうすることによって自分の中でのバランスを取ることが大切

なんじゃーないかと思う、今日この頃でした。

 

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ちなみに、これを見て「アメリカやべええええ!」と一瞬でも思ったそこのあなた。

もし全米株式をメインの投資先にしているのであれば、全世界株式に乗り換えたほうがいいかもしませんよ。

 

今後も、間違いなくこういった『アメリカにネガティブな情報』が幾度となく出てくるはずので、そのたびに「アメリカ一択で大丈夫かしら…」と不安に思うことになってしまうわけなので。

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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