「夫婦の金銭感覚が似ている方がいい」ってあたり前のように言われますけども、そうとも思わないのでツラツラと。
というのも、私とパートナーの金銭感覚は結構ずれているるわけですが、我が家は比較的に貯蓄ができているからです。
私は、日常の消費を抑えがちだが、たまに大金を使おうとするタイプですが、
パートナーは、日常の細かい消費はそれほど気にしないが、大金を使うのには抵抗があるタイプです。
例えば、私は
- バッテリーなどは電気代が安い深夜に充電する
- 破れた肌着を使い続ける
- 日用品は楽天スーパーセールで大量にまとめ買いする
- 冷暖房を控えめに使う
と、日々節約を心がけてはいますが
- 車を買うときに高いグレード選び勝ち
- 家を建てる時にいい設備をそろえようとしがち
と、大金を使うタイミングで「じゃあ、これもついでに!」と勢いで消費しがちな傾向があります。
しかし、パートナーは真逆で、
- 日々の生活での節約意識はそれほど高くない
- 高い買い物であっても「ついで買い」を安易にしない
という傾向にあります。
この二人の『浪費がちな面』がそのまま出て
- 私が、大きい買い物の時に大きな出費をしてしまう
- パートナーが、日常の買い物で細かいことを気にせず消費してしまう
といった家計であったとしたら、結構きびしいことになるでしょうし、お互いに
「お前はいつもムダ使いしている!!」
と批判しあうことになるかもしれません。
そんなわけで「夫婦の金銭感覚が似ている方がいい」というのは至極当然の意見のような気がします。
価値観が違うからこそうまくいく
しかし、わが家は
- 大きい買い物をするときには、パートナーのストップがかかり
- 日常の買い物では、私のコントロールが入る
という状態にあります。
これは『二人の金銭感覚が同じ』よりも良い状況にあると言え、うまくお互いの弱点を補いあうことに成功していると考えられます。
つまり、
- 金銭感覚が違う二人であるからこそ、うまく貯蓄することができている
と言えるでしょう。
「夫婦の金銭感覚が似ている方がいい」の真逆ですね。
これ、上手くいっている理由は、
- 「セミリタイアしたいよね」という意識を共有している
- 『欲しいモノ』を日常的になんとなく共有している
- お互いの「それ、いらなくない?」を真摯に受け止める
があるからだと思うのです。
特に3項目目が重要で、これができていないパートナーとの金銭感覚が違う家族では
「またムダ遣いして!!」
「お前だってムダ遣いしているだろ!!!」
「「ギャースギャース!!」」
となってしまいがちです。
つまり、金銭感覚が違うことが問題なのではなく、『お互いの金銭感覚を理解しようとしていないことが問題』なんだと思うのです。
これができていれば、一方が「これがいい!」と思っていた買い物も、もう一方が「イマイチだ」と感じたときに、踏みとどまれる可能性が出てきますし、
反対に、自分が納得しない買い物であったとしても
「パートナーの感覚的にはこの買い物は重要なんだな」
「これくらいの買い物なら私も許容できるか」
とすり合わせが出来ていきます。
わが家は、そのすり合わせによって、
「自分もパートナーも満足する買い物を優先しよう」
と、自然となっていき、
- おたがいの意見が一致しない買い物はあまりしない
- しかし、お互いの『大事な趣味』を理解して、そこでの出費を止めることはない
- そして、共通の趣味であるディズニーでの出費は止まらない
ということになりました。
すばらしい!!
投資でも『価値観の違い』は問題にならない
これ、投資にも言えることだと思うのです。
私は「投資が趣味」ですが、パートナーは投資にまったく興味を持っていないどころか、どちらかというと否定的でした。
つまり『価値観がズレている』という状況にありました。
この組み合わせの場合、お互いの価値観を理解しようとしなければ
「投資とかいってギャンブルばっかりしやがって!!」
「ギャンブルと投資は違うと何度いったら分かるんだ!!」
「「ギャースギャース!!」」
と対立することになり、『価値観の違いは問題である』ということになります。
しかし、わが家の場合は
「投資とかよく分からないから好きにしてくれ~」
「じゃあ、あたなの資産もそれらしく運用しておくね」
となり、『価値観は違うのだけど、より詳しい人間の判断にゆだねる』という『正解に近づけるであろう選択』をすることができています。
やはりここからも、『価値観の違い』そのものは問題ではなく『お互いの価値観を理解しようとしないこと』が問題であることが分かります。
最後に
あたり前ですが、『価値観が自分とまったく同じ人間』はいません。
よって、『価値観が違うから上手くいかない』はただの言い訳にすぎず、『価値観の違いをどのように埋め合わせていくか?』が重要になるのでしょう。
むしろ『夫婦の価値観がまったく同じ』であった場合、生活は楽でしょうが、お互いの弱点(浪費ポイント)が掛け合わさることで大きな問題を引き起こすことになるかもしれませんし、
『お互いの価値観の違い』から学びを得ることもできなくなってしまいます。
『価値観が真逆の人』と生活していくのは、さすがに難しいかと思いますが、『価値観がそこそこ違う』は武器にもなる考えられるのではないかと私は思います。
反対に、お互いの価値観の違いを理解しようとせず
「私はこうして欲しいのに、あなたはいつもそうしない」
と、『自分の価値観が正解であり、パートナーの価値観は間違っている』と押し付けあっているようなら、一緒に暮らすことすら難しいでしょうね。
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というわけで、購入する車の検討段階において
「1個上のグレードの方が装備が充実しているから良いんじゃないかな!?」
「荷室にキャンプ道具が収まらなくなったら、コンパクトな道具に買い替えようかな!?」
「近々サラリーマンを辞めるかもしれないから、カーローンが組める最後のチャンスだと思って新車を買っちゃおうかな!?」
と、ワクワクしながらパートナーに提案したところ
「その考え、おかしくない?」
とツッコまれて冷静になった私がお届けしました。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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