なんとか知恵袋に、
「インデックス投資やってる人って何であんなに自信満々で上から目線なんですか?」
という質問がありました。
いい質問ですね!
私に対しても『自信満々で上から目線で語っている』と思っている人がいるでしょうから、自戒の念を込めて回答していきたいと思います。
まず、質問者の言葉を引用すると、
S&Pに連動したETFやインデックスファンドを毎月ドルコスト平均法で積み立ててゆく。
分配金も再投資にまわす。そうすると20年後30年後にはとんでもない額に資産が膨れ上がってゆく…
と、『S&Pに…』と書いていることから、実際に投資をしている人ではない、または投資初心者であることが分かります。
それを踏まえて回答していきたいと思います。
Q:本当にそのように株価が上昇するかどうかは誰にもわかりませんよね。
A:おっしゃる通り誰にも分かりません。
ただ、200年以上ある過去データから「多分あがるんじゃないかな?」と予想することはできます。
ただ、インデックス投資家の中にも「将来は絶対に安泰だ」と言う人もいますので、そうった方との接触したら
「投資において「絶対に儲かる」と断定することは、金融商品取引法に反しているぞ」
と指摘してやってください。
Q:もし引退する間際に世界的に株価が低迷してる時期が来て、それが10年とか続いたらどうなるのでしょうか。
A:特にどうともなりません。
『株価が下落した=資産が減った』だけなので、
- インフレによって貯金の価値が目減りした人
- 病気や事故で大金が必要となり、貯蓄が減った人
- そもそも貯蓄していない人
- 日本がデフォルトし、資産の価値がゼロになった人
- 世界が核の炎に包まれ、モヒカンになった人
と同じように、
- 働き続ける
- 生活費を抑える
等々をすることになるでしょう。
インデックス投資していようと、全部貯金していようと、不動産を大量にもっていようと、引退する間際に資産が暴落することはありえるので、臨機応変に対応することも必要でしょうね。
株価が低迷することで引退を先送りにすることになったら「くそー!投資していたのに!」と思うでしょう。
しかし、10年後に株価があがってき時「やっててよかったインデックス投資」と思うことになるでしょう。
投資をしていると「資産減ってるやん」という事態には何度も遭遇しますが、リスクをとって投資しているので「減る時もあるね」と諦めるしかありません。
Q:売るに売れず、引退間際になってもまだ痛みに耐え続けるのでしょうか。
A:減っていても増えていても、現金が必要なければ売りません。
よって、『売るに売れない事態』ということにはなりません。
基本的に投資は「長ければ長い期間、投資を続けた方がリターンが大きくなる」ものなので、必要になった時に必要なだけ売ることになります。
具体的には、
- 海外旅行に行きたいから100万円分の投資信託を売ろうかな
- クレジットカードの引き落とし口座(生活費)の残金が減ってきたから10万円分売ろうかな
と、ちょこちょこと売ることになるのかと思います。
株価が低迷しているタイミングでの売却は「くそー!もったいない!」となるでしょうが、そんな生活を10年、20年と続けていれば株価も上がる可能性が高いので、のんびりと構えられる精神が必要です。
Q:大丈夫なのでしょうか?そんなにうまくいくものなのでしょうか?
A:分かりません。
生きていく上で、投資をしていようとしていなかろうと、大ピンチに陥ることは何度もあるでしょう。
なので、なんであれ『上手くいく可能性が高いモノ』に賭けておく必要があります。
例えば、
- AIが進化してもなくならない職業についておく
- 病気にならないよう食生活を整えておく
- 体力の衰えによって娯楽の幅を狭めないよう運動しておく
という、「賢い」と思われるような選択をしていたところで
- いま「AIが進化しても無くならない」と言われている職業についていても、急に衰退していくかもしれない
- 食生活に気を使っていても、病気になるかもしれない
- 運動していても後遺症の残るケガをするかもしれない
などなど、「絶対に大丈夫!うまくいく!」なんてものは存在せず、「うまくいく可能性が高いよ」としか言えません。
というわけで、我々にできることは
- 『うまくいく可能性が高いこと』を積みあげていき、中には失敗することがあったとしても、トータルでは「まぁまぁ上手くいったな」と言えるように備えること
しかありません。
そして、その一つがインデックス投資なわけです。
反対に言えば、
- 『インデックス投資だけにすべてを賭ける』なんてことをしていては、悲惨な目に合うかもしれない
とも言えます。
よって、
- 安定した職について、上手くいくことに期待して
- いい食事をとって、健康でいられることを祈って
- 運動をして、元気でいられるよう願って
- インデックス投資をして、お金が増えることに期待する
と、様々な準備を行うことが大切なのではないかと私は思います。
そうすれば、いずれかで問題が起きたとしても
- 無職になっても、健康であれば次の仕事を見つけられる
- 病気やケガになっても、投資が成功していればお金の心配は少ない
- 投資が失敗しても、仕事がうまくいっていれば安心
と、『人生』という単位ではうまくいくことになります。
そんな感じで
- 投資も人生も分散が大切であり、分散することで『大丈夫である可能性』を上げることしかできない
と言えるでしょう。
…上手くまとまりましたね、(自信満々で上から目線で)さすが私…。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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