わが家の年間支出額は500万円ほどです。
現在、40歳前後の夫婦と小学生の一人娘、リクガメ一匹、ネコ一匹の5人家族で、愛知県の中都市に住んでいます。
この支出額を多いとは思いませんが、そんなに少ないとも思いません。
が、SNSなんかを見ていると
「年収1000万円でも生活がキツい」
「共働きでも貯蓄できない」
という言葉を見る機会が多いので、
「500万円って、世間的にはかなり少ないほうなのかな?」
と思わされることもあります。
そこで、
「多くの人間が住んでいる東京は、物価が高いからなぁ…」
とボンヤリ想像しておりました。
そんな中、総務省による小売物価統計調査 消費者物価地域差指数とやらを発見しました。
これは、都道府県別の物価を比較したもので、物価上位10都道府県を(全国の物価水準が100として)見ると、

となっており、物価トップの東京は104ポイントと、
「思っていたより物価の差は小さいぞ」
と言いたくなる結果となっていました。
また、我が愛知県は33位の98.1であることから『東京都の物価差は6%ほどしかない』ことになります。
ほんとに?
となっていたわけですが、Forbes JAPANから出ていた『都道府県別の外食費や居住費まとめ(総務省調べ)』を見ていたら、この『思っているよりも東京の物価は高くないぞ』の理由が見えてきました。
外食費/一人当たり/月
まずは『一人当たりの外食費/月』についてです。

これを見ると東京都だけ抜けて高いです。
この要因は、
- 飲食店やカフェへのアクセスが良く「つい外食する」機会が増える
とされています。
『物価』に大差がなかったとしても『利用回数』が多ければ総支出は増えます。
上記グラフは『外食費』に限ったデータではありますが、『つい○○する』が『遊び』『タクシー』『コンビニ』など、様々なところに適用されるのであれば、
- 東京での生活における支出は、物価の高さ以上に高くなる
となるのも納得できます。
なんだかんだ、自分の生活は周りの環境に左右されてしまうんで、『お金を使える環境が整っており、実際にそれを利用する人間が多い世界』において出費が増えてしまうのも致し方ないことなのかもしれませんね。
続いては、住居費です。
住居費/一人当たり/月
以下は一人当たり住居費/月の都道府県別データです。

東京だけズバ抜けて高いです。
6位の大阪から10位の高知まではほぼ5万円となっていますが、東京都はその1.72倍もの金額となっています。
しかも『一人当たり』なので、(人数が多いほうが一人あたりは下がるでしょうが)単純計算してしまうと『3人家族なら25.5万円/月』という住居費となります。年間にすると306万円です。
3人暮らしのわが家の年間住居費(住宅ローン)は100万円ほどですから、それよりも200万円高いことになります。
「さすがにそんなに高くはないだろ」と思って別口で調べてみると、
・23区内のファミリー向け賃貸の平均は24万7375円
と出てきました。
これをわが家の住居費とすると、年間支出は700万円ほどにまで膨れ上がります。
東京での生活にお金がかかるわけだ。
また、総務省による品目別の物価指数を見ても、住居費だけがむちゃくちゃ高いことが分かります。

住宅費が占める割合
さて、最初に『東京の物価はそんなに高いわけでもない』とのデータをご紹介させてもらったわけですが、『家賃は生活費の3割くらいが妥当』とも言われるわけですから
「住宅費が段違いに高かったら、物価も結構高くなる”はず”じゃないの?」
とも思うわけです。
そこで『消費者物価地域差指数』の算出方法をしっかりと調べてみると、
- 実際に支出している金額をベースに算出している
- 持ち家の場合の住居費はゼロとみなされる
- しかも『住宅ローンの支払い』は『資産形成枠』に含まれている(住居費にならない)
ということが分かりました。
この『持ち家の住居費はゼロとなる』によって、『消費者物価地域差指数』における住居費の割合は約6~7%しか占めていないことになり、他の品目も加えていくと『東京都の物価指数は104ポイント(平均は100)』という平凡な数値になってしまうわけです。
謎は解けた。
--補足--
消費者物価指数(CPI)であれば、『帰属家賃』という『持ち家でも”賃貸”だと仮定したときの賃料』を使っているんだけども、『消費者物価地域差指数』では『持ち家=住居費ゼロ』となってしまうようです。
--補足終わり--
まとめ
というわけで、
- 住居費を除けば、東京の物価はさほど高くないぞ
- しかし、物価は高くなくても『支出頻度の高さ』によって総支出は増えがちだぞ
- 東京の住居費は圧倒的に高いため、これを含めると『東京で暮らすための費用』はとても高くなるぞ
というお話でした。
というわけで、最初の疑問である「3人家族で年間支出500万円ってどうなの?」に対する回答は、
- 『居住費ゼロ民を除く東京都民』の中には、年間支出500万円を少なく感じる人が多いだろう
となりそうです。
というわけで、この結論にちょっと安心しつつ、
「一軒家購入時に多くの頭金を支払い、多くの繰り上げ返済をしてきてたおかげで、いまの年間支出額で満足いく生活が遅れているのだ」
と自分を慰めるのでした。
住居費が年間支出に占める割合は、一般的にはとても大きくなりがちであるのにも関わらず、
- ローン完済の持ち家を持つ人
- 東京で賃貸を借りている人
などによって大きく金額が変わるわけですから、『年間支出は○○万円が妥当である』といったことを一般化するのはとても難しいですね。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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