「やっぱり50代の幸福度は低いぞ!」
との野村アセットマネジメントによるアンケート結果が面白かったので紹介します。
このアンケートは、インターネットアンケートを約1万1千人に行ったもので、野村アセットマネジメントの手の届く範囲の人間が対象でしょうから、比較的にマネーリテラシーに秀でている人が多いと想像して読んで頂ければと思います。
<目次>
どのぐらい幸福だと感じていますか?
まずは、「どのぐらい幸福だと感じていますか?」との問いについてです。(『どの”く”らい』文化で育ってきたので、『どの”ぐ”らい』に少し驚きましたw)
結果はこちら。

- 50代がもっとも幸福度が低い
- 70-74歳がもっとも幸福度が高い
となりました。
これは、145か国で行われた定番な論文である『幸福感は世界中でU字型曲線を描くのか?(Is happiness U-shaped everywhere?)』でも『50歳前後が最低点』との結論になったいたのでご存じの方も多いと思いますが、野村アセットマネジメントの調査でも近しい結果となりました。
まだ43歳の私はセーフ。
とはいえ、(なんとなく50歳前後が最低点となる原因は思い当たりますが)その原因をハッキリさせるべく「将来、なにが不安ですか?」との問いもしています。
将来、なにが不安ですか?
その結果がこちら。

細かい画像なのでざっと抜き出すと、
- 50-59歳は『生活のための収入』『住まいに関すること』についての不安が大きい
との結果となっています。
---補足---
なお先述の『幸福感は世界中でU字型曲線を描くのか?』では、
- 理想と現実のギャップが最大になる
- 責任が人生で最も重い時期
- 幸福への慣れ
といったことが50歳前後の幸福感が最低点であろうと考察しています(結論付けてはいません)
---補足おわり---
これを野村アセットマネジメントは、
- 引退が近づいているのにも関わらず、『引退後の生活』や『引退後に必要なお金』をリアルに想像できていないせいではないか
と分析しています。
引退すれば『貯蓄する生活』から『貯蓄を取り崩す生活』と、真逆の方向に転換することになりますが、
- 引退後、平日にはどんな生活を送っているのか?(どれくらいお金を使うのか?
- どれくらいの年金受給額があるのか?
- インフレによって物価はどうなっていくのか?
などなど、先行きが不透明なので、幸福度が低くなるのもよく分かります。
保有する金融資産額は?
そんな状況にあるわけですから、「目標とする金融資産額は?」との質問をしたところ『50-59歳は4,434万円』と、全年代の中で最も多い金額となりました。
「不安だから貯蓄しておきたい」
自然な考えですね。
しかし、「実際に保有する金融資産額は?」と各世代にアンケートしたところ、

と、
- 最高額となった65-69歳は、平均2,294万円の金融資産しかし保有していない
との結果となり、50-59歳が目標とする4,434万円からはかなり乖離していることが分かります。
昨今ではインフレがあたり前となってきたので、それによって目標を増やしているのかもしれませんが、それにしても乖離が大きく感じます。これは、もしかすると『将来のことを必要以上に警戒している』『過度に不安になっている』と言えるのかもしれません。
とはいえ、警戒することによって『備え』に意識が向くことも確かなので、少しばかり過剰気味に警戒しておくことは大切です。
であるのにも関わらず、
- 多くの人は『長生きのリスク』を軽視している
とも言えるようなアンケート結果もありました。
寿命は何歳だと思いますか?
以下は、年代別の『寿命』『健康寿命』『資産寿命』の予想をまとめたもので、平均予想が棒グラフで表され、実際の平均寿命が『☆』で表しされています。

グラフが小さいので、50代男性のデータだけをまとめると、
- 『予想』の寿命は78.0歳
- 『予想』の健康寿命は74.5歳
- 『予想』の資産寿命は73.1歳
- 『実際』の平均寿命は82.9歳
となりますので、この値を使うと
- 50代男性は「ワイの人生は78歳で終わる(資産は73.1歳でなくなる)わ…」と考えているが、82.9歳まで生きる
と言うことができます。
なお、50代女性は
- 『予想』の寿命は78.8.歳
- 『予想』の健康寿命は74.4歳
- 『予想』の資産寿命は71.5歳
- 『実際』の平均寿命は88.5歳
なので、予想よりも10歳近く長生きすることになります。

「あなた、思っているよりも長生きするよ」
まとめ
というわけで、野村アセットマネジメントによるアンケート結果を紹介させてもらいました。
『50代の幸福度は低い』という話を聞いたことのある方は多いかもしれませんが、『50代は、自分のことを短命であると考えすぎている』というのは面白い話でした。
仮にダイウィズゼロを言葉通りに実行しようとし、そのゼロの年齢を『自分の予想』としてしまっていた場合、平均すると男性は5年間、女性は10年間ゼロの期間を過ごすことになります。
ダイウィズゼロには「子どもに早く贈与しようぜ!」というメッセージも含まれているわけですが、早めに(税を伴う)贈与をしすぎてしまうと『子どもに養われる老後』が来てしまうかもしれません(これが悪かどうかは別の話)
自分の寿命を知ることはほぼ不可能ではありますが、「思っているよりも長生きしそう」と考えて、資産を管理しておいた方が良さそうですね。
反対に、
「ワイは虚弱なんで」
「僕はコレステロール値が高いんで」
と短命を予想していると、大変な老後を迎えることになるかもしれませんよ。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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