
いつも鋭い切り口でのポストをしている さきくさんから、以下のようなコメントを頂きました。
ぜんぜん煽りとかではないんやけど、支出増やしたいとかは思わん?
— さきく (@sakikusan) 2026年6月4日
もっとこれにお金かけたいな、とか。
ここに関しては、
- 収入・資産が増えても価値観が変化せず、スシローが贅沢な外食であり続けているから
といったことを過去に何度か考察してきているわけですが、毎回新しい考えも出てくるので、あたらめて考察してみようかと。
《目次》
元来貯蓄できるタイプであった
まず、改めて振り返ると、
- 投資する前から苦も無く貯蓄できるタイプであった
が思い付きます。
20代前半から年間100万円ほどの貯金をすることができていましたし、30歳前後で住宅ローンの繰り上げ返済を2年間で1000万円していたことから、『消費欲があまり強い方ではなかった』ことが想像できます。
これは、『貯金したい』や『住宅ローンを返済したい』という欲求につられて消費を抑えていたわけではなく、『普通に生活をしていたら、ある程度あまるお金があった』だけであると認識しています。
よって、支出を増やしたいと思わないのは、「そういう性格だから」が一つの理由で、パートーナーも同様の性質を持っているため貯蓄が捗ったのだと想像します。
いわゆる草食系です(?)
これをもう少し具体例に落とし込んでみると、
- 夢の国に”滞在する”のが好き
という嗜好が思い浮かびます。
環境が好き
私はディズニーリゾートに行くのが大好きなのですが、アトラクションに乗ったりショーやパレードを見たりすることを主たる目的とはしておらず、『パーク内に滞在する』を目的・楽しみとしています。
アトラクションに乗ったり、パレードを見たりすることによって得られる興奮にも喜びを感じますが、それ以上にパーク内で行う
- 目的もなくウロウロする
- 適当なレストランで食事する
- ぼーっと過ごしている
といった時間が好きなのです。
そのような思考になっている理由は分かりませんが、
- パーク内には楽しそうな人が多くいる(笑顔が多く見える
- 楽しかった過去の経験から幸せな気持ちになれる
- 映画の世界がそのまま再現されている
- 作りこまれた造形に畏敬の念を抱いている
つまり、
- ディズニーパークという素晴らしい環境に自分が滞在できている
といったことに喜びを感じているのでしょう。
そして、「ディズニーリゾートに頻繁に通いたい」という欲はあるので、
- 『良い環境に身を置く』ことに対する意欲は強いものの、その先にある「○○をしたい!」という意欲はそうでもない
とも言えるでしょう。
これをセミリタイア生活に当てはめると、
- 『セミリタイアしている』という環境に満足し、それ以上を求める意欲が強くない
と言え、これが『あまり支出を増やそうとは思わない』という思考に至っていると考えられます。
うん。
なんだかそれっぽい。
ここまで「考えられます」「なのでしょう」「思います」といった言葉を乱用しているのは、自分のことではあるものの正確に把握することができているとは思えないからです。
どれだけ素を出そうとブログを書いていても、カッコつけた言葉が出てきてしまっている可能性が高いです。
これは良くない。
というわけなので、バランスを取るべく自分にとって都合の悪い理由も想像してみたいと思います。
カッコ悪い理由
カッコ悪い理由を考えると、真っ先に思い付くのは
- セミリタイアという勲章が欲しいから消費を我慢している
です。
あー…、
これは…、
あるな。
私は自己評価がとても低いです。
実際に、年収が数千万円にもなるような企業に所属できる能力はありませんし、
所属していた企業で大成できる可能性は低かったですし、
かといって、独立して上手くやっていく力もありません。
そのくせ(そのせいで?)、承認欲求がとても強いです。
そんな人間にとって『セミリタイア』は非常に魅力的な選択肢です。
支出を抑えているだけで達成可能なのですから。
しかも、昨今にはこれまた能力に影響されない『インデックス投資』とやらが存在しているわけなので、『セミリタイアによって承認欲求を満たしたい』と考えている特筆した能力を持たない人間にとっては好都合です。
さらに、”セミ”のリタイアであれば、さほど巨額の資産を手に入れずとも達成可能で、かつ厳密なラインが存在しているわけではないので「セミリタイアしました」と自称してしまえば、他人がそれを完全に否定することは困難です。
「資産が少なすぎる」という批判に対しても、「”セミ”なんで」という反論もできる便利な、とても万能な勲章です。
であるのにも関わらず、セミリタイアしている人間は少なく、『セミリタイアしている』というだけで高い評価を得られ、羨ましがられることも多いです。
さらに、より上位にある『FIREしているすごい人』と勘違いされることすらあります。
個人としての大きな能力が存在せずとも、ただ支出を抑えて無難な投資をするだけでそんな名誉が得られるわけですから、そりゃー支出を抑えるのも当然です。
ふー、
書いていて心が痛い…!
痛いのですけども、これも一因としてあるのは本当のところでしょう…(小さな要因であって欲しいですけど)
正直、もっとお金が欲しい
また、『支出額を大きくすることを強く望まない』という考えに関しては、
こちらの20代へのアンケート調査では『役職に就きたくないと答える人が77.6%』との結果となっていますし、

こちらの調査では、年々管理職志向が減少傾向にあることが見えていることから

私はトレンドに乗っているだけである
とも言えます。
「管理職になりたい」という動機の一つは、「賃金を上昇させより良い生活を送りたい」であると考えられますが、このアンケート結果はその意欲が小さくなっていると考えられます。
とはいえ「お金はいらない」と考える人はほぼいないでしょうから、
- 「もっとお金が欲しい」と考えているが、「そのために大きな代償を払いたくはない」とも考えている
といったところでしょう。
私もいまの生活にはそこそこ満足しています。100点満点で言うと80点くらいなんじゃーないかと想像しています。
この点数は、いまより多くの資産を手に入れることによって加点できる可能性が高いですが、「資産が3億円になっても85点くらいまでにしか上昇しないんだろうな」と考えています。
すでに満足している状態からそれ以上の満足感を手に入れるためのハードルは高く、言い変えると、
- 資産が増えるほど、幸福を1ポイント加点するために必要なお金は重くなっていく
と感じています。
これは、人生の満足度に限らず、『一本1万円のワインが、一本1000円ワインの10倍の満足感を与えてくれるわけではない』のと同じように、食事やレジャーなど、多くのものに共通するルールであると言えます。
であれば、
「頑張った稼いだところで大して加点されないのだから、ボチボチ満足できるところで納得しよう」
と考えるのは自然なことのように思えます。
そして、これが『FIRE』や『セミリタイア』の生き方そのものなのでしょう。
まとめ
というわけで、『現状の消費スタイル』に満足している理由をざっと整理すると、
- アクションへの欲求が小さく、お金を必要としない性格である
- 容易に手に入る『セミリタイア』という勲章を求めている
- お金はもっと欲しいが、支出額を増やしたところでさほど多くの満足感が手に入らないと思っている
となります。
とはいえ、これは考えるタイミングによって大きく変わる内容であると思っています。
テンションの高い時には「SEとしてのスキルを活用して、もっと働こうかな!?」と思うことがありますし、もっとエネルギッシュな時には「起業しようかな!?」と勘違いしてしまうこともあるくらいですが、
疲れている時には「セミリタイアとか言っているけど、また働くとか絶対にありえないわ…」と考えている時もあります。
この記事は1週間ほどかけてのんびりと書いてきたので、こういったブレは小さいと思われますが、それでも『2026年6月前半時点の考え』でしかなく、1年後にはまったく違ったことを言っている可能性もあります。
よって、この『現時点での思い』をブログ記事として残しておき、どうやって変化していくかを観察していきたいと思います。
読者の皆様におかれましても、その変化を楽しんでいってもらえればと思います。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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