
近ごろ
「みんなが投資をするようになったら、みんなが豊かになれるとも限らない」
といった言葉を書く機会が多いです。
コーネル大学の経済学者であるロバート・H・フランクは
- 幸福は『他人より豊かであること』で感じられる
- 自分の生活レベルが向上しても、他人も同じだけ生活レベルが向上していたのであれば、幸福感は手に入らない
としているため、これが正しければ、みなが同じようにお金を手にすれば『比較優位』が手に入らないことになります。
人類は、100年、1000年前と比べたら格段に豊かな生活をしているはずであるのにも関わらずみなが幸福でないことからは、この考え方に一定の理があるということが理解できます。
身近な人が海外旅行に行っていれば、自分も行きたくなるし、
高級レストランで食事した話を聞けば、自分も行きたくなるし、
マンション投資で成功したと聞けば、自分も買いたくなるし、
FIREしたの噂を聞けば、自分もFIREしたくなる。
そして、それが実行できないことに少しばかり不幸を感じる。
全員がそうとは言いませんが、だいたいそんなもんです。(ずぉさんはそうではない稀な人です)
投資
よって、多くの人が投資をしていなかった時代においては『投資をしていれば、勝ち組になることができる≒幸福を感じられる』であったわけですが、『インデックス投資をする』が標準的な選択となれば、
- インデックス投資をすることで、やっと平均的な資産が手に入る
- むしろ、インデックス投資をしないと大きなハンディを背負うことになる
となってしまいます。
インデックス投資によって『皆が投資で成功する』のであれば当然こうなります。
そして、そんな世界においては『インデックス投資をしても他人を出し抜けない』という状況に陥るだけではなく、
- 多くの資産が形成できるかどうかは、収入の多寡にかかっている
という、平凡な人間にとって残酷な時代が来てしまうかもしれないと想像しています。
これまでは、『投資のリスクを受け入れること』によって、自分よりも大きな収入を持つ人を超える資産を容易に手に入れることも可能でしたが、それができなるなるわけです。
私はまさにソレだったわけですが、そうなってしまうと想像すると悲しい気持ちになります。
今までは楽な時代だった
そう考えると、少し前の時代にあった『気軽に、かつ低コストでインデックス投資をすることができる環境が整っているが、まだ着手している人間が少ない状況』において、インデックス投資をすることができた私たちは、最高な時代を過ごしてきたと言えるのかもしませんね。
さらに、ここ数年のインデックス投資は凄まじいリターンを提供してきたわけですから、『他人を”気軽”に”大きく”出し抜くことができる時代』を生きてきたとも言えます。
なんてラッキーなんだ…。
しかし、これから先にはより多くの人が投資と共に歩んでいくようになるでしょうから、これまでのように『気楽に他人を出し抜く』ことは難しくなっていきます。
また、仮に『インデックス積立投資』が標準的な選択肢となり、「(割高になったから)売り」が無視できるほどに「買い」をひたすら積上げられるような時代がきたとすると、
- 株式の価格が爆増する(割高になる)
- よって、配当利回りが激減する
- しかし、「投資を続けるべき」という思想によって株式の売却はしない
- よって、消費に回るお金が減って(投資するんで)消費財のデフレが起こる
- 株価が上がり、消費財が下がることによって、(株式を売らなければ生活できない)無収入の人々の生活ばかりが豊かになうる
といった、訳の分からない世界がくることになるかもしれません。
きませんけど。
そんな世界はこないでしょうけども、仮にそんな世界線が存在するのであれば、『みなが投資を始める前に、多くの株式を保有できていた人間たちが勝ち組となる』ことがより確実となるわけなので、『これまでに投資をしてきた人々は豪運の持ち主である』という考えがより強化されます。
そんな時代が来て欲しい。
----
というわけで、せっかくの豪運によって良いポジションを手に入れることに成功してきたわけですから、少しばかり世界情勢が不安定だからといって、この豪運(株式)を手放さないようにしたいものですね。
…と、株式を売らないと生活費を確保できない私なんかは思います。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
------
「いいね!」の代わりに下のバナークリックで応援していただけたら、ブログランキングでも他人を出し抜くことができて大喜びします!
ツイッターでは記事の公開を通知したり、投資に関係するニュースを取り上げたりしています。よろしければフォローをお願いします!

