「こんなにも株価は下がらないの?」
と思う日々を送っております。
世界を見渡せば、
- ロシアによるウクライナ侵攻
- 中国経済の減速
- アメリカの関税
など、世界経済にとってネガティブな要素が多くあるのにも関わらず株式市場は絶好調で、さらに直近で騒ぎとなっている
- 中東での紛争
が加わったのにも関わらず、全然株価が落ちていきません。
我らがオルカンの直近1年のチャートはこれで、

「10年という長期的にスパンで見れば下がっていない!(ドヤァ)」
どころか、たった1年のチャートを見ても下がっていることを感じさせないほどです。
いいの?これ。
と、心配になっちゃうので、色々な方向から現状を確認していきたいと思います。
やっぱり高い?
まず、ド定番の『実績PERが高い』問題。
100年を超える超長期で見るとかなり高い数値となっていることが分かります。

また、インフレ率調整を入れたシラーPER(CAPEレシオ)でみてもかなり高い値となっていることに変わりありません。

ここら辺のド定番に加えて、次はOAS(ICE BofA US Corporate Index Option-Adjusted Spread)を確認してみましょう。
これは、『アメリカ企業の社債の利回り』と『国債利回り』を比較したもので、ざっくり説明すると
「企業の信用リスクに対して、市場がどれだけ上乗せ金利を要求しているか」
を見る指数です。

これが歴史的に見てもかなり低い水準にあり、投資家たちは「企業への投資リスクは低い」は考えていることになります。
えー?
もちろん、これを『国への信頼が揺らいでいるだけ』と見ることもできなくありませんが、にしても『社債の利回りは、国債利回りよりも0.9%ほど高いだけ』という状況には、
「ほんとに?」
と言いたくなってしまいます。
そうすると、
「紛争の影響なんてなかったんや!」
と思いたくなってしまうので、次はそちらに注目してみます。
インフレ率が上昇している
『中東での紛争』のもっとも分かりやすい影響が原油価格の高騰です。
これによって製造だろうと輸送だろうと、すべてのコストが上昇することになるので、ほぼ全てのモノの価格を上昇することにつながります。
つまりインフレが加速することになるわけです。
『原油高』は広く報道されているので多くの方が理解しているとは思いますが、実生活にダイレクトに影響するガソリン価格も(産油国でもあるアメリカでさえ)こんな感じで急騰しています。

これが一時的なモノであれば影響は小さいですが、現時点では『先行き不透明』としか言いようのない状況にあり、中東紛争に大きな進展が起こらない限りこの状況は続くことが予想されます。
そして、紛争終結に向けての大きなカギを握っているのがトランプ大統領なわけですから、楽観視することはできません。
利上げリスクの上昇
インフレ率が高まれば、次に待っているのは『利上げ』となるのが鉄板です。
アメリカでは、
と、利下げ予想が大きく後退しています(reuters)
それどころか、金利先物価格から予想される『FRBが利上げする確率』が3月25日時点で20.2%だったのに対して、3月26日に32.8%にまで急上昇したという動きもあります(marketwatch.com)
中東紛争が起きる前の2月に公開されたFRBの議事録でも「利上げの可能性を排除しない」との発言が出ていました(RTHK)
それに加えて現在の原油高ですから、利上げが現実に見えてきていると言っても過言ではありません。
もしも、現在の株価に『利下げ』が織り込まれているのであれば、真逆である『利上げ』を予想する人が増えるともに、株価が大きく下げていくことになる可能性が高いです。
であるのにも関わらず、株式市場は絶好調であり続けています。
市場、油断しすぎじゃね?
おまけ
投資の格言に「銃声が聞こえたら(株式を)買え」というものがあります。
この言葉の根拠となっているものの一つに、
- 戦争がはじまると、悲観が広がることによって株価が下落する
- しかも、戦争需要もあるので長期的にはいい買い場である
という考え方があります。
しかし、少なくとも今回の中東紛争では『ろうばい売り』はほとんど見られず『買いのチャンス』となっているとは思えませんでした。
もしかすると、ロシアによる侵略戦争から銃声が立て続けに聞こえているせいで、今回の紛争を本当の銃声だと思わなくなっているのかもしれません。
もしもこの想像が正しかったとすると、
私たちは、オオカミ少年の物語に出てくる村人たちが辿った道を歩むことになるかもしれませんね。
…と、全資産の85%ほどを株式で保有している私なんかは思います。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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