
『NISA貧乏』という言葉に対してアツく語りたい。
この言葉は、
- 日々の生活を切り詰め、趣味や遊びを控えながらも投資している
ことを指しているようです。
『貧乏』という言葉が『金銭的な貧乏』を指しているのか『心的な貧乏』を指しているのか分かりませんが、こういった
「投資ばかりをしているせいで、貧しい人生を送ることになる」
という投資批判は昔から多いです。
実際にそういった人々は存在するでしょうし、それによって辛い人生を送ることになっている人もいるでしょうから、話題になるのも分からないでもありません。
が、イチ投資家として
「うっせー、投資のせいにするな」
とシンプルな反論もしつつ、
- どんな選択をしたところでどうせ後悔するんだから、好きにすればよい
という観点から語っていきたいと思います。
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すべては”バランス”
投資に限らず、人生では『限りある資源』をどこに振り向けるべきかというバランスが非常に大切です。
『NISA貧乏』と同じように、
住宅ローンで無理すれば生活が虚弱になるのと同じように、
養育費にお金を賭け過ぎれば貯蓄できなくなるのと同じように、
空いた時間にSNSばかり見ていたら学ぶ時間がなくなるのと同じように、
「自分探しをするんじゃああ!」と新興国への旅行ばかりをしていたら国内で生きるための常識が欠如してしまうように、
何かに集中しすぎることは、何かを捨てることにつながります。
NISA貧乏を取り上げているこちらの記事では、
証券会社のアプリは「投資をしましょう」と促すことはあっても、「投資しすぎだからやめましょう」と止めることはない。
と、投資特有の問題かのように取り上げていますが、他のコトについても
「その住宅ローン計画は無理しすぎだからもっと安い家にしましょう」
「養育費をかけすぎだからもっと控えましょう」
「SNSを見すぎだからスマホを置きましょう」
と、サービスを提供している事業者からの止めは入りません。
さらに、
- 住宅ローンの総額は収入の〇%が正解である
- 養育費は○○万円にするべき
- SNSを見る時間は○時間まで
- 投資は収入の〇%がベスト
といった、万人に通用する正解もありません。
「投資することが正解である」という風潮もある昨今ですが、ほとんど投資せずに収入の多くを娯楽に使いながら人生を楽しんでいる人間もいます(知人にもいます)。
反対に、『手取り収入の50%を投資する』という『NISA貧乏の代表例』にも思えるスタイルを継続してきたた私は、とても充実した人生を送ってきましたし、いまの生活にも満足しています。
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とはいえ、自分に合わないバランスとなってしまっている人もいるようです。
気付けて良かったじゃん
具体的には、
- 投資してこなかったせいで貯蓄がなく、不安な生活を送っている人
- 投資に集中しすぎたせいで「自分の人生は貧しい」と思っている人
といった人々です。
実際に、SNS上でも
「ワイ、NISA貧乏かもしれない」
という言葉を見る機会があったので、存在しているのは確かでしょう。
でも、
良かったじゃん、気付けて。
「貯蓄がない!」と心配になったのであれば、貯蓄(投資)すれば良いのです。
「投資しすぎた!(NISA貧乏)」と感じたのであれば、投資額を減らせば良いのです。
言い変えると、
全力投資をすることで趣味にお金を使えてはいないものの、「よっしゃ!お金が増えていくぜ!」と喜べているうちは、そのバランスを保てば良いのです。
趣味にお金を使わずに「こんな人生でいいんだろうか?」と心配になったのであれば投資額を減らせば良いのです。
簡単な話です。
つまり、どれだけ投資に傾倒しようとも、その人生に満足しているのなら『NISA貧乏』ではありませんし、不満が出てきたのであればバランスを変更すればいいだけです。
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と言ったものの、「○○なバランスにすべし」という正解を見つけられるとは限りません。
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先のことは分からんし
例えば、
「懲罰解雇されたけど、投資しまくっていたおかげでFIREしただけになったわ。投資しててよかった!」
となる可能性もあるし、反対に
「全力投資してきたけど、50歳で2億円の資産を残してベッドから起き上がれなくなってしまった。投資より遊んでおいたらよかった!」
となる可能性もあるわけで、『将来のために○○しておくことが正解』なんてものを事前に知ることはできません。
そもそも、『投資しすぎによる後悔』に限らず、
- 若い頃から健康に気を使わない生活をしてきたことを後悔
- 老後に備えて体力づくりをしておかなかったことに後悔
- 親孝行してこなかったことに後悔
- 友人付き合いを大切にしてこなかったことに後悔
- 趣味をないがしろにしてきたことに後悔
- 大人になってからの勉強をおろそかにしてきたことに後悔
- SNSでショート動画を見すぎたことに後悔
などなど、なにかしらの後悔は避けられません。
NISA貧乏を避けるべく、消費を大切にしていたところで同様です。
私も、投資を始める前の生活を振り返ると、余剰資金をブランド物の購入やちょっと人には言えないようなコトに使っており、今ではとても後悔しています。
もちろん、
「投資しておいたら良かった…!」
という後悔もありますし、
「もっと学びにお金を使えば…!」
「海外旅行・移住に…!」
「本格的にスポーツを…!」
といった『お金の使い方』への後悔もあります。
人間は隣の芝が青く見える性質を持っているわけですから、投資しようが、消費しようが、どんな道を選択していたとて「○○しておいたらよかった…」と、何かしらの後悔をします。
後悔は避けられませんので、気付いた時点から取り返そうと方向転換するしかありません。
とはいえ、方向転換には胆力が必要です。
『初志貫徹』が美徳とされることが多いですし、インデックス投資の場合は「何があってもタンタンと投資を継続すること」が勝つ可能性を高める方法でもありますから。
とはいえ、数十年間投資を続けていく中では、生活環境が変化し、人々の価値観も変化し、自らも変化し続けていくことになります。そして「どう変化するか?」が現時点で分からない以上、『問題に気づいた時点で方向感転換する』とするしかありません。
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とはいえ、「方向転換が間に合わなかったらどうするんじゃい!」という反論もあるでしょう。
高齢になってからの方向転換
『NISA貧乏』を例に取ると、(バランス変更が難しい)後期高齢者になってから
「投資ばかりするんじゃなくて、もっと趣味にお金を使ってきたら良かった…」
と後悔するケースですね。
でも、後期高齢者になるまで後悔しなかったのなら、それまでの選択は正解だったんじゃないでしょうか?
人生のほとんどを、後悔せずに過ごしてきたわけですから。
また、後期高齢者になったとて、お金の使い道がなくなるわけではありません。
体は自由に動かないかもしれませんが、寄付でも、贈与でも、『自分が気持ちよくなれるお金の使い方』が存在しているはずです。
そう考えると、
- 高齢になってからでも方向転換は十分に間に合う
とも言えるでしょう。
未来を見据えた現在
さて、ここまで
- いま思う最善の選択をせよ
という主張をしてきたわけですが、「いまの生活だけを優先せよ」と言っているわけではありません。
「将来のことも考慮しながら、いま思いつく最善の策を選択せよ」
と言っております。
しかし、これはとても難しいです。
繰り返しになりますが、自分が、環境が、世界が、将来どうなっているかを予想することが難しいからです。
よって、
「投資した方がいいかもしれんな。知らんけど」と思ったら投資してみる。
「NISA貧乏かもしれん。知らんけど」と思ったら投資額を控えてみる。
と、思いつくままに行動をしながら、自分の心地よいバランスを求めていくしかありません。
自分にとっての正解にたどり着くまでに、何度も方向転換をすることになるかもしれません。
しかし、繰り返し方向転換することは悪でも何でもないのですから、時間をかけてじっくりと探っていけばいいのです。
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最後に
確かに、NISAには『投資枠』が決められているため、これを埋めようとやっきになる気持ちは分かります。
これを根拠に「NISAという制度に問題がある!」という批判をすることもできます。
しかし、
- NISAという制度のせいで貧乏になる!
- SNSにキラキラ投稿があふれているせいでメンタルを病んだ!
- 無限に楽しめるコンテンツがあふれているせいで勉強できない!
- 体を動かさずに生きていける時代だから不健康になった!
- 美味しい食べ物があふれているせいで太った!
と、批判しだすとキリがありません。
世の中には多くの誘惑が存在しており、焦燥感を生み出す煽り文句も多いです。
『NISA貧乏』という言葉は、まさにそういった煽り文句の一つです。
しかし、自分が貧しいかどうかは他人に評価されるようなものではないため、こういった言葉に影響されないようにしなければなりません。
他人には、自分の置かれている状況・心境が理解できるはずもないわけですから、外部からやってくるノイズはガン無視する必要があります。
というわけで、世間からの煽りはガン無視して
- 投資のせいで生活が苦しくとも「これで将来安泰だ!」と良い気分になれるのなら続ければ良い
- 「生活が苦しくなるほどに投資することに意味はあるのか…?」と気持ちよく投資できないのであれば、投資を控えればよい
というあたり前の主張をさせて頂きました。
どんな選択をしたところで、まったく後悔のない人生を送ることは難しいので、少なくとも”いま”心地よいと思える選択をしたらいいんでないでしょうか。
そして、その選択がコロコロ変わってもいいじゃない。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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