「賃金上昇率の上位はブルーカラー(現業系職種)が占めているぞ!」
という興味深いデータがありました。
2020年から2024年にかけて賃金上昇率の高い15職種は以下の通りとなっており、

黄色地がブルーカラーとなっています。
全体でも以下表の通りで、しっかり伸びているものの、上記職種群の伸びはとても大きいです。


近所に歯科医院がどんどん増えている状況であるのにも関わらず、歯科医師の収入が大きく伸びているのにも驚きましたが、
タクシー運転手、外勤事務従事者(集金人、市場調査員、メーター検針員等)といった身近な職種から、不足しているであろうことを想像していた工事従事者、金属技術者、組立従事者など、現場職の賃金上昇が目立ちます。
また、私の属していた『その他情報処理・通信技術者』もしっかり伸びており、「ずっと人手不足で悩んでいたから、良かったねぇ…」という感想を持ちました。
賃金が上昇していない職種
さて、今後は反対に『あまり賃金が上昇していない・下がっている職種』です。

いわゆるエッセンシャルワーカーが並んでいますね。
しかも、医師や看護師、教員、介護従事者といった『日本全体として不足している』と言われている状況にある職業の多くが賃金上昇に苦しんでいます(医療従事者不足がもたらす影響とその原因とは?、Survey Reveals Teacher Shortage in Japan)
ん~。
基本的には、
- 人手不足業界になる
- 賃金を高くして人手不足を補おうとする
といった流れになるのでしょうが、これら業界の賃金は自由に決められない(国などが決めている)ため、世間で賃上げの波が起きていても、これに乗ることができないこともあるでしょう。
また、こういった職種には『やりがい』が存在しているため、
「やりがいという報酬を提供しているのだから、賃金は少なくてもよいだろう」
という言い訳ができてしまい、実際に『アニメーター』のように低賃金でも、やりがいを求めて多くの人が集まる職種は多いです。
個人的には
「やりがいを求めて職を選んでいるのなら、賃金が低いのもある程度仕方ないよね」
「やりがいがなく低賃金で働いている人もいるし」
と思わないでもありませんが、仕事への情熱を失い、あまりにも低賃ぎに嫌気がさし、それでも転職のハードルが高いために転職しない(できない)となってしまっては問題だと考えます。
賃金が上昇したあと
さて、元々私のいた情報産業などの賃金は上昇していますが、もう少し長い目で見ると、
- 人手不足な業界の賃金が上昇する
- 高い賃金を支払うことを回避するために自動化が進む
となっていくと予想されます。
『高賃金人材の雇用がいらなくなる自動化』は需要がとても強く、これの導入によるコストカット効果も大きいために、『自動化』を売りにする多くのIT企業などが参入してくるだろうからです。
少なくとも情報産業によるコレは明らかに起きており、10年ほど前から『SEの高賃金化』が叫ばれていましたが、ここ数年でMeta、Google、Microsoft、Amazonといった企業が数万人規模の削減が実施されてきました。
そして、自動化が進みつつある情報産業では
- 少数の優秀な人材だけが残り、これまで以上の高賃金を手に入れている
といった状況にあります。
そう考えると、2020-2024年で賃金上昇率がもっとも高かったタクシー運転手にも似たような変化が起きていくのではないかと想像されます
…と、わざわざ書かなくても、「賃金上昇率の高いタクシー運転手の未来は明るいんだあああ!」と考える人は少ないでしょうけども、念のため。
しかし、繰り返しになりますが、ブルーカラー・エッセンシャルワーカーの中にも、賃金上昇率が低い業種が多く存在しているので、ここにどう向き合っていくのかが今後の課題と言えそうですね。
そんな記事を書きながら
「FIREした人が低賃金を気にせずに”やりがい”報酬を目当てにエッセンシャルワークについたらいいんじゃないか!?」
と閃いたわけですが、そんなことをしたら、
「やっぱりエッセンシャルワーカーは賃金を上げなくても人が集まるから大丈夫だな」
となってしまう恐れがありそうです。
というわけで、無職はおとなしく無職していようと思うのでした。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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