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2025年に夫婦そろってセミリタイアしたスパコンSEが投資について語るブログ


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「株価はランダムに動かない」

フォーブスから『資産価格は相関性を無視する(Correlation neglect in asset prices)』という論文の要約記事が出ていました(Forbes)

 

これは2025年5月にペンシルベニア大学より報告されていた論文で、ざっと要約すると、

  • 株価はランダムに動くわけではない
  • 株価に影響をあたえる『類似した報道』が繰り返しされると、それぞれを独立したグッドニュース(or バッドニュース)だと捉え、株価を大きく動かしてしまう
  • それが行き過ぎたのちに、リターンの逆転が起こる

といった内容となっております。

 

イメージとしては

  1. AI企業Aが好業績⇒「AIキター!」とAI企業AだけでなくB,C,D…の株価もつられて上昇
  2. AI企業Bが好業績⇒「AI神!」とAI企業BだけでなくA,C,D…の株価もつられて上昇
  3. AI企業Cが好業績⇒「AIしか勝たん!」とAI企業CだけでなくA,B,D…の株価もつられて上昇
  4. いきすぎたAI企業の銘柄が大きく下落

といった感じです。

 

つまり、『株価は一方に向けって強く動きがちであり、不当な価格となりやすい』と言っているわけです。

 

「株価が不当な価格になっている」と聞くと、まずは「見逃されている情報がある」と考えがちですが、むしろ反対で、

  • 情報を見逃さないように注力することで、相関関係のある情報であるのにも関わらず、それぞれを『新しい情報』だと受け取ってしまう『相関の無視』が起きている

と考えられています。

 

『相関の無視』は実験室レベルでは過去から実証されていましたが、今回は『現実世界での(洗練された)投資家が支配する市場』においても同様の事象が確認されました。

 

これは、同一企業についても同じことが言え、

  • ささいな情報であっても、企業が繰り返し同じような情報を発信し続けると、その内容が投資家の中で強化されてしまう
  • この『強化』による株価への影響は、『サプライズ的な情報の発信』による株価への影響よりも大きい

としています。

 

効率的市場仮説では、ざっくり「発信された情報をもとに、投資家が即座に投資へ反映するために株価は効率的である」と言うわけですが、

「発信された情報が過去と同様のものであっても、投資家が即座に投資へ反映するために、株価がいきすぎてしまう」というのが、この論文の主旨です。

 

よって、実際に

  • 好決算が発表されると、これが繰り返し取り上げられている期間は株価が上がり続ける

といったことが起きていると確認されています。

 

とはいえ、もちろん「この論文の内容をしっかり理解してタイミング投資しようぜ!」と言いたいわけではありません。

 

この論文では『相関の無視を利用することで、約8%の超過収益が手に入った』としています。(市場の好不調とは関係なく年8%のリターンが期待できる、リスクの低い投資ができる)

とはいえ、

  • 常に予想可能ではない
  • 情報の種類によっては起きない
  • 環境によっては起きない

といった形で、万能なものではありません。

 

この記事を通してお伝えしたかったことは、

まず一つは『市場は誤ることがある』というあたり前の事実を改めて確認すること。

もう一つは『自分もに”相関の無視”が働いている可能性が高い』ということを自覚することが必要と言えるでしょう。

 

昨今では、株価が順調に推移し続けています。

繰り返される「過去最高値の更新」という報道によって、あなたの株式投資への確信も深めていることかと思います。

しかし、それは過剰に強化された確信かもしれないということを心の片隅にでも入れておいた方がよいのではないかと私は思います。

 

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私は「株価はランダムに動く」と考え方が気に入っていますし、そうであるからこそタイミングを計らないインデックス投資を続けています。

これを信じ込んでおけば、世界の変化に悩まされず、非常にラクに投資を継続することができます。

 

だからこそ、今回紹介した論文のような「株価の動きには規則性がある(もしかすると、それを予測できるかもしれない)」を受け入れことは難しいです。

 

しかし、どれだけ『絶対的』と言われていたものであっても、それが間違っていることは往々にしてあります。

一度受け入れたものを否定するような言葉を聞き入れるのはとても難易度が高く、まともに意見を聞く前から「その考えは間違っている!」と批判するだけの『ラクな道』を選んでしまいがちです。

 

これでは何の成長もありません。

だからこそ、自分とは違う意見を理解しようとする努力が必要ではないかと考えます。

 

そのうえで

「やっぱり自分の考えは間違っていない」

となれば、自分の考えにより自信を持つことができますし、

「これまで信じてきたことって正しかったんだろうか?」

と疑問に思ったのであれば、より理解を深めるきっかけを手に入れることにもなります。

 

どちらに転ぶにせよ、『反する意見を取り入れようとする行為』は自分にとって良い糧となることは間違いありませんので、積極的に自分とは逆の意見に耳を傾けていきたいと思います。

 

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最後に、もとの論文は以下から参照頂けます。

Correlation neglect in asset prices

ここには、

「じゃあ、どうして投資家はそれを利用して儲けようとしていないのか?」

といった疑問に答えていたり、他にも投資に役立つ情報がてんこ盛りなので、お時間のある方はぜひチャレンジしてみてください。

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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