
先日書いた通り、投資リターンが5000万円を超えたわけですが、そのリターンの源泉の9割は他人の力で、自身の力が及ぼした影響なんて微々たるものです。
そもそも投資を始めたきっかけは、24歳のころに同世代の友人(お客さん)から半ば強引に投資に誘われたことでしかありません。
また、自分から
「この先に投資をしないと不利な人生を送ることになりそうだから、投資をしよう!」
と賢いことを考えたわけではなく、「楽して儲けてやるぜ!」と短絡的に考えていただけです。
そこから、学生時代に友人から植え付けられていた読書習慣の延長で、『金持ち父さん 貧乏父さん』に出会い、少しずつ勉強をしていき無難な投資になっていきました。
インデックス投資に出会ったのも、ネットサーフィンをしていたら偶然、Kenzさん(インデックス投資日記@川崎)や、水瀬さん(梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー)や、虫とり小僧さん(いつか子供に伝えたいお金の話)らのブログに出会ったことがきっかけです。
その後、『ウォール街のランダムウォーカー』や『敗者のゲーム』を読んで、インデックス投資に入っていくわけですが、これらで身に着けた知識もバートン・マルキールやチャールズ・エリスが時間をかけて調査・分析したからこその知識であり、私はただ「それを読んだ」だけで、ほとんど労力をかけていません。
さらにいうと、株式投資のリターンの源泉の一つは『労働者によるは働き』にあるわけですから、労働者にはむちゃくちゃお世話になっております。
つまり、
- 他人にフリーライドさせてもらって身に着けた知識で、インデックス投資、株式投資というフリーライドを謳歌している
と言えるでしょう。
感謝しかない。
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さて、どうしてこんな記事を書いているかと言いますと、
- 投資していない人はバカである
- 「リスクを取らずに儲けたい」なんて考えは愚か
- ゴールドを持っていないヤツは勉強不足
といった声が聞こえてきたからです。
私自身は「運よく投資に巡り合えた」と考えているので、こういった考えが出てくることはありませんが、みながそう思っているわけではないようです。
しかし、「絶対に自分の力で投資を始めたのだ!」と言い切れる人はマレであると考えています。
もしも、投資・お金嫌いの親に育てられていたら?
勉強する時間を確保できないような環境で暮らしていたら?
ブルンジ(世界一貧しい国)に生まれていたら?
200年前に生まれていたら?
それでも「自分は投資をしていた」と言えますか?
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近ごろ、投資を特別視しているような感を受けることがあります。
私も投資のおかげで人生が大きくポジティブな方向に向かったわけですから、多くの人に投資をしてもらいたいとは思っていますし、多く人が気楽に投資できる環境が整ってきた昨今では、投資の重要性はより増していくと想像します。
しかし、投資なんてものは、人生を良くするためのツールの一つでしかなく、これなしでも楽しい人生を送っている人はいくらでもいます。
投資の他にも人生を良くするための方法はいくらでもあり、それらをいちいち
「やりがいのある本業を見つけようとしないのはおかしい」
「運動しないと楽しく生きられる時間が少なくなるのにバカなの?」
「超加工食品は明らかに体に悪いのに…」
「十分な睡眠時間を確保しないと…」
「太っていると…」
「人々を見下していると…」
と批判していたら誰からも相手にされなくなってしまいますし、これらのうち一つの批判も当てはまらない人はいないでしょう。
そんなわけで、「投資をしている私はワンランク上の人間なのである」と調子に乗ることなく、かつ『他人の批判』という無益な時間を送ることなく、自分のやるべきコトに時間をかけていきたいと思います。
うーん…。
それにしても、私はなんて出来た人間なのだろうか…。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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