
「FIREは人生の選択肢を広める」
という言葉をみて、
「いや、FIREしたら選択肢は狭まるでしょうよ」
と思った話。
もちろん、FIREすれば『多くの時間が確保できる』ために、それによってできることは増えます。
私であれば、セミリタイアしたからこそ、料理やお琴を始めるようになったと言えるでしょう。
しかし、実はこれ『セミリタイアしたからできた』ではなく、『サラリーマンをしながらでもやることはできたが、限りある時間からそれらをやる選択をしなかった』だけでしかありません。
つまり、
- 選択肢としては存在していたが、選択してこなかった
という話で、
- セミリタイアすることで選択肢が増えたわけではないが、選択できる回数が増え、結果としてこれまで選択してこなかった行為を選ぶようになった
というのがより正確な表現となります。
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これによる効能は大きく、例えば私はサラリーマン時代に、
- 何の用事もない日に有休をとって、昼間っからお酒を飲みながら映画を見る
- 何に用事もない日に有休をとって、動けなくなるまで筋トレする
- 何に用事もない日に有休をとって、一日かけて車をピカピカにする
といったことが大好きだったわけですが、セミリタイアしてからは、これらは毎日でも選択できるようになりました。
どれもこれも大金を必要としないものですから、ちゅうちょすることなく何度も選択することができます。
しかし反対に、仕事を辞めたことで『大金が必要なコト・モノ』は選べなくなりました。
FIREしたら生涯で使えるお金は減る
FIREすれば、当然のように『生涯で使えるお金の量』は減ります。
収入がなくなるのだから当然です。
となれば、
- ファーストクラスで世界中を旅行したい
- 豪華クルーザーを持ちたい
- 美術品や骨董品を収集したい
- みなが驚くような宝飾品を身に着けたい
- 高級車に乗りたい
といった選択肢は、『労働収入があるケース』に比べると消滅していきます(FIRE時の資産額にもよりますが)
これら願望を『趣味が悪い』や『無駄遣い』と感じる人もいるかもしれませんが、これを心から望む人がいるのも確かです。
私は車が好きですから、無制限にお金があるのであれば、数千万円するような高級車を買っていたかもしれません。
しかし、偶然にも『高級車より自由時間の価値の方が大きかった』がために、セミリタイアをし、結果として『高級車を買える』という選択肢を放棄しました。
SNSではたまに
「FIREしたら贅沢な暮らしをするんだ…!」
「FIRE後に豪遊している人をまったく見かけないんだけど、夢がないなぁ…」
というおかしなな幻想を抱いている方をたまに見かけます。
しかし、「贅沢したい!」が願望のトップに来るような人は、そもそもFIREを選ぶようなことはしないでしょうね。
まとめ
というわけで、あたり前ではありますが、
- FIREすると選択肢は減るが、選択できる回数が増える
という話でした。
「FIREとは素晴らしいものである」というイメージを持っている方もいるかもしれませんが、「十分な資産があるのなら、FIREするべきだ」は万人に当てはまるものではありません。
シンプルに、
- 仕事を辞めても『魅力的な選択』をし続けられるのであればFIREしたらいい
- もっと稼がなければ『魅力的な選択』に手が届かないのであればもっと働いたらいい
だけの話です。
FIREに対して幻想を頂くことなく、多くのお金をためて選択肢を増やしたいのか、選択肢が減ることになっても選択回数を増やしたいのかを考えなければなりませんね。
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とはいえ、もちろん、FIREすることで増える選択肢も数多くあります。
例えば…、
あれやこれや…、
あります(長期連休やら休職、転職を利用したら多くのことはできちゃうのよねぇ…)
ただ、「大金を手に入れた」に比べると、増える選択肢の数は多くないという印象です。
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というのが、セミリタイア生後3か月目の赤ちゃん(私)の感想です。
もっと長らくFIREしている方は、意見を聞かせてもらえると嬉しいです。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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