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どうしてゴールドの長期リターンは低いのだろうか?

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たまに書いている思考実験記事です。

 

近ごろ金(ゴールド)が絶好調なわけですが、私は金への投資をしていません。

が、この選択が正しいものなのかどうか疑問に思いました。

 

金への投資を避けてきた理由の一つは、ジェレミーシーゲル教授の著書『株式投資』にある以下有名なグラフから

  • 金のリターンはイマイチであると理解しているから

ですし、

 

金のリターンがイマイチであった理由として、

  • 金は、株式と違って自己増殖する性質のものではない(労働が伴わない)から

というものがあります。

 

が、そんな理由で金を避けていて良いのか分かりません。

 

金も効率的市場に参入している

私は、効率的市場仮説を推しています(100%効率的であるとは思いませんが)ので、

  • 大きなリターンが期待できる銘柄は、割高となってリターンが落ちる
  • 小さなリターンしか期待できない銘柄は、割安となってリターンが上昇する
  • よって、どの銘柄に投資しようとも期待リターンは同じである

と、ざっくりと捉えています。

 

しかし、効率的市場仮説の『市場』を株式市場に限定する根拠はないため、「投資先として受け入れられている金も、効率的市場に含まれるべきである」と考えられます。

 

そうすると、

  • 同じ効率的市場に存在する『株式』と『金』は近しいリターンになってしかるべきである
  • でなければ、金に投資する投資家は存在しないことになる

なんて思いが出てきてしまいます。

 

これを正とするのであれば、

  • 効率的市場仮説を信奉するのであれば、株式だけでなく金なども含む『あらゆる投資先』に分散投資するべし

ということになります。

 

とはいえ、冒頭で紹介したグラフで過去のリターンを見ている限り、そう(株式と金のリターンが近しい)はなっておらず、これを『金は自己増殖しないから』だけで説明することはできません。

 

株式は消滅しうるが、金は消滅しない

とはいえ、よくよく考えてみると『金のリターンは株式に比べてイマイチである』のは当然のことで、

  • 株式は消滅するリスクがあるが、金が消滅することはない

ためでしょう。

 

投資では

「ハイリターンを狙うためにはハイリスクを取る必要がある」

というのが常識でした。

 

「金は株式と違って、増大するよう働いてくれる労働者がいないんじゃああああ!」

とばかり叫んでいたせいで、あたり前の事実を忘れていました。

 

さて、そうすると、原油や農産物などの金以外のコモディティも、需要・供給に合わせて大きく値が動くことはあれど、長期リターンは株式に劣ることが想像できます。

実際に、iShares S&P GSCIコモディティ・インデックス・トラスト(GSG)の直近30年間の年間平均リターンは1.92%ですし、インフレ調整後の年間平均リターンは-0.59%となっています。

iShares S&P GSCI Commodity Indexed Trust (GSG)

 

よって、

  • そもそも、コモディティは長期投資の対象として適切ではない
  • トレンドを読んだタイミング投資や、インフレ対策、ポートフォリオのリスク管理などの用途に使うべし

と言えそうです。

 

強欲な私は『リターン』ばかりに意識がいってしまい、『効率的市場仮説』という単語を聞くと「全部の期待リターンは同じ!!」と早合点してしまうこともありますが、「期待リターンは、リスク水準に応じて異なっている」ことを忘れないようにしなければなりません。

 

先行きが不透明であるため、ゴールドなどのコモディティに手を出したくなっている方も多いとは思いますが、売買のタイミングをはかる気がない(はかれない)のであれば、おとなしく株式だけに投資しておくのも良い選択となってくれるでしょう。

 

さて、最後に『デジタルゴールド』と言われることもある暗号資産についても考えてみます。

 

暗号資産の期待リターンは?

暗号資産は、

  • 場合によっては、資産価値がゼロになりうる(と私は思う)ところは株式に近しい
  • 自己増殖することがない点においてはコモディティに近しい

ため、既存の投資商品とは異なった性質を持っているように思えます。

 

ただ、先にも書いた

「ハイリターンを狙うためにはハイリスクを取る必要がある」

を仮想通貨に当てはめるのであれば、

  • 仮想通貨がものすごいリターンをあげているのは、仮想通貨がいつ消滅してもおかしくないほどにハイリスクであるからである

と言えるかもしれません。

これを言い換えれば

  • 仮想通貨が消滅しないほどにポジションに上っていけば、仮想通貨のリターンは小さくなっていく

とも言えそうです。

 

ふむ…。

 

さて、これをストーリー仕立てにするのであれば、

  • 私のような暗号資産への懐疑派が、「暗号資産をやめておけ!」と声を大にしている(ハイリスクだと認識している)間はリターンが期待できる。
  • 懐疑派が「やっぱり、暗号資産は投資先としてもいいかもしれん…」と言い出した(リスクは大きくないと認識をあらためた)ら、暗号資産のリターンは消滅する

といった感じになるのでしょうか…。

 

今後の暗号資産は、暗号資産懐疑派の動向にかかっていると…。

 

つまり、

  • 私が暗号資産でリターンを手に入れる世界はやってこない

ということになります。

 

 

「(しょんぼり)」

 

 

まとめ

というわけでして、

  • ゴールドやらコモディティは、消滅するリスクがないことからリターンも控え目である
  • よって、長期投資でリターンを狙うのであれば、コモディティを組み込む必要性は低い

といったこと話をお届けさせて頂きました。

 

その観点から考えると、『株式』というのは面白い存在ですね。

  • 株式は、実体のないバーチャルな(書類上の)存在であるからこそ『消滅するリスク』が存在している。
  • 『消滅するリスク』が存在しているからこそ、投資先として非常に魅力的である。

というわけでして、考えようによっては

  • 株式は、金儲けのために創造された『架空の産物』である

とも思えてしまいます。

 

そう思うと、株式の恩恵が大きいのにも納得で、これに賭けることは現状の世界において最適解と言ってもいいのかもしれませんね。

 

 本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。

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