「ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハサウェイのキャッシュ残高が過去最高に達している」ということが各所で報道されていますが、その状況について分析している
- ウォーレンバフェットは間違えない(Warren Buffet is Never Wrong)
という記事が興味深かったので紹介します。
※この記事での『キャッシュ』は、MMFなどの『容易に換金できる短期資産』を指しています。
いまさら紹介するまでもないかもしれませんが、
- 過去30年間、S&P500が800%のリターンをもたらしているのに対して、バークシャーは約2100%のリターンを上げている
と、圧倒的パフォーマンスを上げていることから、バークシャーの動向は気になるところですね。
まずは、バークシャーのキャッシュの推移です。
思った以上に増加していてワロスw
基本的に、
- バークシャーの産額は増え続けているので、キャッシュ保有量も増え続けている
のはあたり前ですが、それにしてもここ数年の増加ペースには目を見張るものがあります。
実際に、下グラフにある『保有資産に占めるキャッシュの割合』を見ても、ここ数年は急激に伸びており、
- 現時点で保有資産の30%近く(過去最高)がキャッシュとなっている
ことが分かります。
これは、株式を売りたくなっちゃいますね。
さて、過去の『キャッシュの割合』を見ていると、2005年ごろにも急速にキャッシュの割合が伸びていたことが分かります。
この時期と言えば、リーマンショック前であり、ぱっと見
「リーマンショック前の売りに成功している!さすがバフェットや!」
と思ってしまいがちですが、実際は
- リーマンショックによる暴落(灰色塗りつぶし部)の数年前にキャッシュが最大となり、そこからリーマンショックに向かってキャッシュは減少していった
ことが以下グラフから分かります。
もとより、バフェットはタイミング投資をするような投資家ではなく、
- 魅力的な銘柄が、魅力的な価格で売られていれば買う投資家
ではありますが、
- バフェットですら正しいタイミングで売買することは容易ではない
と受け取ることもできます。
現在、S&P500のPERはまれにみる高さにあります。
また、下グラフのシラーPER(インフレ調整をしたPER)で見てもかなり割高圏にあることが分かります。
(このグラフだけMotleyFoolより)
また、キャッシュ(MMF)の利回りは魅力的となっています。
この
- 株式は割高
- キャッシュは魅力的
という状況は、
- 株式市場からお金が逃げていきかねない事態にある
と考えられます。
しかし、このような状況にあるからといって即時市場が下落していくとは限りません。
実際に、2000年ごろのドットコムバブル時には「株式が割高&キャッシュが魅力的」な状況が数年間も続いていました。
つまり、
- 株式市場に不利な状況にあろうとも、すぐに下落するわけではない。
ということが分かります。
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といった感じで『ウォーレンバフェットは間違えない(Warren Buffet is Never Wrong)』を紹介させてもらいました。
この記事からは、
- 売買タイミングを完璧に成功させられなくても、『割高で売り』『割安で買い』をすれば、バフェットのようにインデックスを超えられる!
- バフェットですらタイミング投資を捨てているのだから、タイミング投資を狙うべきではない!
と、真逆の学びを得ることができます。
私は後者を学びとします。
その理由は、
- 売ったあとに市場が上昇していったら耐えられない
- 仮に、売りに成功したとて、買い戻すタイミングを計る知力・そこまで待つ胆力がない
の2点からです。
常に効率的である(株価は正しい)と言うことはできない市場ですが、それでも私よりも効率的であることはまず間違いないでしょう。
よって、
「市場は間違っている!いまこそ売り(買い)だ!」
という判断をのではなく、
「市場って分からないよね~」
と、深く考えずにバイ&ホールドを継続したいと思います。
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そもそも、S&P500が割高でも、わたしがメインで投資しているオルカンならそれほどでもないんですけどね。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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