わたしは、人工知能(AI)が労働者の生産性と経済成長の大幅な向上を促進する長期的な可能性について楽観的です。しかし、AIが株価の高騰を正当化したり、今年または来年の経済低迷から私たちを救うことができるかどうかについては悲観的です。
という記事がヴァンガードから公開されていました。
それがこれ。
Economic payoff of AI is coming—but it’s not here yet | Vanguard
簡単にまとめると、
- AIのことを過大評価しすぎているのではないか?
という記事です。
私も『AIが世界を進化させる』的な考え方については「そんな気がする」とは思うものの、
『AIが経済低迷から私たちを救うことができるかどうか(投資妙味があるのか?)』については「わからん」としか言えないのが正直なところです。
現時点では、AIの影響力は実生活に対してはゆっくりとしか広がってきておらず、『根本的な変化』につながるほどの力は感じていませんし、
期待値が高ければ高いほどに株価は割高になるためです。
しかし、新しいテクノロジーの実力を正確に測ることは困難であるため、
- なにかをきっかけに(例えシンギュラリティにまで至らなくても)、AIが急激に世界を変えてしまう
という可能性を秘めていてもおかしくないと考えています。
とはいえ、反対に
- AIが世界を大きく変えるようなことはなく、iPhoneにsiriが搭載された程度のインパクトしか残せない
なんてことになってもおかしくありません。
ここら辺を一般人が判断することは難しいです。
というのも、AIの実力をもっとも理解できている人々は『AI開発者』などのAI関係者なわけですが、当然、こういった人々は「AIが革命を起こす!」と強く信じている(からこそ開発している)わけなので、これを鵜呑みにすることは危険です。
かといって、「AIは役に立たない!」と声を大にしている人々は、どうやら古い価値観をもった人々ばかりのように見受けられるので、これを信じることもできません。
よって、多くの人々の意見を参考にしながら『自らバランスをとっていくこと』が重要になるでしょう。
しかし、それもまた難しい。
SNSなどを利用した情報収集が当たり前になっている昨今、エコーチェンバーによって『自分の信じる考え』ばかりが強化されがちなので、
- バランスを取るべく情報収集していたはずが、より偏った考え方になってしまった
なんてことになりかねません。
この問題を解消するためには、『自ら進んで自分とは違う意見に触れにいく』必要があります。
しかし、それをしている人は多くないように感じていますので、今回の記事で『AIに楽観視しすぎている人々』に反対意見を届けるべく、バンガードの記事を紹介させてもらいました。
-------
さらに言うと、このブログの本題は『投資』です。
投資をする人々には『投資否定派の意見』が必要です。
というわけで、これからも『インデックス投資否定派』の方々の意見を積極的にとりにいき、このブログで紹介していくことで、みなさまのバランスを保とうと思うのでした。
「投資なんかおやめなさい。」
という意見にも耳を傾けなければなりませんね。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
------
あなたのクリックが本ブログの評価を決定します。以下バナーをクリック頂けると嬉しいです。よろしくお願いします^^
ツイッターでは記事の公開を通知したり、投資に関係するニュースを取り上げたりしています。よろしければフォローをお願いします!