「2000年、1973年にあった大きな下落時と同じ兆候が見られる」という記事『Dow Theory is Signaling a Major Warning Signal』があったので紹介。
その吉兆とは、
- S&P500は順調に推移しているのに、ダウ・ジョーンズ輸送株平均が大きく下落した
ことを指しています。
例えば、2000年ごろには下グラフの通り、
- S&P500(赤線)が値を大きくあげていく中、輸送株平均(黄色線)は大きく下落(白い矢印線の箇所)。
- その数か月後、S&P500も大きく値を下げた。
と、なっていました。
また、1973年ごろにも同様の推移となっており、
さらに、1990年ごろにも
- 輸送株平均が下落してから数か月後にS&P500も大きく下落した
という推移となっていました。
そして現在、以下グラフのように
- 2024年までは、S&P500と輸送株平均はほぼ同じように推移してきた
- 2024年からは、S&P500は値を上げ続け、輸送株平均は値を下げ始めた
という状況にあります。
過去の下落実績からは、
- S&P500と輸送株平均の乖離がはじまってから、平均すると280日(9か月ちょい)でS&P500が輸送株平均と同水準にまで下落した
ことが分かります。
今回の乖離は、2023年12月に始まっているので、
- 過去と同じ流れとなるのであれば、2024年9月ごろにS&P500の下落が始まる
と予想することができます。
が、もちろんコレが当たる保証はありません。
各所で「そろそろ暴落する!」的なコメントが発信されています。
なかには、なかなかな説得力を持って暴落を予言しているモノもあります。
歴史的にも、大きく上昇したのちには大きな下落が潜んでいることは往々にしてあります。
実際に、15年以上の投資歴がある私も「近いうちに大きな下落があるんじゃないの?」と想像しています。
が、これだけは言っておこうと思います。
「予想が当たらないから積み立てインデックス投資家を選んだんだよ!」
簡単に下落するタイミングを読むことができるのであれば、簡単にお金持ちになれてしまいます。
それができないからこそ、多くの個人投資家や機関(プロの)投資家が必死になって先を予想しようと悪戦苦闘しているわけです。
現時点でのインデックス指数は『世界中の投資家の総意』です。
「暴落する」と予想することは、『世界中の投資家の総意』を否定することになります。
これは為替についても同じことです。
中には、正しい分析のもと、正しく否定できる人もいるでしょう。
しかし、片手間で投資しているサラリーマン投資家には「ほぼ無理」と言わざるを得ません。
というわけで、こういった『暴落予想』は参考にする程度にとどめておき、
「本当に暴落があるかもしれない…!」と警戒をしつつ、
「知らんけど」と、予想することを諦めましょう。
先を読むことはできませんが、
- 株式投資は、株主に利益をもたらす仕組みである
ことに変わりはありません。
どんな状況にあろうとも「利益を手に入れられる可能性の高い株主」であり続けることが、平凡な投資家にとって最高の戦略であると私は考えています。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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