「ヴァンガードの債券ファンドが運用によって巨額の利益をあげた」
という記事があり、面白かったので紹介します。
ここで言う『利益』とは、ファンドを運用することによって得られる報酬のことで、私たち個人投資家からすると『コスト』にあたるお金のことです。
どうやら、
- 2022年の利上げによって債券価格が暴落
- アクティブ債券ファンドへ投資していた人々が「荒れた相場を乗り切るためにアクティブファンドへ投資していたのに!」と失望売り
- 「無難なパッシブ(≒インデックス)債券ファンドでいいや」と、乗り換える人が多くでてきた
という流れにより、パッシブファンド債券ファンドの運用報酬が大きく増加したようです。
実際こんな感じで、
2022年はアクティブファンドが大きく売られ(黒棒がマイナス)、パッシブファンドが買われている(青棒がプラス)ことが分かります。
このグラフの前半からはアクティブファンド優勢であったことが分かりますが、後半はパッシブファンド優先になってきていることが分かります。
日本では、パッシブ債券ファンドに注目が集まっておらず、
「知っている債券ファンドはいくつありますか?」
と問えば、多くの人が
「一つも知らない」
と答えるでしょう。
しかし、投資の本場アメリカではパッシブ債券ファンドが急激に広がりつつあるようです。
日本で広がっているパッシブ株式ファンドは、『無難』だと考えられがちですが、しょせん株式の集合体であるため『ハイリスクハイリターン』であることに変わりはありません。
そこで、株式に比べて低リスクと考えられるパッシブ債券ファンドを組み合わせることによって、ある程度のリスク管理ができるようになります。
というわけで、日本でもパッシブ債券ファンドが広がることに期待したいと思います。
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…んで、後半は別の観点を少しだけ。
紹介している記事では、パッシブ債券ファンドの運用者であるバリックマン氏の言葉として
「われわれはアンチ・アクティブではなく、アンチ高コストだ」
「低コストの優れたアクティブ運用の選択肢には間違いなく存在価値がある」
と、紹介しています。
素晴らしい!
アクティブ運用にも配慮しているのも完璧!
さすがヴァンガード!
「ファンドの運用によって多額の報酬を手に入れている」
と聞くと
「個人投資家から搾取しやがって!!」
という怒りの感情が沸いてきてもおかしくないはずです。
しかし、
「ヴァンガードが儲けている」
と聞くと、
「いいよいいよ!どんどん儲けて!ほんでこれからも頼むよ!」
と思ってしまう不思議。
ヴァンガードについてはこちらの記事もどうぞ。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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