2024年度から始まる新NISAでは、
- 積立NISA枠(最大600万円)
- 成長投資枠(最大1200万円)
の2枠があります。
その枠の使い方として、
「積立NISA枠は配当金再投資の投信(オルカン)でいく予定だけど、成長投資枠はETFにして配当金を受け取ろうかな~?」
なんて悩んでいる方もいることでしょう。
かくいう私も、同じように悩んでいたことがありました。
しかし、
「成長投資枠も配当金を再投資してくれる投信(オルカンなど)にしよう!」
と決意しました。
配当金が支出に影響力を持っているのは何かイヤだ
「成長投資枠はETFにしようかな」という考えは、
「受け取った配当金は再投資せずに消費用のお金にしよう」
という思いがベースにあるのだと思います(私はそうです)
少し言い方を変えると、
「投信を切り崩すのはなんとなく嫌だから、配当金を受け取っておけば気せず消費に回せる」
という考えでもあるのかと思います。
一般的には、成長投資枠であっても
- 投信による配当金再投資を選べば、配当金も非課税で投資できるのでおトク!
- ETFで配当金を受け取ってしまうと、その分は非課税で再投資できないので残念
と考えられています。
しかし、
- リタイアして収入のない人
- すでに巨額の資産がある人
といった『投資資産をさらに増やす必要のない人』であれば、ETFも選択肢に入ることになります。
私も、数年内にセミリタイアする予定なので、
「成長投資枠ではVTなどのETFに投資して、配当金は生活費にあてようかな~?」
なんてことを思ったこともありました。
しかし、
「配当金を生活費にあてるのは、配当金が支出への影響力を持つようでなんかヤダ」
という思いから、配当金を再投資する投信を選択することとしました。
どういうことかと言いますと、仮に配当金だけで全支出をまかなえる状況にあったとして、
- 保有商品は売らない
- 配当金はすべて使ってしまう(再投資しない)
をルール化するとしましょう。
そうすると、
- 年々変動する配当金の金額によって生活レベルが変わる
- つまり、配当金に支出をコントロールされる
ということになります。
言い換えると、
- 配当金が多くあれば『普段なら買うほどの価値を感じないモノ』も買う
- 配当金が少なければ『普段なら買っているモノ』も買わない
ということになります。
これはイヤですよね?
この気持ち悪い状況を脱するためには、
- 自分の価値観をもって自分の消費活動を決める
というあたり前の行為をしたうえで、
- 配当金だけで支出をまかなえなければ、保有商品を売る
- 配当金が全支出以上にもらえるのであれば、再投資する
としなければなりません。
つまり、
- お金が足りなければ保有商品を売るし、お金が余っていれば投資する
という行為をすることになります。
んで、
「この考え方って、配当金とか関係なくて普通に投資している時と同じだな~」
「んじゃあ、あえて配当金を受け取る選択をしなくても、投資効率のよい投信で良いか~」
という考えにいたったわけです。
言い換えると、
- 自分の『現金を必要とするタイミング』や『必要とする金額』とは関係なく支払われる配当金をあてにするのは気に入らない
- 『現金を必要とするタイミング』に『必要とする金額』だけ、保有商品を売ればよい
なんてことになります。
さらに言うと、
- セミリタイアした後も、生活費がまかなえるだけの収入があるかもしれない
- むしろ、セミリタイアしないかもしれない…
という懸念もあります。
十分な収入がなくならないかもしれない
前者は「ブログで生計を立てたい」と考える筆者の『願望』でもあるので実現可能性は低い(いいや低くない!!と言いたい…。)のですが、後者は「絶対にない!」と言い切れないのが本当のとことです。
セミリタイア時期が近づけば近づくほど、
「こんなにも楽にまとまった金額を稼げる仕事を捨てていいのだろうか?」
「もっと貯めておいた方が後の生活が楽になるのではないだろうか?」
なーんてことを考えてしまい、
「もうちょっとサラリーマンを続けた方が安全かなぁ…」
という邪念が沸いてくることがしばしばあります。
このブログの読者には、FIREやセミリタイアを目指しているいもいるでしょう。
その中には「FIREするから成長投資枠はETFにしておこう」と考えている方もいるでしょう。
しかし。
そこのあなた。
本当にFIREするんですか?
心配になってもっと働いたりしませんか?
ほんとにFIREするんですか?
間違いなく?
…という問いに、私は「た、多分…」としか答えられません。
よって、
- 新NISAの非課税枠をもっとも活用できる『配当金再投資の投信』へ投資する
という決断をしたわけです。
投信を選択した後に、『仕事を辞めた』『収入がない』となったところで、「ETFにしておけばよかった…!」なんていう後悔をすることはほとんどないでしょう。
しかし、ETFを選択した後に『仕事を辞めなかった』や『収入が確保できた』となれば、「投信にしておけばよかった…!」と後悔することになります。
株式市場の未来がどうなっているのか分からないのと同じように、自分の未来がどうなっているのかを知ることも難しいです。
よって、どんな状況になっても良い『成長投資枠でも配当金を再投資する投信をえらぶ』という選択をすることとします。
もちろん「これが正解だ!」と言うつもりはありませんが、こういった考え方もあると参考になればと思います。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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