『積立NISA売却』がちょっとした話題となっていたので、少しばかし言及しておきます。
個人的には積立NISAの売りをおススメすることはありませんが、必要に応じて売ることに関しては問題ないと考えています。
それは、
- 急に現金が必要になった
という仕方がないケースだけでなく、
- 暴落しそうで怖くなった
- 個別銘柄への投資をしたくなった
といったケースであっても、売りたいのであれば売ってしまっても良いと考えています。
積立NISAは、
- 一度売却したからといってその分の非課税枠が戻ってくるわけではない
- 多くの『投資』は難しいけれど、インデックス投信に積み立てていれば誰であっても上手くいく可能性が高い
という点から見ても、途中で売却するべきモノではありません。
しかし、それでも「売ってはいけない!」というコトはできません。
私は、投資をする上では『投資先を信頼していること』が重要だと考えています。
しかし、積立NISAをしながらも「売りたい!」と考えるのであれば、『積立NISA(の投信)を信用できていない』と考えられます。
例えば、
- 『暴落しそうで怖くなった』のであれば、『暴落があろうとも、タイミングを計らずに積立投資しておくことが最善の方法である』ということが信じ切れていない
- 『個別銘柄への投資をしたくなった』のであれば、『個人投資家が個別株投資でインデックスに勝つことは難しい』ということが信じ切れていない
ということになります。
これは、昨今の不安定な市場がどうのこうのとは関係なく
- インデックス投資の優位性が信じられて(または、理解できて)いない
ということに外なりません。
投資先を信じられていないような状態で投資をすることは非常に危険であるため、それよりも信じられる商品(現金でも可)があるのであれば、それに賭ければいいだけの話です。
例えば、
- 企業分析能力に長けており、インデックス投資するよりも自分で選んだ銘柄の方が信頼できる
のであればそちらに投資するべきで、本当に個別株投資で成功できるだけの能力があれば、「積立NISAをやめて正解だった」となることでしょう。
(実際に、個人投資家ながらも市場平均を大きく超えるリターンを上げている人も多くいますし、他人がそれを潰すべきではない)
もし、『積立NISAの売却』を考えている投資家を「積立NISAは途中で売るな!」と説得し、それから上昇相場が訪れれば、円満な結果を迎えることができます。
しかし、暴落が来たケースを想定すると、
「やっぱりあの場で積立NISAを売却しておくんだった…!!!」
と大きな心的ダメージを負わせることになります。
大して値を下げていないような現状でさえ「積立NISA売ろうかな…」と不安にかられているくらいなので、そのまま暴落に突入すれば眠れない日々が続くようなことになるかもしず、最悪、投資に対するネガティブイメージを持ったまま引退してしまうことになるかもしれません。
反対に、『売ってしまったあとに上昇相場が来たケース』を想定すると、
「くそー!売るんじゃなかったー!」
と後悔することは間違いありませんが、不安な日々を過ごすよりも100倍マシです。
また、この経験によってインデックス投資への信頼は強化されることになり、改めてインデックス投資を始めるきっかけとなるかもしれません。
失敗や後悔を積み重ねていくことで、より良い投資を模索し、最終的にインデックス投資にたどり着いたのであれば、インデックス投資への信頼が強いものになり、それ以降ちょっとしたハプニングでは「売ろうかな」なんてことを考えないようになるでしょう。
よって
- 『積立NISAの売却』なんていう『NISA枠がもったいない』程度の失敗であれば、どんどん失敗してしまえ
なんてことを思うわけです。
『失敗から学び成長する』のは、どんな行為でも同じように考えられるモノです。
(年齢やライフステージ、失敗による損失の大小にもよるので一くくりには言えませんが…)
私も色々とチャレンジをし、やらかしてきたからこそ、インデックス投資に辿りついたわけで、その経験がないのにも関わらず、他人に勧められるがままインデックス投資をしていたとしたら
「インデックス投信を売って、個別銘柄に乗り換えた方がいいかな…?」
なんてことを日々考えながら過ごしていたかもしれません。
そんなモンモンとした日々を過ごすのはイヤです。
というわけで、
- 市場がどんな状況にあろうとも、心配することなくお金を預けられるトコロに投資をすることが重要
であるため、
- 積立NISAに安心してお金を預けられないのであれば、別のトコロに退避させればよい
というあたり前のことを書かせてもらいました。
その上で「やっぱりインデックス投資だよね!」という方が増えることに期待しています。
ちなみに、友人が積立ニーサ売りをしようとしているのであれば全力で止めます。
これは、売却を止めるだけでなく、積立ニーサの優位性を解いたり、さらなる暴落時には声かけをしたりと、責任をもって恒久的なフォローができるからこその選択です。
よって関係の薄い他人を止めるような無責任なことはせず、ただブログで
「積立NISAは継続した方がお得ですよ」
と発信し続けることとします。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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