私は、投資信託を経由して資産の100%を株式(REITも含みます)に投資しています。
そのため、
「仮想通貨や、金(ゴールド)、その他コモディティ(商品先物)への分散投資はしないのですか?」
と質問されることがあります。
そして、その答えは、
「”モノ”はお金を生まないため、買いません」
となります。
確かに、”モノ”(この記事では金(ゴールド)や仮想通貨、コモディティをまとめてそう呼びます)へ投資しておくことは、投資リスクの低減に役立つことが期待できます。
それどころか、ときにはこれら”モノ”へ投資していたことで、大きなリターンが手に入ることもあるでしょう。
しかし、”モノ”はお金を生みません。
もう詳しく書くと
- 株式も”モノ”も、時代や状況によって価値(≒価格)が変化する
- 株式は、自分の価値を高めようとする力(労働)が常に働いている
- しかし、”モノ”は自分の価値を高めようとする力は働かない
となります。
経済学者のケインズが、投資のことを『美人投票』で例えていたので、その例えを借りて説明します。
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Aさんは、生まれ持った美貌だけを武器に美人投票で戦い、
そのときの流行がAさん固有の個性に有利となれば美人投票での評価がよくなり、
Aさんに不利な流行がくれば評価が悪化します。
Bさんも、なかなかに魅力的な人物で、
そのときの流行がBさん固有の個性に有利となれば美人評価での成績がよくなり、
Bさんに不利な流行がくれば評価が悪化するのは同じです。
しかし、Bさんは「自分を美しくしよう!」と日々努力しています。
それによって評価を上げることもあれば、
その努力が報われず、Bさんにとって有利な流行がきていたのにも関わらず、チャレンジした新しいメイクが似合っておらず、評価を落とすようなこともあります。
短期的にはAさんとBさんのどちらが高評価となるかは分かりませんが、長期的には努力を続けているBさんに軍配があがるのではないかと予想することができます。
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んで、説明するまでもなくAさんは”モノ”を、Bさんは株式を指しています。
”モノ”の中には自らの価値を高めようとする『ナニか』は存在しておらず、いつでも外部(投資家)によって受動的に評価されるだけです。
株式(企業)は、自らの価値を高めるべくつねに努力を続けており、これは外部(投資家)から見向きもされずまったく評価されていない時であっても変わりません。
それは『労働者』が株式(企業)の中に存在しているためです。
とはいえ、労働者の努力が必ずむくわれるとは限らず、余計な努力(売れない新商品の開発など)によって、企業の価値が落ちるときもあります。
ときには失敗続きによって企業が消滅してしまうこともあるでしょう。
よって、
- リスクを分散するためには、”モノ”に対しても投資しておくべき
というのはド正論だと言えるでしょう。
また、
- 『外部の評価』が激変する”モノ(仮想通貨など)”で一発逆転を狙いたい
という考えも一理あります。
しかし、
「『外部からの評価だけで価値の決まるモノ』と『みずから価値を高めようと努力している株式』の選択肢がありますが、どちらかに投資するべきか?」
を考えたときにに、私は『努力はいつか報われる』という甘っちょろい考え方をもって、株式への投資をすることに決めたわけです。
万人におすすめできる内容ではありませんが、
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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