SEとしてのただのつぶやきです。
投資とは一切関係ないので、IT業界に興味のない方はスルーしてください。
最近、『人気の職業』や『高収入の狙える職業』としてSE(やプログラマー)が挙げられることが増えています。
確かに、最近ではSE不足によって平均年収が上昇しており、「将来性もありそう」という予想から人気になることは理解できます。
しかし、
- 学生や未経験者がいまからSEを目指すべきではない
と私はなんとなく思います。
というのも、
- 『SE不足』や『SEの高賃金化』は、以前から世界中で進んできたことで、それに対応できるツールが開発されてきている。
- すなわち『SE業務の自動化』が急激に進んでいる。
と考えているからです。
最近では、
- 人件費が上がったから、タッチパネルの無人レジを導入した
- 人件費が上がったから、ごはんの配膳をするロボットを導入した
と、
- 人を雇うとお金かかるから、無人で対応できる技術を導入する
ケースが増えています。
これはIT業界においても同じことで、
- インフラ系SEの費用がバカにならんから、誰でもサーバの管理ができるAWS(アマゾンウェブサービス)を使おう
- プログラマーの人件費も結構なものだから、簡単にプログラムが作れるローコード開発ツールを導入しよう
と、「SEがいなくてもシステム開発、運用ができるようにしよう」という動きが加速しています。(どちらも、かなり多くの企業で採用されてきています)
日本のSEの賃金が上昇してきたのは最近ですが、海外においては以前から『高給取り』でした。
つまり、『SEの無人化技術』は、以前から海外で大きな需要があったわけです。
そして、その技術の導入が進んでいることが、現場にいても分かるほどになってきました。
そのため、
「今はまだいいけど、これからITを学ぶ人は、ちょっと遅いんじゃないかなー?」
と考えているわけです。
とはいえ、いわゆる『デジタル化』が今後も(加速しながら)進んでいくことは確かで、それができる人材が求められることに代わるはないでしょう。
しかし、SEの自動化が進み、少人数でシステム開発ができるようになってくると、
- 超優秀で、自動化ツールでは対応できないスキルを持っている高給取りなSE
- 超安価で、自動化ツールを導入するくらいなら雇った方が安く済む残念なSE
の両極だけが残るような気がします。
そして『いまからSEを目指そうとしている凡人』のほとんどは、後者となってしまうリスクがあります。
というわけで、タイトルである「いまからSEやプログラマーを目指すことはおススメできない」に行きついたわけです。
2020年から、小学校で『プログラミング教育』なるものが必修化されました。
授業の内容を理解しているわけではないので、突っ込んだことは言えませんが、『超安価で、自動化ツールを導入するくらいなら雇った方が安く済むSE』が量産されないことを祈るばかりです。
なお、『プログラミング的思考≒ロジカルシンキング』は、SEになるかどうかと関係なく重要だと思うので、そういった視点での教育であることに期待します。
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ちなみに、こんな記事を書くきっかけとなったのは、
私のお客さんが、
- 『いままでは社外SEに受注していた業務』を、社内SEだけで対応するようになってきた
ということを体感しているからです。
とはいえ、『SEの需要』は増し続けているので、「社内だけで対応できるようになったから、外に発注する必要なくなったぜ!」とはならず、むしろ外注する業務が増えているのが現状です。
しかし、前述の通りSEのコストが上昇しており、わが社も調子にのって高い費用を請求するようになってきているので、
「こりゃー、自動化が加速していくなぁ…」
と思ったわけです。
しょせん、イチSEのざれごとではありますが、「せっかく勉強してSEになったのに、全然もうからんやん…」という人が増えないよう、ツラツラと書かせてもらいました。
未来のSEに幸あれ。
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