ロシアのウクライナ侵攻によってルーブルが暴落しています。
下のグラフの通り、ここ半月という短期間で半値にまで落ちています。
直近2年間のルーブル-円の推移(出典:楽天証券)
また、ロシアRTS指数(ロシアの代表的な株価指数)も急落し、一時的には数か月前の3分の一程度のポイントにまで暴落しました。
直近2年間のRTS指数の推移(出典:SBI証券)
他にも、ロシア国債の金利も急上昇し、年利20%近い値となっています。
直近2年くらいのロシア10年もの国際の金利の推移(出典:Investing.com)
これらは言うまでもなく『ロシア経済がヤバい』と多くのヒトが考えているからに外なりません。
そして、こういったタイミングでは一定数
「いまこそ暴落している資産に投資して一発当てるんじゃ!」
と考える人が出てきます。
そういった人々は、
「ロシアのような大国が破綻するようなことあり得ないから、いつかは元に戻るだろう」
と考えているようです。
確かに、資源大国でもあるロシアがこのまま消えていく可能性は低いように感じますし、本当にルーブルやロシアの株価が元の値にまで戻るのであればかなりのリターンが狙えることになります。
しかし、本当に元の値まで戻るコトはあるのでしょうか?
本当に、ロシアが破綻するようなことはないのでしょうか?
ここで思い出されるのは、LTCMの破綻です。
LTCMとは、1994年に結成されたファンドで、ノーベル経済学賞受賞者らによって運用され「世界イチIQ密度の高い場所」とまで称されたチームです。
LTCMは、1990年代終わりごろのロシア経済危機の際に
「ロシアが破綻する確率は100万回に3回程度だ。つまり破綻はしない。」
と判断し、ロシアに高レバレッジの投資を続けました。
しかし、LTCMの予想に反してロシアは破綻、LTCMは大ダメージを受け破綻していきました。
ここから学べることは、
- 『ノーベル経済学賞の受賞者』であっても未来を読むことは困難で、そこにかけて大きな勝負に出ることは、ただのギャンブルと変わらない
ということです。
つまり、
- 『娯楽』目的でロシアに投資するのは構わないが、『資産を増やそう』という目的でロシアに投資するのはバカげた行為
だということです。
暴落した資産に手を出したくなる気持ちはよーく分かりますが、冷静に考える必要がありそうです。
まぁ、ノーベル経済学賞受賞者を超える判断力を持っているのであれば別ですが。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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