最近『人新世の「資本論」』という、なんだかムチャクチャ売れている本を読んでいます。
乱暴にまとめてしまうと
- 資本主義で『成長=正義』という考え方をしている限り環境破壊を止めることはできないので、『脱成長』して1970年代の暮らしをしようぜ
という主張をしている本です。
(いつかちゃんと紹介しようと思っています)
で、まぁ、株式投資をしている私にしてみたら
「脱成長なんてとんでもない!」
「成長するからこそリターンが得られるのだ!」
と、あたり前のように批判から入って読み始めたわけですが、これが意外と面白い。
基本的には難しい内容はが多いので、朝イチで読んでいると眠くなってしまうこともあるくらい(笑)なのですが、たまーに自分に刺さることがあるのです。
というのも、
「脱成長とセミリタイアって、案外似ているところがあるな」
と思うからです。
私は、セミリタイアとは
- 『収入の大小』でなく『やりたいかどうか』を基準に仕事を選ぶ行為
- よって、セミリタイア後には(きっと)収入が減少する
モノだと考えています。
言い方を変えると、
- いままで通りの生活を続ければ、もっと多くのお金を手に入れられるけども、そこは諦める
ことだとも言え、ここら辺が「脱成長っぽいなぁ…」と思っているわけです。
サラリーマンを続けていれば、
- もっといい家に住めるし
- もっといい車に乗れるし
- もっと美味しいご飯を食べられる
といった贅沢ができるわけですが、『セミリタイア』という行為では、そこを捨てる可能性が高くなります。
ここら辺をふまえると、(『脱成長』という単語のイメージからも)「セミリタイアって向上心を放棄しるってことか」と考えてしまいそうになりますが、実際は真逆であると考えています。
というのも、
- セミリタイアは、『豊かな人生』を本気で追求し、多くの人が選ばない『若くして仕事を辞める』という行為にチャレンジする行為
であるためです。
お金の面だけで言うと多くを望まない選択ですが、
- ほとんどの人が選ぶ道から外れてでも、お金以外のモノを手に入れようとする強欲な行為
と言えそうですね。
そんなわけで、
「『充実した人生が送れるかどうか』を『お金』という物差しだけで測らないようにしなければならんなー」
と思ったのでした。
しかし、このように「お金だけじゃない!」的な考え方を持つことができたのは、『ある程度のお金を手に入れたから』という理由も間違いなくあります。
よって、「お金がなかったら、そんなことも言ってられんのだろうなー」とも思ってしまうわけです。
改めて「お金って難しいねぇ…」と思ってしまう今日この頃でした。
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