- 運動は体にいい
- 野菜を食べると病気を防げる
- ダイエットすると健康になれる
- デジタル断食でメンタルが安定する
などなど、様々な健康法が叫ばれていますが、
「そんなことは知っているけど、続かないから困ってるんだよ!」
という方は多いでしょう。
そこで、この記事では
- 『楽』で『簡単』に誰にでも続けられる健康法
を紹介していきたいと思います。
なお、『健康』と言うと
「そんなのは老人になってから考えればいいことよ…」
と思う方もいるでしょうが、その考え方は危険です。
一般的には、
- 20代半ばに肉体的なピークを迎える
と言われているので、20代半ばを超えているのに関わらず何の対策も打たない人は『ただひらすら老化してく』ことになります。
『健康』と聞くと魅力を感じないかもしれませんが、『いつまでも若くいる』ということを目標にすれば、意識が変わるのではないでしょうか。
とはいえ、ちまたでは様々な健康法が語られており『本当に効果のある健康法』を見つけることは困難です。
そこでこの記事では、科学的に証明された様々な健康法を紹介する著書『最高の体調 著:鈴木 祐』から、『ラクに実行できる健康法』を抜粋、要約しながらお伝えしていきたいと思います。
<目次>
- 著書『最高の体調』より
- 偽物の自然にもリラックス効果がある
- 食物繊維を増やすことで死亡率が下がる
- 環境を整えれば勝手に健康になる
- 不潔な環境のほうが花粉症が少ない
- まとめ:『最高の体調』を要約し、誰でにもできる健康法を紹介させてもらいました
著書『最高の体調』より
現代人は、寿命が延びているものの『健康になっている』とはいいがたい状況にあります。
それは、近代化によって、
- 食事量が増えた
- 加工食品の摂取量が増えた
- 野菜の摂取量が減った
- 住環境が清潔になりすぎた
- 運動時間が減りすぎた
- 自然と接する機会が減りすぎた
といった変化がおきており、体がそれに対応できていないためだと言われています。
実際に、昔ながらの生活を続ける狩猟民族は、
- 都市部の若者に比べて集中力が40%も高い
- 脳卒中や動脈硬化、糖尿病になりづらい
- 80代の高齢者でも認知症になることはなく、ガンの割合もほぼゼロ
- 先進国と変わらない睡眠時間ながらも、『不眠』や『寝不足』という単語が存在しないほど質の高い睡眠がとれている
と、健康そのものです。
とはいえ、「狩猟民族と同じ生活をせよ!」とは言えませんので、そこから学べる『ラクに健康でいられる方法』を紹介していきたいと思います。
まずは、『自然』についてです。
偽物の自然にもリラックス効果がある
- キャンプをしたり公園に行って自然と触れ合うと、リラックス効果が得られる
と『あたり前』のことは誰しもが理解していると思います。
とはいえ、「そんな面倒なことをしてまでリラックスしなくてもいい」と思う人は多いでしょう。
私もそう思います。
そんなあなた(私)に朗報です。
『最高の体調』では、
- 『偽物の自然』にもリラックス効果がある
という実験結果を紹介しています。
一つは『自然の写真を見せる』ことによる効果を測る実験で、
アムステルダム自由大学の実験では、
60人の学生に複雑な数学の問題を解かせて精神的なストレスをあたえた後、半分には緑が豊かな公園の写真を5分だけ見せ、残りには一般的な都市の光景を眺めるように指示。
それから全員の自律神経を計測したところ、自然の写真を見た学生は2倍も副交感神経が活性化し、心拍数も有意に低下していました。
という結果がえられています。
また、『自然の音を聞く』ことによる効果に関しても、
2017年にサセックス大学が行った実験では、
風の音や虫の声を5分25秒ほど聞いた被験者は、車のエンジンやオフィスのざわめきを聞いたときよりも、有意にリラクゼーション反応が起きていました。
という結果が紹介されています。
また、さらにステップアップして『観葉植物を置く』ことでさらなる効果が期待できます。
ノルウェーで行われた実験では、385人のオフィスワーカーの年齢や仕事内容といった因子をコントロールしたうえで、重回帰分析を行ったところ、はっきりとした違いがみられました。
デスクの上に観葉植物を置いた従業員ほど主観的なストレスが低く、病気で会社を休む回数は少なく、仕事の生産性まで高い傾向が見られたのです。
また
350人のオフィスワーカーを対象にしたある実験では、観葉植物を前にしながら作業をした被験者は幸福感が47%アップし、作業の効率が38%も上がったそうです。
これは、観葉植物のおかげで作業中の緊張がやわらいだために起きる現象で、心理学の世界では「注意回復理論」と呼ばれます。
という実験結果も紹介されています。
つまり、
- 『自然の画像』が見える部屋に
- 『自然の音』をスピーカーから流し
- 机の上には『観葉植物』を置いておく
という気軽に実施できる対策だけで、
- リラックスする
- 幸福感がアップする
- 作業の効率がアップする
という大きな効果が得られるわけです。
職場でこれらを実施するのは難しいかもしれませんが、テレワークをしている方であれば検討してみてはいかがでしょうか。
なお、私は全て実施しており、少なくともリラックス効果だけは実感しています。
(観葉植物は、机の上ではなく窓際に置いていますが)
ちなみに、観葉植物には『空気を綺麗にする効果』も認められており、NASAも推奨していますので、住環境を改善したい方にはおススメです。
(世話も楽ですし)
さて、続いては『腸内環境』についてみていきましょう。
食物繊維を増やすことで死亡率が下がる
『野菜を食べれば健康になる』とは誰もが理解しているかと思います。
それでも、
「野菜は高いわりに美味しくないし、わざわざ食べるのは何かだるい」
と思っている方は多いでしょう。
私もそう思います。
しかし、食物繊維のサプリメントを取るだけでも十分な健康効果が得られることが分かっています。
中国のPLA病院によるメタ分析(様々な研究結果の分析)によると、食物繊維の摂取量が多い人は、少ない人に比べて
- 早期死亡率が23%ダウン
- ガンの発症率は17%ダウン
- 炎症系の病気(花粉症、アトピーなど)のリスクが43%ダウン
と、かなりの効果が得られることが分かりました。
サプリメントの摂取は、『摂取量が不足しているモノを取る』のが基本で、『自分が取るべきサプリメント』を見つけるのは意外と難しいものです。
(かといって、全部入りな『マルチビタミン』を取っても効果がないと言われていますし)
しかし、よほど意識して野菜を食べていない限り、食物繊維が不足している可能性はかなり高く、食物繊維を摂取することによるメリットも大きいので、
- 体調を整えたいのであれば、まずは食物繊維のサプリメントを取ってみる
のが手っ取り早い手段だと言えそうです。
私も1年ほど前からタピオカ由来のレジスタントスターチを取っており、死亡率が下がったことを実感しています(?)
もとい、ゆるい方だったお腹の調子が良くなり、言葉では説明しづらい苦しみから解放されました。
ちなみに私が摂取しているのは、800グラム(2か月分くらい)1300円くらいのこちらの食物繊維です。
レジスタントスターチは、上であげた健康効果だけでなく『ダイエットにも良い』とも証明されていますので、興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。
さて、続いては『環境づくり』について見ていきましょう。
環境を整えれば勝手に健康になる
『人は周りの環境に左右される生き物だ』と言われています。
よって、
- 『健康になる環境』を整えれば、健康になれる
- 『痩せられる環境』を整えれば、ダイエットできる
- 『集中できる環境』を整えれば、作業効率がアップする
といった効果が期待できます。
『最高の体調』の中では、具体例としてグーグルで行われた面白い実験を紹介しています。
その実験では、社内の2か所にドリンクバーを設置しました。
- 一つ目は、スナック置き場から1.8メールとの位置に設置
- 二つ目は、スナック置き場から5.5メールの位置に設置
その後、約400人の従業員の動きを観察したところ、
- スナック置き場から近いドリンクバーを使った人は、遠いドリンクバーを使った人に比べて、お菓子を食べる量が69%も高かった
という結果が得られました。
つまり、
- 従業員の意志とは関係なく『お菓子が取りやすい環境』にあるだけで、ついついお菓子を食べてしまう
というわけです。
また、別の実験では、
- 食堂の入り口にサラダバーを置いたら、野菜の摂取量が増えた
- 食器を小さくしたら、食事量が減った
といった結果が得られています。
これらの実験からは、
- 『環境』を整えることで、健康にもなれるし、不健康にもなれる
ということがハッキリとわかります。
つまり、
- 「ダイエットしたいなぁ」と思うのであれば、お菓子を隠しておく、コンビニの前を避けて行動する
- 「仕事中についスマホを触ってしまう…」と悩んでいるのであれば、スマホを目の届かない位置に置いておく
- 「運動したい」と考えているのであれば、目立つところにエアロバイクを置いておく
といったことをするだけで、自分の行動を操れる可能性があるわけです。
ちなみに、この『環境で行動をコントロールする』という方法は
- ムキムキになりたいから、ボディビルダーのポスターを部屋に張っておく
- ダイエットしたいから、グラビアアイドルの写真をスマホの壁紙にしておく
といった、昔からある定番の方法と同じです。
いままでは、「写真を見たところで効果が出るわけない。馬鹿らしいからやらない。」と考えてた人も多いでしょうが、『Googleの実験によって効果が実証されている』と聞けば、試してみたくなるのではないでしょうか。
まずは、お金も時間も必要としない環境づくり(『お菓子を隠しておく』など)をしてみて、効果を確認してみましょう。
さて、続いては『除菌』について見ていきましょう。
不潔な環境のほうが花粉症が少ない
「清潔すにしすぎるとよくない」と聞くことがありますが、「本当にそうなのかなぁ?」と思っている人も多いでしょう。
しかし、これは間違いなさそうです。
その根拠として『最高の体調』では、1989年の東西ドイツで観測された事例を紹介しています。
この時期、東ドイツの生活水準は西ドイツよりも低く、衛生環境はかなり劣悪なものでした。
ところが、いざ東西が統一された後に調べてみると、清潔な暮らしをしていた西ドイツの方が、東ドイツより花粉症の患者数が4倍も多かったのです。
この現象は、東ドイツでは女性の就業人数が多かったため、保育所の利用率が高かったせいで起こりました。
衛生状態が悪い保育所に預けられた乳幼児のほうが微生物にさらされやすく、そのぶんだけ免疫システムが鍛えられたのです。
どんなモノにもある『適度なストレスを与えることで強くなる』のは免疫に対しても言えるようです。
新型コロナウィルスのように感染力が高く、ダメージも大きい感染症が広がっているのであればまだしも、そうでなければ『適度に不潔な生活』を送るのが健康への道だと言えそうです。
コロナ禍において世界中で除菌が徹底されており、
- コロナが終息した後も、コロナ以前よりも高い衛生環境を求められる時代が続くのだろう
と私は思っています。
それによって、多くの人の免疫が弱体化してしまうのではないかとも想像しています。
もちろん、『キレイな環境を維持することによるメリット』も数えきれないほどあるかと思います。
しかし、『清潔にしすぎることで、免疫システムが弱体化する』ということを理解して、どのレベルので衛生管理をするべきかを個人個人で考える必要がありそうです。
まとめ:『最高の体調』を要約し、誰でにもできる健康法を紹介させてもらいました
というわけで、『最高の体調』のごく一部を要約し、カンタンな健康法を紹介させてもらいました。
まとめると、
- 偽物でもいいから自然と触れ合う
- サプリでいいから食物繊維を取る
- 避けたいものを遠くに、やりたいものを近くに置いた環境を作る
- 不潔に生きる
となります。
ここで紹介したモノは、『最高の体調』のなかでも『ラクにできる方法』だけなので、本の中では他にも様々な健康法が紹介さられています。
具体的には、
- 『現代人の不調』の原因を取り除く
- ぼんやりした『不安』を解消するたった一つの方法
- 優良ホルモン『セラトニン』が増える眠り方
- 幸福感の高め方
- 死を想うことでより良い生き方を選べる
- 娯楽があふれていても楽しくない理由
などなどが語られています。
『健康』に関しては、「本当に効果あるの?」といった内容が本やテレビなので取り上げられ、一過性のブームになることが多々あります。
また、Youtubeなどでは『明らかに間違った情報』が氾濫しています。
しかし、『最高の体調』で紹介されている内容は、『科学的に証明されているもの』であるため、安心して生活に取り込むことができます。
(私はこういう本が大好きです。)
『最高の体調』は、いつまでも若く、健康でありたいと思う方にはおススメの一冊でした。
ちなみにマンガ版もありますので、活字が苦手な方はこちらをどうぞ。
『健康』は、どうしても後回しにされがちです。
しかし、どれだけ仕事が充実し、どれだけのお金を手に入れ、どれだけ熱中できる趣味があったとしても、『健康』でなくなった瞬間に、すべてを失うことになる可能性すらあります。
また病気にならなかったとしても、何も対策をしなければ20代半ばから確実に肉体は衰えつづけ、『楽しむことのできる世界』が狭くなっていくことが確実です。
豊かな生活を送るためには、『投資』と同じくらい『体調』は大切です。
投資と同じように、若いうちからコツコツと『最高の体調』を形成することをおススメします。
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