デイビッド・ソロモンは、1962年生まれのユダヤ系アメリカ人で、2018年からゴールドマン・サックスのCEOを務めていながらも、EDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージック) を作成するミュージシャンでもあります。
近代の投資について学んでいると、必ずゴールドマン・サックスが登場してきます。
そのゴールド・マンサックスを理解する上で、CEOであるデイビッド・ソロモンについて学んでおくことは重要なポイントとなります。
よって、この記事では、ゴールドマン・サックスの現CEOであるデイビッド・ソロモンをを紹介していきたいと思います。
デイビッド・ソロモンの経歴
※本人のTwitterより
まずはデイビッド・ソロモンの個人情報から紹介します。
- 1962年、ニューヨーク州ハーツデール生まれ(金融系著名人あるあるなユダヤ系です)
- 父アランは出版社の副社長、母サンドラは聴覚障害のスーパーバイザーとして働いていた
- エッジモント中学校・高等学校卒
- ニューヨーク州クリントンのハミルトン大学を1984年に卒業し、政治学と政府の学士号を取得
- 大学ではラグビーチームに所属
- 1987年(27歳)の時に、メアリーエリザベスと結婚(2018年に離婚)
- 2004年(41歳)に、400万ドルの住宅を購入(2016年に3600万ドルで売却)
経歴ではないので羅列はしませんでしたが、
- 大学卒業後にゴールドマンサックスのアナリスト職に応募するも、不採用となった
という残念なこともありました…。
そのデイビッド・ソロモンが後のCEOになるとは、ゴールドマン・サックスの誰もが思いもしなかったことでしょうw
デイビッド・ソロモンの職歴
続いて、主な職歴を見ていきましょう。
- 1986年にドレクセム・バーナム(投資銀行)に入社
- のちにベアー・スターンズ(投資銀行)に移籍し、ジャンク債部門の責任者に就任
- 1999年にゴールドマン・サックスに移籍(36歳)
- 2006年から投資銀行部門のCEOに就任(43歳)
- 2016年にドナルド・トランプ政権の最高経済顧問に就任(53歳)
- 2017年からCOO社長兼最高執行責任者に就任(54歳)
- 2018年3月には副社長に就任(55歳)
- 2018年10月からゴールドマン・サックのCEOに就任(55歳)
36歳でゴールドマンサックスに移籍してから、たったの7年で投資銀行部門のCEO(当時43歳)に就任したという、驚きのキャリアを積んでいますね。
また、投資銀行部門のCEO時代には、
- 利益率を11%→22%に改善、売上を70%向上
というとんでもない実績をあげ、社内での評価を確実なものとしています。
そのかいあってか、
- 2017年、2018年の報酬は1,185万ドル(約14.8億)
と、とんでもない額となっています。
また、デイビット・ソロモンは、ロビンフッド財団(ニューヨークの貧困層を援助する慈善団体)の理事も務めているという一面も持っています。
デイビット・ソロモンの人物像
デイビッド・ソロモンがCEOに就任する時に、それまでCEOを務めていたロイド・ブランクファインは
デイビットは、ゴールドマン・サックスを率いるのにふさわしい人物です。
デイビットは、このビジネスを成長させる能力を持っており、ゴールドマン・サックスの文化をより強化し、クライアント第一主義を当社の戦略の中心にしました。
と、デイビット・ソロモンを紹介しています。
また、超巨大企業のCEOでありながらも地下鉄で通勤し、フォーチュン誌のインタビューにて
「どうしてみんな地下鉄に乗らないのですか?地下鉄は効率的ですよ。」
と語るような人物です。
他にも、
- ゴールドマン・サックスのドレスコードを緩和し、スーツとネクタイの着用を不要とした
- 社員の週の最大労働時間を、90→70~75時間に緩和するよう働きかけた
- 社員の労働時間に気を配り、労働時間が長くなっている社員が帰宅できるよう配慮した
というエピソードからも、デイビット・ソロモンの人柄が分かります。
また、
- プログラマーへの報酬を増やし、システム化に力を入れていた
という、SEである私に刺さるエピソードもありますw
音楽活動
また、ゴールドマン・サックスのCEOだけでなく、『DJ D-Sol』の名前で音楽活動も行ってます。
これはただの趣味ではなく、きっちりと収益を出している副業で、過去にはスーパーボウル(アメリカ最大のスポーツイベント)のイベントで演奏を披露したこともあるほどで、
最新曲の『Someone Like You』は、2020 年11月にビルボードのダンスクラブチャートで4位に輝くほどの実力の持ち主です。
以下はデイビット・ソロモンのデビュー作『Don't Stop(フリートウッド・マックのカバー)』です(22万回以上再生されています!)
よろしければどうぞ。
なお、音楽活動で得られたすべての収益は、貧困やコロナなどに関する慈善活動に向けられています。
デイビッド・ソロモンの楽曲一覧は以下の通りで、結構な数をリリースしています。
- 2018:Don't Stop
- 2019:Feel Alive
- 2019:Rescue Me
- 2019:Dzeko & DJ D-Sol - "Down on It"
- 2020:Electric
- 2020:Someone Like You
- 2021:Only a Fool
- 2021:Learn to Love Me
ゴールドマン・サックスのCEOとは思えないほど音楽活動に力を入れていますね…・
マイナスな話題
デイビット・ソロモンにとってマイナスな話を挙げると、
- 2018年初頭に離婚(1989年に結婚)
- 2018年1月に秘書が120万ドル相当のワインをデイビット・ソロモンから盗み出し逮捕
- 2018年10月にその秘書が自殺
- 2021年に1Malaysia Development Berhad scandalによって報酬カット
などなど、「最近はツイてないですね…」と同情したくなるようなできごとが続いています。
『1Malaysia Development Berhad scandal』とは、マレーシアとの政治スキャンダルで、デイビッド・ソロモンの報酬が36%もカットされました。
真相は不明ですが、デイビッド・ソロモンにとっては災難な事件でした。
まとめ:デイビッド・ソロモンの経歴を紹介させてもらいました
最後にまとめると、デイビッドソロモンは
- 2018年からゴールドマン・サックスのCEO
- 音楽家としても有名
- 慈善活動にも積極的
といった人物です。
ゴールドマン・サックスは、巨大な力を持っていることから
- 政府や起業との癒着がひどい企業
- 金儲けのためには何でもする企業
というマイナスなイメージを持たれることもありますが、CEOであるデイビッド・ソロモンは(少なくとも表向きは)「まともな人物」と言えそうです。
よろよろしければ、ゴールドマンサックスの凄さを語ってみる【ヴァンガードやブラックロックと比較】も合わせてご参照ください。
出典:
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