最終更新日:2020/10/15
オリエンタルランド株を買いたい!けど高い!
ということで、本家ウォルト・ディズニー ・カンパニーについて考察していきます。
また、東京ディズニーリゾートを運営する、オリエンタルランド株は買いなのか?
についても後半で考察していこうと思います。
<目次>
- ウォルト・ディズニー・カンパニーとは
- ウォルト・ディズニー・カンパニーの最近の事情
- ウォルト・ディズニーの今後について
- オリエンタルランドは買い?
- まとめ:ディズニーには今後も期待できるが、株価とは別の話
ウォルト・ディズニー・カンパニーとは
ウォルト・ディズニーは1923年に設立され、ミッキーマウスをシンボルにディズニーランドの経営などを行っている会社です。
(設立100周年が楽しみ!)
テーマパーク運営の他には
- 映画製作:マーベルやスターウォーズなども
- テレビ番組制作:ディズニーチャンネルやESPN(スポーツ専用チャンネル)など
- 映像配信サービス:HuluやDisny+の配信
がメインの事業となっています。
なお、Huluは2019年5月よりウォルト・ディズニーの完全子会社となったばかりです。
株価は以下のように推移しており、いまだコロナ前の株価まで回復できず、比較的買いやすい値となっています。
※モトリーフールより
ウォルト・ディズニー・カンパニーの最近の事情
ウォルト・ディズニーは、新型コロナによるテーマパークの閉園などで大きなダメージを受けていますが、2019年11月より開始したDisney+で大きな利益を上げています。
ウォルト・ディズニーは『2024年までに6000~9000万人の加入者を目指す』としていましたが、開始9か月で6000万人を超える加入者を獲得しています。
(我が家も入ってます!)
料金プランは国によって違いますが、おおよそ7ドル/月となっているので、毎月4.2憶ドル(約441億円)の売り上げということになります。
東京ディズニーランド・シーの合計売り上げ『360億円/月(18年度実績)』と比べると、規模の大きさがよく分かります。
現時点では、Disney+で公開されている作品は『過去の作品』がほとんどで、Disney+オリジナル作品が少ないのにも関わらず、これだけの加入者がいることにも驚きます。
さらに、Disney+の拡大によってディズニー映画が身近なものとなれば、
- テーマパークへ行く人の増加
- ディズニーグッズの売り上げ増
なども見込めます。
※筆者(ひょしおんぬ)が、ディズニー映画の影響もあってパーク好きになった経験より。
ウォルト・ディズニーの今後について
Disney+やHuluなどのサブスクリプションサービス(定額課金型)は、『一度契約すると、解約する人が少ない』ことが多きなメリットです。
つまり、ウォルト・ディズニーは映像配信サービスによって、『安定した(今後も増えると期待できる)収益元を確保できた』とも言えそうです。
さらに、新型コロナによってテーマパークの売り上げが激減していますが、新型コロナが鎮静化さえすれば、元通りに回復することが期待できます。
(コロナが流行したからといって、ミッキーマウスやディズニーリゾートが嫌いになる人がいるわけではない)
つまり、
- 家こもりに強い映像配信サービス(Disney+、Hulu)
- 観光スポットとして強力なテーマパーク
と、多角化が進んだことによって、ウォルト・ディズニーの堅実さがより向上したわけです。
本家ウォルト・ディズニーの強力さが分かったところで、もっと身近な東京ディズニーリゾートを運営する『オリエンタルランド』についても考察していきます。
オリエンタルランドは買い?
株主優待銘柄としても人気のあるオリエンタルランド株ですが、ひょしおんぬは『買いではない』と判断しています。
オリエンタルランド株は、現在15000円程度の株価で推移しており、単元株数が100株なので、150万円くらいから購入することができます。
そして、100株保有していることで得られる株主優待は『年間1枚のワンデーパスポート(8200円相当)』です。
つまり、
- 優待利回り:0.55% → (優待8200円÷150万円)
となり、予想配当利回りの年間0.3%を足しても
- 配当+優待利回り:0.85%
にしかならず、優待や配当金目的で買うことに適していないことが分かります。
参考までに、150万円を高配当で有名なJT(7.7%程度)に投資した場合、
- 配当金:11.6万円 → ワンデーパスポート14枚分
が手に入ることになります。
つまり、単純計算してしまうと
『優待でのパークチケット狙いでオリエンタルランド株を買うくらいなら、JT株を買った配当でパークチケットを買ったほうが10倍以上お得』
となるわけです。
とはいえ、オリエンタルランドは今後も成長していくとは考えられますので、『優待だけでなく、株価が上昇することに期待!』と考えることも可能ですが、正直言って『厳しい』です。
株価が適正かどうかを測る代表的な指数としてPER(株価収益率)がありますが、オリエンタルランドは、『PER:80倍』とかなり高い水準にあります。
コロナ禍でも絶好調な『米ハイテク大手企業』と比べてみると、
- オリエンタルランド : 80倍
- Google : 34倍
- Facebook : 34倍
- Apple : 38倍
- Microsoft : 39倍
- Amazon :132倍
と、『オリエンタルランドがかなり割高』だということがよく分かります。
(Amazonの異常値には触れず…)
(なお、ウォルト・ディズニーの2019年の実績PERは20倍弱)
このオリエンタルランドのPERを正当化するには、
- オリエンタルランドがGoogleやAppleの『倍以上の速度』で成長する必要がある
わけですが、それが「恐ろしく高いハードル」であることは説明するまでもありません。
よって、オリエンタルランドへの転職も考えるくらい大好きな筆者(ひょしおんぬ)ですら、
- オリエンタルランドは割高すぎて、手を出しづらい
という結論となってしまいます。
まとめ:ディズニーには今後も期待できるが、株価とは別の話
ここまで記事にさせてもらった通り、ウォルト・ディズニー・カンパニーは今後も成長が期待でき、株価的にも手を出しやすい水準にあると言えます。
新型コロナが鎮静化するめどが立っていないとはいえ、『いつか必ず克服する』ことは間違いないと言えますので、『今のうちに購入しておく』といった判断をしてもいいかもしれません。
また、同様にオリエンタルランドも今後成長していくことは期待できますが、既に割高な水準にある以上、『安易に手をだすべき銘柄ではない』という判断が出来そうです。
(特にパークチケット狙いによる投資は厳禁!)
というわけで、「オリエンタルランドに勤めて、プーさんのハニーハントがシステム調整で止まらないようなシステム改善をする!」と妄想しているSEの筆者(ひょしおんぬ)の考察でした。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
------------
ツイッターでは記事の公開を通知したり、投資に関係する記事を取り上げたりしています。よろしければフォローをお願いします!
本記事が少しでも良かったと思って頂けたら、以下バナーを1日1回クリック頂けると嬉しいです。よろしくお願いします!
関連記事