最終更新日:2020/8/13
”含み損益”を”売買の判断”に影響させてはいけません。
あなたが『株を買った時の株価』と、その銘柄の『将来の株価』には、何の関係もありません。
で、あるのにも関わらず
「評価損が出ているから、プラスになるまで売らない」
という判断をする個人投資家は多くいます。
株を売るかどうかの判断は、
- あなたがその株を売ればいくら儲かるのか(いくらで買ったか)
ではなく
- (その株を持っていなかったとして)”今”その株を持っている価値はあるのか
で判断するべきです。
<目次>
買い値を忘れられない投資家は勝てない
株の初心者であろうと、玄人とであろうと「株を買う」ときは
- 事業に期待できるかどうか
- 適正(割安)な株価かどうか
などなどを調べたのちに買うかと思います。
しかし、持っている銘柄を売るさいには、
- 今売れば、いくら儲かるのか?(損するのか?)
で判断してしまう投資家が多くいます。
「儲けるために株式投資をしているので当たり前」と言えなくもありませんが、個別株投資で儲けようと思うのであれば、
- ”今”最も儲かりそうだと思う銘柄
を保有しておく必要があります。
(その判断が正しいかどうかはいったん置いておいて…)
よって、「”以前”買って今も保有している銘柄 = ”今”最も儲かりそうだと思う銘柄」であれば、何ら問題ありませんが、そうでないのにも関わらず、
- 含み益が出ているからまだ売らないでおこう
というのは「愚か」と言わざるを得ません。
その愚かな行動を回避するためには、考え方を変える必要があります。
売るかどうかの判断基準は…
とはいえ、”自分が保有している銘柄”に対して、冷静に判断することは難しいというのが正直なところです。
(長く持てば持つほど愛着がわいてしまうのは当たり前です)
よって、以下のように判断するのがお勧めです。
- (その銘柄は持ってない気になって)臨時収入があったとして、その銘柄を買うかどうか
このように考えて、「買う!」 or 「別の銘柄を購入する!」と考えるのであれば、その銘柄は思い切って売ってしまった方が吉です。
逆に「買う!」と判断できるのであれば、そのまま保有してもいいでしょう。
「売る」という判断を下すときには、感情が大きく影響してきますが、
「買わない」という判断は、わりと冷静に下せます。
そして、冷静に考えた結果「今は買わないなー」と思うのであれば、
- 「いま保有していること」は間違いである
と言えるわけなので、さっさと売ってしまいましょう。
本ブログの筆者ひょしおんぬも、実際に上記のように判断したおかげで”難を逃れたと”いう経験が何度もあります。
(が、信用買いまでして地獄のナンピン買いを続けたこともあります…ナム)
ただし、これは”個別銘柄への投資”に限った話です。
インデックス投資のように「長期的には右肩上がりで上がり続けると予想できる投資」の場合は、しょっちゅう”売買の判断”をせず、じっくり持ち続ける方が良いでしょう。
(個別の銘柄と違って「株価を下げたまま一生戻さない」なんてことはまずありません)
まとめ:評価損益を「売るべきかどうか」の判断に使わないようにしよう!
ここまで記事にさせてもらった通り、個人投資家によくある
- 評価損が出ているから売らないように(塩漬け)しよう…
という考え方は危険です。
”今”本当にその株を必要としているのかどうか、冷静に判断するようにしましょう。
と偉そうに書いておきましたが、塩漬けしてしまう気持ちは非常に分かります…。
本ブログの筆者ひょしおんぬも、以前は個別株投資をしており、”含み損が出たまま売るに売れない銘柄”を保有していたことがあります。
現在は、メインの投資をインデックス投資にシフトしたため、含み損が出ていようと、含み益があろうと、「投資先の乗り換え」を検討する必要がなくなり、平穏な心と、シンプルなポートフォリオ(投資先がほぼ一本化されている)状態を手にいれられました。
(というか、乗り換え先がないw)
つくづく、「(特に低能にとって)インデックス投資は優秀だなぁ」と思います。
本記事の内容が、本ブログの賢明なる読者達に届けば幸いです。
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